第5回|似てる?似てない?内田篤人と佐藤健の性格丸わかり&ダダ漏れな恋愛模様

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

ウッチー&健ファンの前のめり度パワーアップどころか、ウッチー&健ファン以外の意味のわからないハイテンションまですっかり風物詩となった周囲の様相。

自分が書いたものでこんなに喜んだり、感じたり、思考を巡らせたりなど、それぞれで楽しんでもらえるのは本当にうれしいです。連載「内田篤人と佐藤健」をはじめてよかったと実感しています。

が、しかし。だがしかし。だ。

気持ちはよーーくわかるのですがね……。

老いも若きも学生サークルの一気コールとまったく同じノリで「つ・づ・き!つ・づ・き!」“もっとだもっとくれ”状態で荒ぶるのはやめなさい(若干引き気味で訴えてみる)。

ということで、楽しいんだか激しいんだかもはや笑うしかない“もっとだもっとくれ”コールにお応えし、本日、第5回のテーマは「似ているようで似ていない?!性格ダダ漏れな恋愛模様」。

前回、両者の大きな違いとして対人面をご紹介しましたが、さらに“男性らしい個性”がうかがえる恋愛面についてお届けします。

この連載の企画趣旨はこちら!

ウッチー&健ファンにおくる、冷やし中華ノリで連載「内田篤人と佐藤健」はじめます

明確に違いすぎて笑う内田篤人・佐藤健の恋愛編

試合前のシャルケ・内田篤人

ウッチーこと内田篤人&健くんこと佐藤健、この両者にとって対人面以上に対照的といえるのが恋愛面。

かたや長年にわたりゲイ説まで飛び交ったあげく、少女漫画を具現化した「初恋の幼馴染と再会からの結婚」という、“女子の憧れ街道”を突っ走るウッチー。

かたや「松岡修造の跡を継ぎたいのだろうか……」と錯覚を起こさせる、もはや女優食いが代名詞食いしん坊バンザイぶりで女遊びが注目を集める健くん。

ここまで明確な違いが出ると面白い。笑うしかない。なんなら「腹抱えて笑う連続時間ギネス記録」に挑戦したい(たとえ認定されてもその後の生活が変わりそうな悪寒しかしない)。

そんなわけで、恋愛面は彼らを並べ、「似ているようで似ていない」と誰もが感じる要素かもしれません。

その理由のひとつに、性格的にウッチーは“めんどくさがり屋”、健くんは“きめ細やかでマメ”という大きな違いがあるからです。


両者共通の特徴は「女性に対しても冷静でシビア」

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

ウッチーはあらゆる面において抜群の配慮上手でもあり、あくまで自然体のまま、人や物事の潤滑油としても振る舞うなど、コミュニケーション能力がずば抜けて高い人物です。

シャルケ・アメリカツアーの内田篤人 第4回|大きな違いあり?!内田篤人と佐藤健の対人面にみる、両者の魅力と個性

その反面、仕事などが絡まず自分のことのみになると、途端に億劫でめんどくさがり屋の顔がむくむくと登場。前回ご紹介した通り、周囲が総ツッコミするレベルのズボラさんです。

一方、健くんはすべてにおいて思慮深く、繊細で慎重な側面の影響か、よく考えて的確な対応をしようと心がけるフシがあり、状況や場に応じたスマートさと優しさが光ります。

「じゃあ女性に対してもスマートで優しいのよね♡」と夢を見たいでしょうが……恋愛というより“女性を落とす”ことにマメ(うっかり本音すぎる)。

個人的に、「よっ!戦略上手!」と盛大にツッコミまくりたい(個人的なこころの声をダダ漏れにさせるのはやめなさい)。

とはいえ、「なにからなにまで真逆」「まったく似ていない」とは言い切れません。

実は両者に共通しているのが、「どこか冷めている」こと。言い換えると、「女性に対しても冷静でシビア」です。


打算や計算のない女性を選んだ“内田篤人らしさ”

練習中のシャルケ・内田篤人

まずはウッチーの恋愛面から紐解いていきましょう。

独身時代、浮き名を流そうと思えばいくらでもできたルックスと立場にもかかわらず、直近エリア=パーソナルスペースに他者を入れることをめんどくさがるクセがあり、恋バナに遠かったキャラ。

