第2回|自覚なし?内田篤人と佐藤健にみる、イケメンは顔のよさをわかっていない説

試合前のシャルケ・内田篤人

試合前のシャルケ・内田篤人

“ウッチー&健ファンにおくる”とはじめたものの、現時点ですでに、ウッチー&健ファン以外からもやけに興味深いお声をいただいている連載「内田篤人と佐藤健」。

どんなトピックスでも「ファン以外もなるべく楽しめて魅力に触れられるように」を鉄板ルールに掲げ、ブログ運営してきたわたしにとって、予想以上に大きな反響のありがたいシリーズ物となりそうです。

まだ第1回を終えたばかり。よかったらそれぞれで自由に楽しく盛り上がってください!

さて、第2回の本日は、さらに両者の魅力や特徴を探るべく、第1回の大枠からさらに顕著な共通点を深掘りする、「本人にイマイチ自覚がない?!ほど、無駄に顔がいい」をテーマにお届けします。

この連載の企画趣旨はこちら!

ウッチー&健ファンにおくる、冷やし中華ノリで連載「内田篤人と佐藤健」はじめます

なぜ無駄に顔がいいのか?(最上級の褒め言葉)

LINEマンガ公式ブログ掲載の佐藤健

前回、「カテゴリー分けすると実は似ている?!」をテーマに、両者の共通項と異なる点を並べながらざっくりとご紹介し、そのうえで“タケルサトウの現状打破作戦”よろしく「もっとその“ツッコミどころ満載で面白可愛い本性”出していこうよ」といった本質にまで触れました。

週刊少年ジャンプ連載の漫画原作の映画化「バクマン。」の佐藤健・神木隆之介 第1回|鍵はカテゴリー分け?内田篤人と佐藤健の共通項を探ると人間性が見えてくる

第2回以降、その大枠で述べた共通点や相違点の各要素をさらに紐解き、各回を読んでからあらためて第1回を読み返すと、「あ、なるほど」別角度からも腑に落ちやすい構成でお届けしていきます。

ということで今回は、「やっぱり誰もがまずはここから食いつく」といっても過言ではないビジュアル編。

なぜウッチーも健くんもこんなに無駄に顔がいいのか?(注:最上級の褒め言葉)

両者の異常な人気の高さを読み解くには、ここを外してはどうやっても答えにはたどりつけない。白米だけじゃなく味噌汁がなければごはんが進まないのと等しいほど重要です(若干違います)。

「そりゃ男は顔がいいに越したことないわよね〜〜♡」と満面の笑みとともにやけに熱苦しく……あ、いやいや……熱心に語りまくってくれるお姉さま・お嬢さまファンの熱量に後押しされる形で、その想いを生み出し続けるイケメンっぷりにフューチャーしていきますぜ。

余談ながら、誰もが面白すぎるテンションで毎日楽しませてくれるので、語ってくれることは非常にありがたいのですが……わたしの睡眠時間を奪う勢いでなんとしてでも聞かせようと前のめりすぎるみなさん、オマイラちょっとは立ち止まることを学べ(正論)。


相田みつを氏が残した偉大な詩に勇気を持とう

フェルティンス・アレーナでのシャルケ・内田篤人

かつて“書の詩人”“いのちの詩人”とも称された相田みつをさんが残した作品のなかに、内田篤人ファン、並びに佐藤健ファンを勇気づける優れた詩があります。

 

美しいものを 美しいと思える あなたの心が美しい。

 

わたしはこれを目にし、周囲の喧騒がやまないさなかで確信しました。

「イケメンファンが後世に受け継ぐべき偉大な詩である」と(なぜドキュメンタリー調で語るのだわたしよ)。

スポーツ選手だろうが芸能人だろうが、ファンはお気に入りの存在の画像を集め、「○○くんフォルダー♡」などと名付けたマル秘ファイルがお約束と囁かれていますが、その対象が目の保養トップクラスの男前であればあるほど、収集にも熱が入るのは自然の摂理。

ウッチー&健くんのファンは、わたしが知る限り、語る熱量も格段に高いこともあってか、「見て見て見て!!!!」“あたしがこの世でもっとも愛するダーリン♡”ノリで披露してくれることが多く、その現象はよーーーく知っています。

ああ、熱きコレクター魂よ、グッジョブ。

彼女たちの旦那さん・彼氏くん、完敗でご愁傷さま……あ、いやいやいや……大丈夫だ!あくまでも“遠い憧れのカレ”なのだから、リアルなあなたは大勝利に間違いない!(はずだ、きっと、たぶん、恐らく、そうに違いない、んじゃないかな、と思うよ、自信はまったくないけれど


