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新型コロナウイルスの世界的大流行の影響で、公私ともに予定・行動を大幅変更・調整せざるを得ない全国津々浦々の日本人にとって、「お花見ができない!」もフラストレーションがたまる理由のひとつ。
例年、この時期は桜とたわむれながら撮影にいそしんだり、飲んで食べて満喫するなど、桜大好き民族日本人の風物詩……だったじゃないですか。
……………おのれコロナめ……………(真顔)。
そのひとりであるわたしも、プライベートはもちろん仕事も予定変更。クライアントともども客先への取材はメール・チャット・電話に切り替え、自宅作業の毎日です。ストレスたまるどころじゃないとはまさにこのこと……。
そんななか、どうしてもやむを得ない直接取材・撮影のため、千鳥ヶ淵エリアに行くことに。よーしこのタイミングでアレだ!アレしかない!(語弊力どこいった)
「お花見に行けないよー!」という全国各地のみなさん!今年はぜひ写真でお花見を!
ということで千鳥ヶ淵エリアの桜をシェアします。今回は「千鳥ヶ淵緑道」の桜模様ですよー!
事の顛末は前回の「千鳥ヶ淵公園」に詳しく記しています。あわせてどうぞ!
【東京カメラ散歩桜特集】千鳥ヶ淵公園/日本を代表する絶景の桜めぐり
日本古来の美しい絶景に出会うひととき!千鳥ヶ淵緑道
東京都千代田区に所在し、半蔵門線半蔵門駅、半蔵門線・東西線・都営新宿線九段下駅からそれぞれ徒歩約5分の位置にある「千鳥ヶ淵緑道」。
かつての江戸城、現在の皇居のお濠に沿った形で、内堀通りに面した千鳥ヶ淵戦没者墓苑入口から靖国通りに接する麹町消防署九段出張所までの約700mが遊歩道になっています。
千代田区が運営するボート場が設けられており、営業を休止する冬期以外はボートを楽しめることも観光スポットとして人気が高い理由のひとつ。
特に桜の開花時期には水面から桜鑑賞ができるとあって、東京の桜の名所のなかでもひときわ注目を集めています。
千鳥ヶ淵周辺には約260本の桜が植樹されており、日本有数の桜の名所として名高いエリア。とりわけ「千鳥ヶ淵緑道」は、絵画を思わせる美景が拝める貴重な桜スポットです。
開花シーズンになると近隣の「千鳥ヶ淵公園」とともに、一度目にしたら忘れられない幻想的な世界を堪能できます。
その世界観を目当てに、日本全国はもとより海外からも観光客が詰めかける、日本を代表する観光名所となっており、開花時期にあわせて開催される「千代田のさくらまつり」も大好評。
さくらまつり期間中は、夜になるとライトアップが施され、昼間とはまた異なる妖艶な桜を味わうことができます。お堀の水面に映し出されるさまは、人生で一度は見ておくべき絶景です。
数年前に撮影した前回の「千鳥ヶ淵緑道」桜フォトもあわせてどうぞ!
日本人が本来持ち合わせる資質を教えてくれる存在
冒頭でも紹介しましたが、今回の撮影に際しての顛末や気構えを知ったうえで読んでいただきたいので、ぜひ前回の「千鳥ヶ淵公園」をあわせてどうぞ。新型コロナウイルス対策としてもご参考になればうれしいです!
