【FWは花。DFは土。】内田篤人の聡明な感性は日本代表の羅針盤。来る時に備え、右サイドバックの帰還を待つ

伝統的な青き魂を宿す日本代表において、最後にピッチに姿を現したのは、2015年3月31日。国際親善試合・ウズベキスタン戦。

その日を境に、これまで過ごした闘いの日々とはまた違った、味わった覚えのない混迷と対峙し、我が身と対話しながらの長い長い年月をかけた苦闘に乗り出すことになりました。

冷静な意志の強さで見据える希望。屈強な人間でも逃げ出したくなる絶望。

相反するそれらが行き交う時間は、今、ようやく、一筋の光を伴いながら報われようとしています。

彼の名は、内田篤人。

圧倒されるアイドル的人気を博す、骨太な精神を宿す男前。彼の名は、内田篤人

端正な顔立ちゆえに女性からの支持が高く、圧倒されるアイドル的人気を博す彼は、その実、涼やかな顔立ちからは信じられないほど骨太な精神を宿す男前。

復活を誓う内田篤人!右サイドバックを担う唯一無二の存在、成田空港発ドイツへ
ドイツブンデスリーガ・シャルケとともに、日本代表のサイドバックを兼任する内田篤人選手。本日20日(月)、成田空港発の航空機にてドイツに向かいました。長らく苦しみつづけた右膝を自身の判断で手術し、完全復活を誓う内田選手の記事をピックアップです

年を重ねれば重ねるほど、表層的な誤解は自然と解け、淡々と、されどブレない芯の強さで培った生き様に対し、強い共感や憧れを抱く同性の賛同者を増やすプレイヤーとして君臨してきました。

慢性的な膝の痛みに蝕まれるように。それでも、確固たる想いのもと、闘いを辞めず

慢性的な膝の痛みを抱えだしたのは、いつの頃からか。誰もがすぐには思い出せないほど、刹那的とも捉えられた「我が身を削りながらチームを死守する闘い」の代償として、気づけば彼の身は蝕まれるように。

それでも、周囲の心配をよそに、確固たる想いのもと、彼は闘いを辞めようとはしませんでした。

決して順風満帆ではなく、幾度も打ちのめされ、切り刻まれそうな悔しさであがいた若手時代を経ているからこそ、スターティングイレブンとして名を連ねる自分自身を見失うことを許さないように。

所属クラブチームにおいても、日本代表においても。

悪化の一途をたどった膝の痛みとの決別。自ら選び進んできた内田篤人自身の意志

悪化の一途をたどった膝の痛みとの決別を決断したのは、昨シーズン終了後。

温存療法。手術。選択肢が用意された中からたぐり寄せたのは、内田篤人自身の意志。いつだって、自ら選び、進んできた」彼らしい姿勢をもって。

この頃には、所属クラブ・シャルケ日本サッカー協会との関係は、彼の膝の状態と等しく誰の目から見ても悪化。板挟み状態になりながらも自身を必要としてくれる両者に感謝する姿は、周囲が心を打たれたほど。

涼やかでシニカルなパーソナリティでお馴染みながらも、気遣い上手で、ひとを楽しませ、受けた恩は必ず返しながら心を配る一途なやさしさは、関係者はもとよりファンの間でもよく知られること。

もっとも、それを指摘されることすら恥ずかしげにかわすクセもお馴染み。異性のみならず同性が心を掴まれるのは、気取らない照れ屋な表情がかいま見える彼自身に出会うからこそ。

「もうすぐ、帰ってくる」ゲルゼンキルヘンが誇るシャルケ、八咫烏に導かれる日本代表の願い

希望と絶望が交差する、周囲の想像が追いつかない苦闘の日々。ときに喜び、ときに悲しみ。その胸の内の真実は、きっと、彼にしかわからない。

それでも、明日を見据えて闘いつづけた彼が、仲間のもとへ再び姿を現すようになってきたことで、少しずつ晴れやかな笑い声が響く心地よさに、誰もが希望を見出すようになりました。

もうすぐ、あの場所へ帰ってくる」と。

ゲルゼンキルヘンが誇るシャルケは、奇しくも、日本代表と同じ伝統的な青き魂をまとうクラブチーム。

そのチームカラーから「THE ROYAL BLUES」とも称されるシャルケ本拠地フェルティンス・アレーナのピッチを、熱狂的なサポーターが取り囲み、声を枯らしながら共に闘う姿が象徴として語りつがれるほど。

と当時に、八咫烏に導かれながら伝統的な青き魂を宿す日本代表が闘うピッチも、来る時に備え、彼の帰還を待っている。右サイドバックのホームを空けて。それが、彼、内田篤人の現在地。

内田篤人は、日本代表の羅針盤。語った想いの数々が、ひとつの在り様を間違いのない正解に

自分は休んでいる身だから、あまり言える立場ではないけれど」。何度も前置きしながら、真摯に語った日本代表としての想いの数々は、かねてより確信に近いひとつの在り様を、間違いのない正解へと昇華させました。

内田篤人は、日本代表の羅針盤。

決して順風満帆とはいえない競技人生を送った彼は、現実を俯瞰で捉える聡明な感性の持ち主。幾度も打ちのめされ、切り刻まれそうな悔しさであがいた若手時代を経て、ピッチに立ちつづけるプライドと共に。

スターティングイレブンとして名を連ねることが当たり前となった現在もなお、我が身を削るように果敢に闘うその姿は、刹那的でもあり、ゾクリとするほど美しくもあり。

無理をしないでという言葉をかけることすら、無理ではないかな?奇妙な想いにかられて苦笑させられながら、すべての「見届けよう」という想いを沸き起こす。

せめて焦らないで」。なぜなら、誰もが静かに待っているから。無事の帰還を。

歴史を紐解きながら記憶をたどるとき、鮮やかに蘇る。そのひとの名は、内田篤人。彼の名は、希望。

幾年月を経て、「そういえば、あの時」と、ふと歴史を紐解きながら記憶をたどるとき、必ずその姿が鮮やかに蘇るでしょう。

シャルケのみならず、日本代表をサポートする、すべての人間の胸の内に、「あの時、確かに彼は、闘っていた」と、我が事のように誇らしげな想いで。

そのひとの名は、内田篤人。

彼の名は、希望。

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田中佐江子 / SACCHI

Nikon一眼レフとiPhoneを愛する東京生まれ東京育ちのライター兼フォトグラファー。写真と手帳と文具とおいしいごはんと映画と桜と青空ラブ。

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