スポーツ界を見渡しても希少価値が高いウッチー

レアル・マドリード戦のシャルケ・内田篤人

まずは、“サッカー選手なのに”の枕詞がよく似合う、ウッチーこと内田篤人さん。

この“サッカー選手なのに”がポイントで、スポーツ界を広く見渡しても希少価値が高いことで知られています。

なにしろ、プロ・学生問わずスポーツ界には「スポーツ選手はルックス5割増し説」が存在し、スポーツ誌を中心に“スポーツをやっているだけでイケメン・美人扱い”する、誰がどう考えても奇妙すぎて笑いを禁じ得ない不思議現象あるある。

古今東西、「……………どこがイケメン?美女?!」と内心の本音をダダ漏れさせながら首をかしげまくり、「……………お、おう」と仕方なしに賛同せざるを得ない同調圧力に苛まれる日本国民。

「今こそすべての日本国民に問います」と森田美由紀アナに語られようものなら、「いや実はさ、イケメンだの、美人だの、いくらゴリ押しされてもぜんぜん思えなくて」(うっかり)とさらにダダ漏れが多発すること間違いなし。

ぜひチコちゃんに「なんで本心でもないのに賛同してしまうの?」と問われ、答えに窮したあげく、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られたい、チコちゃんファンとしてこころから(個人的願望)。

そんな“スポーツ界あるあるウゼエ”を抱える日本国民の救世主とばかりに登場したウッチーは、好みの違いはあれど、誰もが納得して「イケメン!」と認める貴重な存在。

しかも、日本人好みど真ん中の爽やかなルックスときた。

身長176センチとサッカー選手のなかでは大柄ではないとはいえ、濃すぎず、薄すぎず、ちょうどいい塩梅の絶妙なバランスの整った顔立ち。試合中はキリリとした真剣な眼差しで勇敢に闘い、いざピッチを離れると顔をクシャクシャにしながら無邪気に笑う。

やーまいったね、こりゃ人気出るわ(オマエはどこのおっさんだ)。


日本人好みの爽やかルックスはドイツでも大人気

2010-2011シーズンのシャルケ・内田篤人とチームメイト

さて、日本人好みど真ん中の爽やかなルックスと称しましたが、実はウッチー、7年半在籍したドイツでも大人気でした。

海外で日本人男性は「年齢より幼く見られる外見が受け入れられにくい」との定説があるにもかかわらず。

そのヒミツは、「ドイツだったから」も関係あり。まず内面性が大きなキーポイントです。

  1. ヨーロッパのなかで、日本ともっとも親和性が高いのはドイツ。
  2. 比較的、国民性や気質が似ているため、仲良くなりやすく、お互いに受け入れやすい。

加えて、ドイツ人男性を知る人なら「あーわかるわかる」な要素かもしれませんが、ウッチーのルックスが人気になった理由のひとつがこちら。

POINT

 

成長後の姿が詐欺かと疑いたくなるほど、ドイツ人の幼少期は天使級に愛らしい。

 



天使なドイツ人男子は20代中盤で突然変異する

2010-2011シーズンドイツカップ優勝時のシャルケ・内田篤人とチームメイト

ウッチーはドイツ本国で、多方面から「少年のように愛らしい」との声があがり、“ウシ”“ウシー”“ウッシー”(ドイツ語で“チ”の発音は無い)の愛称で親しまれました。

日本のウッチーファン顔負けな勢いで、「外国人だから」の範疇を軽く超えた熱く豊かなスキンシップ付きで(要注目)。

ここで前提となるドイツ人男子の外見の特徴をご紹介すると、20代中盤あたりで「突然変異か?!」と驚愕する“おっさん化”がはじまります。

幼少期から青年期を、“天使⇒美少年⇒美青年”と順調に過ごしてきたにもかかわらず、その反動ときたら「おいこらまてなぜそうなる」

……………あいつら絶対、すでに幼稚園児のころからビールとソーセージで乾杯してるに違いない……………(確信)。

そのあまりの変わりように、上記を原因とする「見目麗しい天使肌ツヤ激変のおっさん化につながってるんや説」を疑わないわたし。

いや、いいんですよ。たくましく立派な男子はカッコいいですからね。うん、いいんですよ、ええ、いいんですがね(納得できない本心をダダ漏れにさせるのはやめなさい)。

しかも「なに食ったらそうなるんや?!ビールか?!毎日樽で呑んでる説は真実か?!」レベルでスクスク育つため、「あの天使を返してくれ!」と懇願したいほど、かつての姿が見る影もない巨体に。

