田中将大と楽天イーグルスの金字塔は消えない

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昨年8月以来続いていた、東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大選手の不敗記録が、ついに途切れる結果となった、日本シリーズ・今日の試合。

あーあ、ついに負けちゃった。

と安易に残念がるのは、果たしていかがなものかな?と思います。

30連勝。どれだけの重みのある、真摯な積み重ねの結実でしょうか。

少しでも想像力が働く人間なら、それから、自分自身でもなにかを成し遂げたことのある人間なら、成し遂げようとしている人間なら、そんな安易な言葉、一切出てこないはずです。

簡単に言葉を投げつける、吐き散らかす行為を、ワタシは昔から内心酷く嫌う傾向があり、内容によってはその飛び交わせている言葉の発信元を呆れながら軽蔑する傾向はあります。この世でなにより愚かだ、と。想像力が欠けた人間は、どれだけお偉い人間だろうが、なんて残念な人間性、としか思えないので。

相手にするのもバカらしいし、貴重な時間の無駄遣いは一切したくないので、いつのまにやらそういう相手からとっとと去るだけですけど(笑)

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今日、マーくん(とあえて呼ばせていただきます。どれだけ凄い選手になっても、そのパーソナリティの素晴らしさに心から敬意を込めて)が負け投手になったこと。ワタシはそれより、最後の一球にマーくんの凄さを感じました。

解説の衣笠さんがおっしゃっていた「凄いものを見せてもらった。今の時代にはいない、往年の名投手を見ているようだ」との言葉に、共感し、深く頷かれた方々も多いのではないでしょうか。

同時に、あらためて、今やトップメジャーリーガーとなった、黒田博樹選手と上原浩治選手の系譜の選手だな、と。

それぞれが確立されている素晴らしい選手たちなので、似てるだなんだ浅はかな言葉では言いません。それぞれが確立されて個々であった上で、系譜が同じ、というか。以前から感じていたことですが、今日、あらためて実感しました。

共通するのは、一言では言い表せないほどの、技術やセンスは当然のことながら、なによりメンタリティやモチベーションといったすべてが揃っている、今の時代にはめずらしいほどのいぶし銀の凄みすら感じさせる投手だ、ということです。加えて、これだけの凄い選手であるにも関わらず、自分ひとりの力で来たわけではない、周りに感謝している、と心からの言葉をいつもいつも語っていること。そして、あらゆるひとから心底愛されていること。

いぶし銀の選手って、ものすごい褒め言葉としてよく使われます。この言葉の凄みがわからないひとは、もったいないなーと思うほど。

事実として、今日、負けはついてしまいました。だけど、事実として、これまで積み重ねてきた田中将大と楽天イーグルスの金字塔はずっとずっと消えません。

先輩である黒田選手も上原選手も、そこから這い上がり続け、海を渡る人間へのあほらしいことこの上ない恒例行事となっている、勝手に否定しまくった人間たちを徹底的に黙らせるほど、周りがあっけにとられるほど、ものすごい偉業を成し遂げた選手たちです。どういう道に進むにせよ、マーくんのこれからが、むしろ本当に楽しみだと思います。

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今年のマーくんを語るにおいて、欠かせない、欠かせるわけがない存在として、奥様の里田まいさんもあげられます。まさに二人三脚。微笑ましいチャーミングなご夫婦の姿は、あらゆるひとの共感と賛同も呼びました。

チームメイトに感謝しているのと同時に、奥様への感謝も常に見えるマーくんは、素晴らしい選手であると同時に、素晴らしいダンナ様でもある。世の男性の鏡でもあるなーと思うほどです。そしてそれは、マーくんを常に尊敬し、自分ができるすべてに真摯に取り組み続ける、芯が強くひたむきで愛らしいまいさんのパーソナリティがそうさせている、ということが紛れもない素晴らしい事実。

ベスト夫婦賞とかあるんだったら、間違いなくこのおふたりに贈呈してください、と疑いもなく思うほど。激闘の裏をひたむきに支える奥様と、真摯に闘い続けるダンナ様と。山田くんの座布団10枚じゃ足りません。ぜひベスト夫婦賞を。

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まだ終わったわけじゃありません。

がんばれマーくん!がんばれ東北楽天ゴールデンイーグルス!
明日も見事な試合を!