【サッカーダイジェストWeb】リヴァプールが巻き起こすユルゲン・クロップ狂騒曲

もう少し落ち着いてもらえないですかね?(白目)」

完全に白目状態にさせられるあれからの日々。

あれからって?ユルゲン・クロップリヴァプール監督着任以降の日々ですよ!(キリッ←せんでええ)

リヴァプール、ユルゲン・クロップ新監督誕生!稀代の名将の手厚いサポートを マンチェスター・ユナイテッド迷走とプレミアリーグ凋落にクロップへの希望をみる

次から次から出てくる出てくる、ここまで来るとギャグか!というくらい出てくる(笑)。落ち着きを欠き、やたらとでかくなる期待と切望の大騒ぎ。まさにリヴァプールが巻き起こすユルゲン・クロップ狂騒曲。

オ・マ・イ・ラ・い・い・か・ら・落・ち・着・け・な・ん・で・も・い・い・か・ら・と・も・か・く・落・ち・着・け

これだからプレミアリーグは……」と苦笑したくなる、わたしがプレミアを苦手なひとつ。とはいえ、本来、リヴァプールはせっかちで堪え性がないチームではありませんでした。

「いくら確固たる実績保持者でも、すぐチーム立て直しできるもんじゃないわ。ここまで酷い状態に陥ってるのに都合よく魔法使いに丸投げすんな(笑)」などと感じていたところ、リヴァプール番記者の記事を発見。

冷静で愛情がこもった良い内容です。ぜひご参考までに。

何事においても、一番必要なもの。それは絶対的に「時間」です。

【リバプール番記者の提言】クロップ政権の鍵は「中長期的ビジョン」だ

いわばドルトムント時代の再現を期待されている。

 10月上旬に決断されたブレンダン・ロジャースからユルゲン・クロップへの監督交代に、大半のリバプール・サポーターは満足している。

 ファンはクロップが志向する攻撃サッカー、そして何よりもカリスマ性に大きな期待を寄せている。ドルトムントではバイエルンという巨頭と一時は互角以上の戦いを演じ、選手やファンと良好な関係を築いていた。リバプールでも同じような成功が望まれているのだ。

 私自身も、クロップはベストの人選だと思っている。たしかにカルロ・アンチェロッティ(クロップの対抗馬と報道されていた)は、幾度となく4大リーグとチャンピオンズ・リーグを勝ち取ってきた稀代の名将だ。しかしながら彼は、過去に率いたミラン、チェルシー、レアル・マドリーのようにビッグネームが揃うクラブでこそ、その能力を最大限に発揮するタイプではないだろうか。

 その点、現在のリバプールは、歴史と伝統こそいまだイングランド屈指だが、実際の戦力はお世辞にもビッグクラブとは言い難い。過去5年の成績を見れば、それは明らかだ。獲得したタイトルはわずか1個(11-12シーズンのリーグカップ)で、チャンピオンズ・リーグに出場したのもわずか1度(14-15シーズン)。ここ2年でルイス・スアレス(現バルセロナ)、スティーブン・ジェラード(現LAギャラクシー)、ラヒーム・スターリング(現マンチェスター・C)が退団し、誰もが認めるワールドクラスは現スカッドに一人もいない。

 クロップが就任した08年当時のドルトムントもまた、未曽有の低迷期にあり、現在のリバプールと同じく“過去のビッグクラブ”に成り下がっていた。その状況を無名の若手を鍛えながら徐々に改善し、欧州のエリートクラブに返り咲かせた。この実績があるからこそ、サポーターも私たちメディアも、大きな期待を寄せずにはいられないのだ。

 新政権の初陣となる10月17日のトッテナム戦を前に、そのボルテージは上がるばかりだ。例えば、あるブックメーカーが算出した「リバプールのプレミアリーグ優勝」の倍率は、ロジャース政権時代が100倍だったのに対して、クロップ就任で一気に30倍にまでなっている。冷静に考えればクレイジーな数字だが、それだけ期待が大きいということだ。

 もちろん、クロップは奇跡を起こせる神ではない。とはいえ、スアレスが昨夏に去って以来、チームが失っていたワクワク感と興奮が戻ってきたのはたしかだ。他メディアの番記者たちやリバプール贔屓の解説者たちも、多くが私と同じ気持ちを抱いている。

引用:サッカーダイジェストWeb

クロップの意見を吸い上げながらリクルート・ポリシーを変えるべきだ。

 さて、そのクロップはどれだけの手腕を発揮するのか。もちろん現時点では答えようがない。しかし個人的には、チャンピオンズ・リーグ出場権を獲得できる4位に食い込むチャンスは十分にあると思っている(リバプールは8節終了現在で勝点12の10位)。

 チェルシーは開幕から絶不調なうえ、マンチェスター勢も波に乗り切れていないし、アーセナルも例年通り安定感がない。今シーズンのプレミアリーグが混戦になるのは確実だ。私はロジャース続投でも4位は現実目標と思っていたが、クロップ就任でチームにはエキストラのモチベーションが与えられた。この大きな刺激でチームが活性化するのは間違いなく、チャンピオンズ・リーグ出場権獲得は現実的な目標と言えるだろう。

 とはいえ、チーム強化というものには、中長期的を見据えた明確なビジョンが不可欠。もっとも改善すべきは、リクルート・ポリシーだ。10年4月にFSG(フェンウェイ・スポーツ・グループ)がオーナーになって以降のリバプールは、ポテンシャルの高い若手を買い、価値を高めて売却するという「育てて売る」を補強戦略の軸に据えてきた。

 しかし、ここまでの成功例は実質スアレスだけ。アンディ・キャロル(ウェストハム)をはじめファビオ・ボリーニ(現サンダーランド)、マリオ・バロテッリ(現ミラン)は獲得時より低い金額で手放さざるをえず、このままではジョー・アレン、デヤン・ロブレン、アダム・ララーナ、ロベルト・フィルミーノなども同じ道を辿るだろう。

 幸にもカネがないわけではない。だからこそ、今後は同じ大金を使うのであれば、若いタレントばかりではなく、実績のあるトップクラスも獲得し、チームの基盤を固めるべき。もちろん、クロップの意見をできるだけ吸い上げながらだ。それでなければ、いくら監督の首を挿げ替え続けたところで、リバプールの本当の意味での復権はありえない。

 そもそもリバプールは、監督を頻繁に代えるようなクラブではなかった。しかし、FSG政権になってからの5年間で指揮官交代は今回で4度目。中長期的なビジョンに欠けている何よりの証拠だ。

 その中長期的なビジョンの中で、クロップも評価すべきだろう。過去に率いたマインツとドルトムントでは過度なプレッシャーもなく、ともに結局は7年間を過ごした。せっかちなファンやメディアはすぐに結果を求めるかもしれないが、監督には最低でも3年は与えるべきだ。実際、クロップがドルトムントでブンデスリーガ優勝を勝ち取ったのは、就任3年目のシーズンだった。

 試合の結果だけに一喜一憂すれば、監督は自分の目指すサッカーを実現するのが困難になる。クロップに時間を与えれば相応の結果が付いてくることは、ドルトムントで実証済みだ。それだけに、クロップ政権が長期間に渡って存続することを、私は切に願っている。

引用:サッカーダイジェストWeb