それが内田篤人です。

自分のペースを乱されることを嫌がり、警戒していた、と言ってもいいかも。ウッチーの意外性のひとつでもありますが、警戒心の強さは健くん以上です。

なにしろ「家に他人がいることが考えられない」と豪語し、周囲からも「このままじゃあいつは結婚できない」と心配されていたマイペースぶり。典型的な「結婚しない独身男子」そのものでした。

その結果、結婚相手として結ばれたのが幼なじみの彼女。

「日本代表のサッカー選手」だの「メディアでも人気のスタープレイヤー」だのもてはやされる前の、自分が何者でもなかったころを知っていてくれる存在です。

たとえ今後の自分が再び何者でもない存在に戻ったとしても、いっさい気にせず変わらずにいてくれる、そんな打算や計算のない女性を選んだのは、“内田篤人らしい”といっても過言ではないほど。

グループで交流していた友だち期間も長かったそうで、フラットな付き合いから自然と発展したのも、“らしい”要素といえます。

パーソナルスペースに他人を入れたがらず、プライベートの時間やペースを乱されることを極端に嫌い、さらに極度の出不精でめんどくさがり屋の自分がラクにいられる最高の女性だったことは想像に難くありません。

ウッチーにとって、これ以上は存在しない女性をパートナーにした、と。

なにそれどこの少女漫画。


たいせつな女性である奥さんへの覚悟が男を上げた

試合前のシャルケ・内田篤人

たいせつな女性である妻を守る。

結婚後のウッチーからは、その強い想いとスタンスがうかがえます。

結婚前のお付き合い時は情報が漏れないよう細心の注意を払い、結婚発表時、結婚後は一貫して「妻は一般人なので」と全面的にメディアに出すこともなく、静かで穏やかな夫婦生活を徹底。

この立ち居振る舞いと配慮が、「サッカー選手以前にひとりの男性としてさらに株を上げた」と多方面から再評価されることに。もともと高い好感度までアップしました。

男女問わずいえることですが、好感度ちょうだいモンスターほど喉から手が出るくらいほしがるそれは一生手に入らず、好感度への意識すら皆無な人間がいつのまにか手に入れている好例です。

ここまで痛快だと、サッカー界・芸能界の選手・タレント・家族いずれにも散見される、マウント狂いや好感度モンスターにとっては皮肉的な存在じゃないかとついつい笑いが。

結局、人はやっぱり人間性。喧伝の必要すらない幸せアピールをすればするほど、周囲から「焦燥感丸出しでまったく幸せに見えない」とバッサリ切られ、侮蔑と嘲笑の対象に成り下がるのが現実です。

SNSのコメント欄で「お似合いで素敵すぎる!」だの「幸せすぎてうらやましい♡」だの薄気味悪く下手くそな内容がズラリと並ぶアレ、事務所さん、いくらで雇ってんの?悪手中の悪手って知ってる?

あの頭の悪いコメントの大量発生がバイトじゃないなら、“友人・知人・ファンの質は選手やタレントと合わせ鏡で同レベル”は正解だなー昔の人はよく言ったもんだなープゲラwです(本日も超本音でお届けしています)。


結婚後、老成した達観ぶりのよき旦那(超褒め言葉)

フェルティンス・アレーナにて記念撮影のシャルケ・内田篤人と娘ちゃん

ウッチーといえば、女性人気の高さは言わずもがな。

自身を取り巻く事情から想定していたであろう、馬鹿な嫉妬や自己顕示欲から暴走し、パートナーを傷つけてしまう困ったのが発生するリスクを減らすことや、奥さんを守りきる覚悟が感じられるのは、男としてアッパレ。

奥さん自身もチャラチャラ表に出てこようとせず、頭と性格の悪い女なら「あたしが内田篤人の嫁♡」と自己顕示欲からマウントに走るのは目に見えて明らかなことを考えると、同性が親近感と共感を寄せる賢い女性だなあ、と。

昨今、サッカー選手嫁たちのプライベート切り売り幸せアピールが異常多発し、その無意味さウザさが世間の反感を買い、嫌われまくっている対極に存在しています。さすがシビアなウッチーが惚れ込んだ人ですわ。

夫婦の共通意識がしっかりしており、夫も妻も賢い。競技や、妻の在り方は異なりますが、シアトル・マリナーズのイチローさん弓子さんを彷彿させるナイスカップルです。

在り方の違いを補足すると、イチロー夫人の弓子さんは、長年陰で夫を支える最高のサポーターであると同時に、実業界でも秘かに一目置かれるバリキャリ。そのため、より強い尊敬まで集めています。頭脳と才覚、人間性が見事に揃った先鋭的な夫婦です。

