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現地時間13日に発生したパリ同時多発テロ。テロ発生時刻に、国際親善試合フランスVSドイツ戦が「スタッド・ド・フランス」で行われていたこともあり、同試合に関連するニュースを中心にピックアップしてご紹介します。
「GOAL」の同記事では、スタジアム内にいた現場記者による時系列のレポートを紹介。非常に生々しい内容です。刻々と変化する状況が記されています。
なお、今回はメディアやニュースブログから記事が発信された日時(時刻表記がないものは日付のみ)もあわせて記載します。
あくまでも「発信日時でどの時点の情報かを把握する」ことを念頭に置き、「現地がどういう状況だったか」をきちんと知るために目を通していただければ幸いです。
【GOAL】テロに襲われたスタジアム 現場記者が感じた恐怖と混乱(配信日時:2015年11月14日 11:48)
現地時間13日、フランス・パリで同時多発テロが起こった。この事件では、サッカーのフランス代表とドイツ代表が親善試合を行っていたスタジアムも巻き込まれることとなった。スタジアムには、『GOAL』フランス版も記者を派遣していた。当時の恐怖の様子を、ドキュメントでお伝えする。
スタッド・ドゥ・フランスでは、フランスとドイツの親善試合が行われていた。試合当日の朝には、ドイツ代表が宿泊しているホテルに爆破予告があったが、試合は予定どおりに行われていた。
そのスタジアム周辺でも、発砲などのテロ活動があったようだ。スタジアムでは当日、『GOAL』フランス版の通信員のロイク・タンジが取材を行っていた。
異変を告げるメール連絡がスタートしたのは、日本時間6時過ぎのことだった。
6時19分
国際版からの連絡
「スタッド・ドゥ・フランスの近くで爆発があり、ドイツ戦を観戦していたフランスのフランソワ・オランド大統領がスタジアムを離れたとの一報がある。これは事実か?」6時26分
フランス版からの連絡
「そのような報道がメディアとSNS上でなされている。公式発表はまだない。スタッド・ドゥ・フランスの近くで爆発があり、パリ市内の2か所で発砲があったという」6時43分
フランス版からの連絡
「スタジアムに行っている人間に連絡したが、スタジアムの観客は何が起こっているか何も分かっていないようだ。ただし、3つの手りゅう弾が周囲で爆発したと、口々に話しているらしい」6時44分
スタジアムから通信員ロイク・タンジの連絡
「スタジアムでは、すべて落ち着いた状態だ」6時46分
フランス版からの連絡
「警察は、少なくとも18人が殺害されたと発表」6時53分
スタジアムから通信員ロイク・タンジの連絡
「試合が終わり、スタジアムの一部がクローズされている」7時5分
フランス版からの連絡
「まずはスタジアムの扉を開けて観客を外に出しているが、パニックになった人々が戻ってきている。ピッチ上にたくさんの人が入っている」7時11分
スタジアムから通信員ロイク・タンジの連絡
「スタジアムの外に出た。人々が泣き叫んでいる。『私に発砲しようとしていた! 私を撃とうとしたんだ』と言っていた。今はスタジアムがオープンになっていて、1000人ほどがピッチ上にいる。スタジアム内では音楽がかけられ、雰囲気を落ち着かせようとしている」7時16分
ドイツ版からの連絡
「ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督のコメントだ。ドイツ『ARD』に『我々は閉じ込められていて、衝撃を受けている』『爆発音を聞いたとき、どうなるか想像できた』」7時19分
スタジアムから通信員ロイク・タンジの連絡
「スタジアムのスピーカーで、スタジアムの外は今は安全で、外に出られると言っている。」7時21分
国際版からの連絡
「ロイクから連絡があった。『今日は仕事をやり遂げられない。会見もないし、ミックスゾーンでの対応もない。警察は、グラウンドを離れて大丈夫だし、電車も安全だと言っている。両代表チームもすぐにスタジアムを離れるようだ』」7時25分
ドイツ版からの連絡
「ドイツ代表のチームマネジャーのオリバー・ビアホフのコメントだ。『大変不安定な状況だ。ロッカールームには大きな恐怖感があり、奇妙な雰囲気だ。選手が大変ショックを受けていることを伝えておきたい。電話で家などに連絡している』」7時44分
ドイツ版からの連絡
「ドイツのテレビ局『ARD』によると、ドイツ代表はまだスタジアムの中にいる模様。スタジアムを出るまで、あと30分はかかるようだ」7時59分
フランス版からの連絡
「フランソワ・オランド大統領が、テレビでの生放送で明言した。フランスは国境を閉鎖。非常事態を宣言した。2005年11月以来のことだ」9時19分
フランス版からの連絡
「フランス代表がスタジアムを離れたことを、通信員のロイクが確認した」
引用:GOAL