これがドイツ人男子です(disっているわけではありません。真実を述べているだけです)。

これぞ世界共通でハート鷲掴みのギャップ萌え

東日本大震災支援メッセージTシャツを着たシャルケ・内田篤人とマヌエル・ノイアー

そんな国に渡り、ただでさえ若く見られる日本人のなかでも童顔のウッチーは、それがむしろ「ドイツ人の天使級かわい子ちゃんに匹敵」と老若男女問わず人気を呼ぶことに。

「若く見られるのは舐められているようで嫌」と、男性なら誰もが持つ悩みや不満を抱きつつも、そもそも「己のルックスポテンシャルに自覚がない」せいもあってか、日本在住時と変わらず周囲の熱狂もどこ吹く風。

それどころか、天性の人たらしぶりをドイツでも大発揮。

ドイツ人のみならず、各国から選手が集まり、多国籍軍の様相を呈すシャルケで、アイドル的ポジションを確立。常に誰かがスキンシップをとりたがるモテモテぶりの一方、サッカーが国技に等しいドイツは、プライベートを尊重し、ファンもそっとしておいてくれるため、いつも居心地がよさそうでした。

加えて、外見と内面のギャップの大きさに比例した、見た目とプレイスタイルの振り幅が爆発的な人気に。

重戦車を思わせる大柄な選手のなかで、ひときわ小柄なウッチーが守備大国ドイツでサイドバックとして名をあげたのは、ひとえに頭脳戦と肉弾戦のどちらにも強かったから。

これぞ世界共通でハートを鷲掴みにされる、ギャップ萌えですよ、ギャップ萌え。

特にシャルケを離れる際は、異国、しかもサッカー後進国のアジアからやってきた選手にもかかわらず、盛大なセレモニーで「いつでも帰ってきて!」と家族として送り出されたほど。

ドイツでも、過去から現在、そして未来にわたって“愛され者”であり続ける大人気選手。それが、ウッチーこと内田篤人です。

「イケメンほど自覚なし」を証明する内田篤人

フェルティンス・アレーナで記念撮影のシャルケ・内田篤人と娘ちゃん

ルックスポテンシャルに自覚がない象徴として、ファンのみならず多くのサッカー好きのあいだで有名なのが、内田篤人の代名詞“ジャージ+寝癖”。

どこへ行くにもジャージを着用し、寝癖はそのまま。しかも、やたらとかったるそうに歩く。「あーもう家から出たくないなー」のこころの声が丸ごと聞こえてくるかのように。

なにしろ独身時代、「サッカー選手になっていなかったら、あいつは絶対ニートになっていた」と口々にツッコまれ、当の本人も「いかに動かずに過ごすかを考えるとスーパーニートになりたい」とのたまい、休日はソファーが定位置、地蔵のごとく動かないのがお約束だったほど。

「この人、絶対自分のルックスのよさをわかってないよね」「だがそれがいい」の会話が日本全国で何百万回飛び交ったことか……そう、「だがそれがいい」のですよ。

キュートで思慮深いと評判の奥さまと結婚し、可愛い娘ちゃんも生まれ、いまや妻子持ちとなったにもかかわらず、奥さんのセンスのおかげで私服に変化がうかがえるものの、基本的にいまでも変わっていません。

どなたか“ブレない男”のキャッチコピーでCM起用してあげてください。

さすが内田篤人と言うべきか。いやいや、どちらかといえば、それをひっくるめて愛してくれる奥さんの器の大きさと、旦那をよく理解している賢さとマイペースさに大拍手ですね(笑)。

余談ですが、ドイツ時代、シーズンオフに来日したチームメイトによると、内田夫妻にガイドをしてもらった感想が「ウシーはいつも面白いけれど、ウシーの奥さんはもっと面白い」。

これには「内田すげえ。あれだけ女人気あったのに、ちゃんと気心知れた相手選んで、女見る目もあるわw」と周囲の男性ファンが一緒に大笑いしていましたw

そんなわけで、これほど見事にルックスポテンシャルを台無しにする男はいない(断言&超褒め言葉)。

「中途半端に気取ったりマウントに必死な男はイケメンにあらず。イケメンほど自覚がない。だからイケメンなのだ」は標語にしていい。そう、それを内田篤人が証明している(だからなぜドキュメンタリー調で語るのだわたしよ)。

佐藤健は誤ったイメージを徹底的に変えるべし

映画「億男」公開でミュージックステーション出演の佐藤健・高橋一生・バンプ・オブ・チキン

さて、“サッカー選手なのに”の枕詞が似合う、ウッチーこと内田篤人さんに対し、役者、つまり芸能人、俗に言う“見た目も商品”なのが、健くんこと佐藤健さん。

タケルサトウ=イケメン俳優の図式が成立しており、トーク番組などで「イケメン」とルックスを褒められるのはもはや鉄板です。

「とりあえずイケメンと言っときゃいいだろう」的な若干失礼な番組もなかにはあるとはいえ、その褒め方は様式美といっていいでしょう。

その際、「いやいや……」と謙遜することもあれば、あまりにも言われすぎているためか(「そこまで言われると本人はうっとうしいんじゃないかなあ」と感じるほどに)、嫌味にならないように言葉を発せずサラッと流すことも。