弓子さんと肩を並べられるのは、サッカー界ではイブラヒモビッチの奥さんくらい。メディアや実業界、女性団体の痛烈な皮肉をいっさい否定できないサッカー界の男性は、お察しな自分のレベルと釣り合いを取るためか、女性に求めるものが旧時代かつ馬鹿なお飾りですね。

さておき、二人三脚できる賢い女性をパートナーとして迎えたこともあってか、ウッチーは結婚してさらに落ち着きました。

まるでおじいちゃんのように老成した達観ぶり(超褒め言葉)。

結婚前から存在した「恋愛と女性に興味がないのでは?」との疑問を形を変えて加速させ、浮気や不倫など別世界の出来事のように奥さんと娘ちゃんに一途なよき旦那に。

もちろんそれは、マイペースでわが道をゆくウッチーをこころから理解し、受けとめてくれる奥さんあってこそ。と同時に、ウッチー自身も奥さんをこころから理解し、受けとめているからでしょう。

まさしく「ピッタリの同士がパートナーシップを組んで人生をともに歩いている」という言葉がふさわしい。

なにそれどこの少女漫画。

佐藤健の女遊びは恋愛にのめり込めない性格が影響?

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

さて、ではお待ちかねの“ツッコミどころ満載で面白可愛い本性”の持ち主、健くんに話をうつしましょう。

健くんがこれまでゴシップ誌にすっぱ抜かれてきた遊び人ぶり、そもそも恋愛に深くのめり込めない性格が影響していますよね(のっけから直球なこの性分をいい加減どうにかしたい)。

その理由は、世代特有の特徴でもある、なにごとにもどこか冷めており、感情が大きく揺さぶられ、自分が自分でなくなってしまうくらい女性に対してまっすぐになることを避けている資質が見受けられるからです。

いや、避けているというより、性格的になかなかそうなれないと言ったほうがいいかも。もしかすると、はなから興味がないのかもしれません。

「AbemaTIMES」掲載の佐藤健 それは「義母と娘のブルース」から始まった!佐藤健ファンに囲まれる異常事態発生の謎

初めて「題材:佐藤健」を取り上げた投稿で触れましたが、ゴシップにまったく興味がないわたしでも“佐藤健=ゴシップ誌の常連”として認知していました。とはいえ、相手女性まではよく知らず。

その後、健くんファンの子たちが歴代彼女、別名「タケルサトウの食べログリスト」を教えてくれたのですが……恋愛にのめり込めない現実がはっきりとわかった気が。

これまでの歴代彼女、別名「タケルサトウの食べログリスト」(2回目)にあがった名前は、見事に全員「自分が御しやすい、ゆるふわかわいこちゃん」。

つまり、ラクに手が届く範囲の相手のみ。

言葉がアレですが、簡単に落としやすい女しかターゲットにしておらず、さらに言葉がアレですが、安牌にしか手を出していないんですよね。

「わかりやすいなーものすごい冷めてるw」と感じたのと、「これじゃ人生観まで自然と変化する恋愛経験が得られないのは当然だな」と。

自分の本音を素直に出せる女性との出会いで変わる

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

で、歴代彼女、別名「タケルサトウの食べログリスト」(3回目)を知ったわたしがなにを思ったかというと、「むしろ今後が楽しみだなー」(全開のニヤニヤ付き)。

健くんは事あるごとに、「いまの自分にはまだ結婚は考えられない」と語っています。

そんな彼がこの先結婚するとしたら、どんな顔を見せても受けとめてくれて、いつでも自分が安らげる一方で、敵わない、一生尻に敷かれてもいいと実感できるくらいの相手じゃないかな、と。

なぜなら、いままでの健くんは女性にモテてきたようで、実際には自分の本音を素直に出せて、だらしなかったり情けなかったりボロボロな姿まで見せられる人には出会っていないとしか思えないんですよね。

もしくは、出会っていても、これまで「ごちそうさまでした!」してきた女性とはあらゆる面で違い、距離がある相手だからか、なかなかアプローチにまで至らないのかもしれません。

