【デイリースポーツ】広島カープを変えた石井琢朗!横浜ベイスターズが誇ったマシンガン打線の継承

1988年、横浜大洋ホエールズ入団。横浜ベイスターズへのチーム名変更後、マシンガン打線1番打者として日本一に貢献し、走攻守そろった脅威のトップバッターの名をほしいままにしたその人こそ、石井琢朗。

2009年、ベイスターズの顔がカープに移籍!という驚きとともに晩年を過ごし、引退後はそのまま一軍コーチに就任。この人の存在なくして広島カープ優勝はありえなかった。そんな裏方の筆頭格です。

先発見殺し打線と呼ばれ、貧打に苦しんでいた広島打線を変えたのは、前任の新井宏昌コーチ、現任の石井琢朗コーチら、打撃コーチの尽力あってこそ。

現在の体制は、緒方監督の方針をベースに、琢朗コーチが海図を描き、東出・迎両コーチが噛み砕きながら選手に落とし込む。この3人のコーチが形成するトライアングルが広島カープの強力打線を支えています。

現役時代からずっと大好きなんですよ、タクローさん。ダイヤモンドを力強く駆けまわるあの勇姿を片時も忘れていません。そんな現役さながらの「タクロー節」が冴えわたる記事をどうぞ。

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【デイリースポーツ】石井打撃コーチが語る鯉の強打の秘密 攻撃力引き出した「走りのカープ」

 広島の石井琢朗打撃コーチ(47)が、リーグ連覇を達成した今シーズンを振り返った。チーム打率、総得点、本塁打はリーグトップ。セ界最強打線の礎をつくった。4番・鈴木についてや、これから目指すチーム像などを本音で語った。

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 今年は信じられないような負け方、ひっくり返され方をした。だからマジックが減っても、最後まで何があるかわからないという気持ちはあった。一戦一戦という気持ちは昨年よりも強かった。

 今季は途中から鈴木が4番に入った。ただ、求め過ぎてはいけない。彼が感じることを打席で表現してほしいと言った。型にはめるのは早い。4打席とも違うタイミングの取り方をするときもある。試しながらいいものをつくっていければいい。経験を積み重ねて2、3年後に鈴木誠也という4番がつくられることになる。

 今季、打線で核になっているのは丸で間違いない。得点できるかできないかは、彼にかかっていたと思う。もちろん、その前を打つ田中は目立ってはいないけど、貢献度は高い。打席の中で意思表示ができている。必然的に取りに行く四球がある。だんだん1番打者らしくなってきた。

 他球団が補強した中で、去年と同じメンバーで同じような戦い方ができるか保証はなかった。レギュラーはもちろん、控え選手もレギュラーに近いくらいの力をつけるために、日本一を逃した去年の秋から東出、迎打撃コーチらと取り組んできた。僕たちの理想はもうちょっと高い。ポテンシャルが高い選手はいるし、もっと高いところを目指していきたい。

 理想は2つの打線。前半と後半で、違う打線を組んでもチーム力が変わらないということ。攻撃は打つだけではない。投手のリズムをいかに崩すかは走塁。走ることで守備陣形を動かすこともできる。野球で一番、難しいのは走塁で、それこそが攻撃力の中で一番欠かせない。そういう走塁を絡めた攻撃ができているのが今のカープの打線。1、2点勝っている後半は、スタメンに比べれば、松山に代わって野間が入ったりするので、打力でいえば落ちる。でも、野間には松山にない走力がある。それを生かせるようになれば、違う顔の打線ができる。各ポジションにレギュラーが2人いるという攻撃陣をつくりたい。

引用:デイリースポーツ

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