さて、コロナのせいで毎年恒例の「お花見だー!」気分や、もちろんゆっくり鑑賞することはできなかったとはいえ、自然、そして桜の力強さにあらためて出会った撮影日。
世界中が緊迫しているなかでも、桜は変わらない姿でそこにいました。
日本で生まれ育った、日本を代表する花。いまでは世界各国で愛され、開花を待ち望まれている桜ですが、こんなときだからこそ、ブレない桜のその強さがなおさら尊く映ります。
わたしたち日本人が本来持ち合わせている国民性であり資質。それは桜の生き様そのものです。
現在の日本は、残念ながら利己的で意地汚い醜さが目立ち、無駄なマウントを取り他者に危害や被害を加えて暴走する愚かな人間も少なくありません。特に新型コロナウイルスが蔓延するさなか、酷い醜態を晒す人も多々……。
とはいえ、そうした悪質さや調子に乗ったものは、所詮はそれまで。
桜のようにこころから愛されることは、一生ない。変わらない、成長しない限り、息をするだけで、憎まれ、蔑まれ、恨まれていく。
「本当の愛を知らずに生きていく虚しさを、自分の身をもって大々的に喧伝しているんだな」とあっさり割り切れば、そうした些末な人間を鼻で笑いあしらう、凛とした強さを身につけることができるはずです。
利己的かつ表面上にばかり囚われ己の焦燥感を倍増させているに過ぎない人間にイライラするより、その凛とした姿で桜が訴えかけてくるものをまっすぐ受けとめ、日本人の原点を思い出し培ったほうがいい。
そうした本質を、一年に一度、桜は鮮やかに花を咲かせることで伝える使命も担っているのではないか、と。桜の力強さや優しさから気づくことができなければ、あきらかに人生損をしています。
「千鳥ヶ淵緑道」は「千鳥ヶ淵公園」とともに、日本屈指の桜の名所。その目に焼きつけてほしい、たいせつな日本の原風景が現存しています。
新型コロナウイルスの特効薬が開発され、どうかなるべく早くこの世界的騒動が落ち着きますように。そしてぜひそのときは「千鳥ヶ淵緑道」、それから「千鳥ヶ淵公園」に足を運んでみてください!
今回の使用レンズ・カメラ/AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR・Nikon D7200
今回の「千鳥ヶ淵緑道」は、広角・標準・望遠の各領域を1本で対応する、Nikon高倍率ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR」に、カメラ本体はNikon D7200で撮影しています!
18mmから300mmまでの広範囲をカバーするニコン純正高倍率ズームレンズで、レンズ交換が必要ないのでカメラ散歩にもってこいです。
「千鳥ヶ淵公園」と撮影コンディションはまったく同じですが、実は今回は意図的にAdobe Lightroomの現像での調整内容を変えており、またちょっと違ったテイストに仕上げています。
撮影当日は曇りと晴れがめまぐるしく入れ替わる天候で、1枚ごとに光量や色合いが大きく変わる状態に。で、アレコレ試行錯誤しつつ、現像でその1枚1枚を活かす方向性を模索した結果、こうなりました。
よかったら見比べて楽しんでください!
ベースのクオリティが高いニコン純正レンズは、この現像工程でのアレンジ幅が広いことも特徴のひとつ。もとが良くなければ、いくらLightroomを駆使しようがお粗末なしろものになるばかりなのです。
高倍率ズームのデメリットといわれる、望遠側の画質の低下や、ボケや手ブレの発生しやすさですが、「AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR」ではそれほど起こりません。これまで難儀したことはなし。
暖色系に強いニコンの特性を発揮し、その場の雰囲気を自然に切り取りながら柔らかな描写をしてくれます。旅行や街歩き、カメラ散歩、子どもの運動会や発表会など家族撮影にも最適で、持っていて損はないレンズですよー。
なおNikon高倍率ズームレンズに関しては、梅特集の「京王百草園」編、桜特集の「大森ふるさとの浜辺公園」編・「平和の森公園」編でも紹介しています。そちらもあわせてどうぞ!
桜フォトギャラリー〈千鳥ヶ淵緑道〉
絵画のような美景に出会える「千鳥ヶ淵緑道」の桜フォトをお楽しみください!
INFORMATION〈千鳥ヶ淵緑道〉
千鳥ヶ淵緑道
- 住所:東京都千代田区九段南2から三番町2先
- TEL:03-5211-4243(千代田区役所道路公園課)
- 営業時間:24時間
- 定休日:年中無休
- 例年の見頃時期:3月下旬〜4月上旬
- WEB:千代田区観光協会公式サイト
※最新の情報ではない可能性があります。必ず事前に公式サイトなどでご確認の上、ご利用ください。