むしろ今後が楽しみなタケルサトウの恋愛模様

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

シャルケ・アメリカツアーの内田篤人 第4回|大きな違いあり?!内田篤人と佐藤健の対人面にみる、両者の魅力と個性

前回の対人編で記しましたが、健くんのパーソナリティの特徴は、繊細で慎重かつ臆病な側面を持ち合わせ、学業優秀な理数系男子の要素が色濃いこと。

そのせいか、なんでも予測して先回りし、傷つかないようについつい優位に話を進めようとしたり、頭で考えすぎて失敗してしまう傾向があり。

ここで言う“失敗”は、実際に大きな成功OR失敗になる前に傷つくのを恐れて止まってしまう、冷めている自分を保つことで突っ走らないようにセーブしている、という意味。“理数系男子あるある”ですね(笑)。

その健くんに大きな変化が訪れるとしたら、先ほども述べたように「人生観まで変えてくれる女性との出会い」ではないかな、と。

冷静だったこれまでの自分を疑いたいくらい、熱を帯び我を忘れて惚れ込む。

もしくは、この人のためなら昨日までの自分とは違ってもいいや、と余計な力が抜ける。

あるいは、こんなに自分が自然でいられる相手はいままでいなかった、とホッとできる。

いずれにしても、こころから素直な喜びを感じることができる女性との出会いが健くんをあらたなステージへ導いてくれると感じているからこそ、「むしろ今後が楽しみだなー」(全開のニヤニヤ付き)。

もういっそさー、タケルサトウは派手な披露宴ゴンドラ乗ってキャンドルサービスやってテレビ中継しちゃいなよ、録画しておくから(平成を代表するイケメン男子の晴れ舞台を“昭和芸能人あるある”ネタにして楽しもうとするんじゃない)。

もうひとつの共通点「女性に過度な期待をしない」

合宿中のシャルケ・内田篤人とチームメイト

最後に。「どこか冷めていて、女性に対しても冷静でシビア」とともに、もうひとつ、ウッチーと健くんの共通点があります。

それが、「女性に過度な期待をしていない、変な夢を見ていない要素が大きい」こと。イコール、「女性に対して気持ち悪い妄想を抱いていない」のです。

「そんなの平成男子は当たり前では?」と思うでしょう?

いやいや、親や周囲の影響、社会的立場や職種、先天的な性格などにより、意外と昭和脳男子っていますよ。

平成女子のみなさん、安易に「平成男子は大丈夫!」気を抜くなかれ。近年、デートDVが増加している背景もふまえ、要注意ですぞ!

では、なぜウッチーと健くんは比較的、女性に対してフラットなのかというと、考えられる理由のなかでも大きく関係していそうなのが、女性姉妹に囲まれて育った家庭環境だったこと。

ウッチーは、お姉さんと妹さんのあいだに挟まれ、男の子ひとりの長男として育ちました。健くんは、お母さんと妹さんという女性だけの家庭なので、さらにその傾向が強いです。

昔から、「兄弟に女性がいる男性は結婚相手としておすすめ」との定説が存在します。ウッチーも健くんも、「あいつに結婚は無理」とツッコまれながらも、意外や意外、女性にとって安心要素たっぷりなのですね。

もちろん、「お姉さんか妹がいる男子は全員結婚向き」なわけではなく、あくまで個々の家庭や環境、性格で異なります。

その前提で、姉・妹と一緒に育った男性のほうが男尊女卑思考が薄く、女性と対等に付き合う割合が高いです。加えて、年齢の近い異性と日常的に接しているため、女性のデリケートな身体面・精神面への理解も深い。

女性に過度な期待や変な夢を見ず、気持ち悪い妄想を抱かない分、現実的でシビアでもありますが(笑)、“好きだけで済む恋愛”ではなく“一緒に生活する結婚”なら、冷静で穏やか温度の男性のほうが◎ですぞ。

ウッチー・健くん、それぞれの幸せのカタチを願う

NHK朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健

ウッチーはすでに結婚したため、恋愛面は「これからも奥さんと仲良く暮らしていけますように」と祈るのみですが、健くんは本格的な恋愛はまさにこれからです。

しかもこれまでどこか冷めている、つまり頭で先行して考えがちで、繊細かつ慎重な側面を持つ性格から、頑なに自分を守ってきた殻を破る出会いと経験があるかもしれません。

「もしかすると、それが結婚につながるかも?」と感じているので、楽しみに見守っています。

タケルサトウが結婚した暁には、ブログで「祝・結婚!特集」はもちろん、絵に描いたような盛大なニヤニヤっぷりを披露しようではないか!(福笑い状態をわざわざ披露するのはやめなさい)