【東京カメラ散歩梅特集】亀戸天神社/梅と太鼓橋、東京スカイツリーの共演

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社と東京スカイツリー

桜とならび日本人に馴染み深い梅。万葉集では梅に関する和歌が119首も詠まれており、遠い昔から愛されてきたことがうかがえます。

その梅の名所といえば、太宰府天満宮をはじめ、北野天満宮、湯島天神など、全国各地の天神様がズラリ。いずれも天神様菅原道真公が幼少期から梅を好んだことが関係しています。

「亀戸天神社」もそのひとつ。

いまもなお、“花の天神様”“東宰府天満宮”と称され、下町の天神さまとして多くに親しまれている存在です!

梅の名所といえば“下町の天神さま”!亀戸天神社

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社

総武線亀戸駅、もしくは総武線・半蔵門線錦糸町駅から歩いて15分ほど。近代的ながらも昔ながらの風情を残した街並みを楽しみながら訪れるのにちょうどいい「亀戸天神社」。

古くは本社にあたる九州太宰府天満宮に対し、東の宰府として「東宰府天満宮」「亀戸宰府天満宮」と称され、1873年(明治6年)に東京府社となり「亀戸神社」と号し、1936年(昭和11年)に現在の「亀戸天神社」に改められています。

菅原道真公を奉祀しており、冒頭で触れた“下町の天神さま”をはじめ、“亀戸の天神さま”“亀戸天満宮”と呼ばれ愛されてきました。

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の朱塗りの太鼓橋

梅とのつながりが深いことも梅見スポットとして名を馳せたポイント。

1646年(正保3年)、九州太宰府天満宮の神官だった菅原大鳥居信祐公(道真公の末裔・亀戸天神社初代別当)が神のお告げにより、公ゆかりの飛び梅の枝で天神像を刻み、天神信仰を広めるため日光から盛岡など諸国を巡り歩いたそう。

その後、江戸の本所亀戸村にたどり着いた折、もともと村にあった天神の小さなほこらに神像を祀ったのが「亀戸天神社」の由来といわれています。

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社

その「亀戸天神社」の梅の花は、作業のほとんどを神職自らが行っていることが特徴で、6月はじめに実施される梅の実取りもそのひとつ。

梅にまつわる年間行事としてもっとも注目したいのが、毎年2月上旬から3月上旬に開催される梅まつり。江戸切子の実演やお茶会、囃子奉納など催し物も盛りだくさんです!

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の梅と藤棚

また、早春の梅とともに「亀戸天神社」を代表するのが藤。東京の藤の名所として知れ渡っており、江戸時代から“亀戸の五尺藤”“亀戸の藤浪”として広く親しまれ、15棚100株の藤が植樹されています。

藤の開花時期に合わせた藤まつりや、梅と同じく道真公が愛した菊にちなんだ10月の菊まつりも毎回盛況です。ぜひ足を運んでみて!


梅と太鼓橋、東京スカイツリーのコラボを堪能

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の朱塗りの太鼓橋

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の朱塗りの太鼓橋と東京スカイツリー

梅の開花時期、実際に「亀戸天神社」を訪れてみると、まず印象に残るのが梅と朱塗りの太鼓橋、そして東京スカイツリー。

立地的に東京スカイツリーを眺めるのに適しているため、その美しくも不思議な情景に目を奪われるはず。

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社と東京スカイツリー

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の朱塗りの太鼓橋

古より伝わる梅と太鼓橋、最新鋭の技術を結集した東京スカイツリーの対比は、真逆のようで、どちらにも人の想いという普遍的なそれが根底に流れているんだな……ふと、そんな想いにかられ、やけに愛おしくなるほど。

時代の移り変わりのなかで、多角的な魅力に触れることができる。それだけでも足を運ぶ価値があります。スマートフォンやデジタルカメラ片手に「亀戸天神社」を訪れ、ぜひおさえておきたい一枚です。

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の梅と藤棚

長いときを経て誕生したコラボレーションを堪能できるだけでなく、国内外の観光客がひっきりなしに訪れるのもうなずける魅惑のロケーション。

下町の天神さまらしい居心地のよさで迎えてくれると同時に、菅原道真公を祀り、その由来に梅が深く関わるだけあって厳かな雰囲気も味わえます。一度は足を運んでおきたい、江戸を代表する天神さまなのです。

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社と東京スカイツリー

錦糸町や亀戸から散歩がてらもいいけれど、歩くのが億劫なときなどには、バス旅気分で都バスに乗車し、亀戸天神前で降りるルートもおすすめですよー。


今回の使用レンズ・カメラ/SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM・Nikon D7200

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の梅と藤棚

今回の「亀戸天神社」は、ダイナミックにワイドで切り取りたいときに欠かせないSIGMA超広角ズームレンズ「SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM」に、カメラ本体はNikon D7200で撮影しています!

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社

この質感と色味はニコンとシグマのコンビプレーのたまものでしょう……などと脳内ひとりカメラ会議をはじめてしまうニコン・シグマオタクが通りますよっと(お約束)。

特に今回のような晴天の日のSIGMAは威力大発揮!寒色系の表現が抜群に優れているので、深みがありキレが冴える独特の表現が楽しめます。

SIGMA使用の投稿ではついつい繰り返してしまいますが(笑)、お世辞抜きで暖色系に強いニコン純正レンズと寒色系に強いシグマレンズは、ぜひコンビでそろえておくことをおすすめします。全力で推せるSIGMA超広角です!

満開の紅梅白梅が楽しめる東京の梅名所、亀戸天神社の亀とアオサギ

なおSIGMA超広角ズームレンズに関しては、桜特集の「青山霊園」編、公園特集の「大森ふるさとの浜辺公園」編・「昭和島」編でも紹介しています。そちらもあわせてどうぞ!

桜満開の「青山霊園」 【東京ストリート桜特集】青山霊園/桜並木のトンネルをお花見散歩!

大森ふるさとの浜辺公園 【東京ストリート by Nikon D90】大森ふるさとの浜辺公園/城南の水遊びスポット

「昭和島」の見晴らしばしと見晴らしばし公園 【東京ストリート by Nikon D90】昭和島/城南運河を望む憩いの場



梅フォトギャラリー〈亀戸天神社〉

渋みと同時に鮮やかな色彩まで堪能できる「亀戸天神社」の梅フォトをお楽しみください!



INFORMATION〈亀戸天神社〉

亀戸天神社

  • 住所:東京都江東区亀戸3-6-1
  • TEL:03-3681-0010
  • 営業時間:24時間(本殿開門6:00〜17:00)
  • 定休日:年中無休
  • 例年の見頃時期:2月上旬〜3月上旬
  • WEB:亀戸天神社公式サイト

※最新の情報ではない可能性があります。必ず事前に公式サイトなどでご確認の上、ご利用ください。