ここで「そろそろ世間の誤ったイメージを変えてほしいなあ」と秘かに願っているのが、健くんが持たれている印象の問題。その流す姿が、「顔がいいことを鼻にかけている」と面白くなく捉えられてしまいがちなのですよ。

週刊少年ジャンプ連載の漫画原作の映画化「バクマン。」の佐藤健・神木隆之介 第1回|鍵はカテゴリー分け?内田篤人と佐藤健の共通項を探ると人間性が見えてくる

前回触れましたが、多方面から評判を集めてみると、健くんに対して「スカした男」と感じている人が実は少なくありません。その理由や原因は、上記をご参考にどうぞ。

えーと、個人的な意見ではありますが、健くんのその対応へのわたしの感想は「単純になにも考えてないんじゃね?」(素)。

ルックスを褒められても反応のしようがない説

映画「億男」ロケ地で記念撮影の佐藤健・現地エキストラ

タケルサトウさん、わたしとしては世間一般的に浸透しているイメージとはまったく異なり、“面白可愛い要素満載”だと確信しています。

つまり、「イケメン」と言われても「褒められてうれしい!!!!」にはならず、かといって「あーこんなに褒められてオレってやっぱモテるわー顔がいいって得だなー世間なんてチョロいわー」などと、やさぐれたホストのごとくダークサイドにも堕ちておらず。

そうではなくて、もっと単純に、むしろ自分が好きなことやハマっていることについての話題をふってもらったほうが、「ギャー!それだよそれ!待ってました!うれしい!!!!」というだけでは?

「LINEマンガ公式ブログ」掲載の佐藤健 いまだから明かす、水面下で起こった佐藤健ファン“もどき”との意味不明な大バトル

なぜそう感じるのか、推測するのかというと、経験談として「本当のイケメンほど、こちらが驚くくらいに自覚がない」からです。よかったらご参考に、上記投稿内の「13.ルックス高得点男といえども中身でしか見ていない」をチェックしてみてください。

当の本人が、これまで自分の容姿に関する明確な考えを積極的に語ってきていないので(語る必要もないからなのか)、実際のところはどうなのか不明な部分もありますが、客観的に見る限り、どうも健くんも典型的なその系統の“イケメンあるある”な気がしてなりません。

褒められ慣れているのも多分にあるとはいえ、「そこを褒めてもらうより、もっと聞いてほしいことがある」んじゃないかなあ、と。

実際、健くんは自分が好きなものやハマっている話題になると、静かで穏やかながらも一気にテンションがあがりますよね(笑)。彼の一番うれしいツボは確実にそこ(ルックス)ではないから、反応のしようがないだけではないでしょうか。

健……なんて恐ろしい子……と本音が漏れた写真

TVLIFE web掲載の佐藤健

が、しかし。だがしかし。だ。

さすが“見た目も商品”な芸能人だけあって、ウッチーに比べると健くんのほうがルックスポテンシャルの高さへの自意識はあると感じています。

といっても、ナルシストだの自意識過剰の意識高い系だの、勘違いな方向ではありません。

もっとも印象的なのは、役者なので撮られることに慣れているため、「どんな表情でどんなポーズをとればカッコいいか」をきちんと熟知していること。

つまり、仕事柄、持ち合わせていなくてはまずい当然の要素で、言い換えれば“プロフェッショナルの証”です。

で、それはそれとして……ひとつ疑問なのは、「タケルサトウは自分がどれだけ可愛いかをどこまで自覚しているのだろう?」ということ。

どうなんでしょう……個人的にとっても気になります。

というのが、彼には「これってどうなの?」の前科があるからです。

それがこちら。

仮面ライダー電王10周年記念の佐藤健・中村優一

出典:中村優一公式Twitter

↑ほおづえ ↑首かしげ ↑萌え袖

オマエは女子か。

絶対わかってるだろタケルサトウよ、この写真で「健くん可愛いぃぃぃぃ〜〜〜〜♡♡♡♡」と絶叫が沸き起こり、いいね&リツイートしまくられることをわかってやってるだろタケルサトウよ、どうなんだタケルサトウよ(完全に小一時間ほど問い詰め態勢突入)。

健……なんて恐ろしい子……。

内田篤人は佐藤健以上にもっと恐ろしい子だった

2010-2011シーズンのシャルケ・内田篤人とマヌエル・ノイアー

ここでふと思い出しました。

「そうだ……彼はサッカー選手のくせにもっと恐ろしい子だった……」という衝撃の事実を。

水風呂に入るシャルケ・内田篤人

水風呂に入るシャルケ・内田篤人

オマエはどこのグラビアアイドルだ。