ドルトムント名将トゥヘル好判断!バイエルン戦前に香川・フンメルス・オーバメヤン・ソクラテス・ギュンドアン温存

疲れが見えてきたな……大丈夫かな」と気がかりだったボルシア・ドルトムント。

ヨーロッパリーグ(EL)PAOK戦を控え、「またフル稼働かな。そうするとシャレにならない連勤になっちゃうんだけどな」と思っていたところ。

うおーーーーっ!トーマス・トゥヘルはさすがやで!!!!

主力組のあるメンバーに対し、指揮官の意図がはっきりと見える舵取りをしてきました。これは日本代表ハリルホジッチ監督も取り入れてほしいほど!(頼むよマジで)

主力温存策に出たトーマス・トゥヘル!香川・フンメルス・オーバメヤン・ソクラテス・ギュンドアン休養

30日付でボルシア・ドルトムント公式Twitterから発信されたツイート。

簡単に訳すと「香川・フンメルス・オーバメヤン・ソクラテス・ギュンドアンはヨーロッパリーグ(EL)PAOK戦に帯同しない」。

つまり、確固たる意図をもった主力温存策。

これに対し、ドイツ本国のみならず多方面から「さすがトーマス・トゥヘル!!!!」と大絶賛の声が。まさに「ここしかない」というタイミングでのナイスジャッジ。博士の素晴らしい好判断です。



【GOAL】ドルトムント、バイエルン戦を控えELでは香川ら主力5人を温存 クラブが発表

ボルシア・ドルトムントは10月1日に行われるヨーロッパリーグ(EL)グループC第2節PAOK戦に向けて、MF香川真司を含む主力選手5人がギリシャに帯同しないことを発表した。

EL初戦ではクラスノダールにホームで2-1の勝利を収めており、連勝を狙うドルトムント。だがこの試合に向け、香川のほかDFマッツ・フンメルス、ソクラティス・パパスタソプロス、MFイルカイ・ギュンドアン、FWピエール=エメリク・オーバメヤンらを遠征メンバーに選ばなかったことがクラブ公式サイトで発表されている。

上記の主力5人はいずれも代表チームでの試合を含めて4日間に1試合のペースで戦い続け、過去2カ月間に15試合をこなしているとクラブは説明。週末にブンデスリーガでバイエルン・ミュンヘンとの大一番が控えていることも考慮し、疲労を考えての決断となったようだ。

ブンデスリーガでは開幕5連勝を収めて首位に立っていたドルトムントだが、その後の2試合は連続ドロー。7連勝を続けるバイエルンには4ポイントの差をつけられている。

引用:GOAL



縦横無尽のフォーメーション!ボルシア・ドルトムントのストロングポイント「センターライン」

今回、温存策が取られた5人のポジションから、ボルシア・ドルトムントのストロングポイントがよく理解できるかと。コチラの画像をご覧あれ。

これを見て、ある共通項が浮かびませんか?

そう、いずれも「センターライン」を担う選手であること。

現在のボルシア・ドルトムントにとって、このセンターライン試合のカギを握るストロングポイントであり、同時にここまで疲労困憊の酷使にならざるを得ないほど稼働してきました。

では、なぜ酷使にならざるを得ないほど稼働してきたか?

ものすごくざっくりいってしまうと、センターといってもセンターはセンターにあらず。語弊が生じる言葉ではありますが、現代サッカー、とりわけドルトムントの戦術の場合「どこにでも顔を出すポジション」。

端にいることも当たり前、真ん中にいることも当たり前。前に出たり後ろに戻ったりも当然の動き。現代サッカーの傾向以上に、ともかく一言でいえば「縦横無尽」。それがドルトムントのセンターラインです。

特に、香川真司イルカイ・ギュンドアンの中盤コンビは、選手の動きを表す「ヒートマップ」がほぼピッチすべて真っ赤に染められるほど。「どんだけ動くんだよ(白目)」と拍手喝采とともに酷使を心配する声多数。



超稼働のもうひとつの理由が、なかなか代えがきかない超優秀メンバーであること

もうひとつ、酷使にならざるを得ないほど稼働してきた理由が「なかなか代えがきかない超優秀メンバー」ということ。

以前、シンジカガーワこと香川真司をこう記しました。

ヤヌザイ・チュホ両選手が馴染んでくるとまた違ってくるとは思いますが、それ以上に「ほかの選手では香川真司の代わりを務めることはできない」という事実があらためて浮き彫りに。

知名度はもちろん、資質や技術や体格などあらゆる面で、世界には彼以上に優れた選手はたくさんいます。

されど、いっさいのお世辞抜きに、今の香川真司のポジション、動き、スキルはある種非常に特殊なため、ほかの選手に代替することができない、ほかの選手では役割を全うすることができないことは確固たる事実。

これだけの選手となって再び躍動していることはうれしいし喜びでしかありません。でも、やっぱり蓄積疲労が本当に気がかり。

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同時にこれは、センターラインの全選手にも当てはまること。

現在のボルシア・ドルトムント戦術・フォーメーションを考えたとき、これほどしっかりとした動きができる一歩先を見据えて判断が下せるセンターラインは、この5人が突出しています。



帯同組を代表して、ヴァイグル・ギンター・シュメルツァー・ムヒタリアン・ロイス・ヤヌザイ

センターラインのお話はこのへんにしておくとして、帯同組の代表格をご紹介すると。

今回の帯同メンバーにミキちゃんことムヒタリアンヴァイグル・ギンター・シュメルツァーが入っていることは「おいおい鉄人かよ」と白目になりつつ(笑)。

ヴァイグル・ギンターはまだ20歳・21歳ということもあり「若いし体力もつだろう」かもしれないけれど、シュメルツァーはちょい上だしかなりのお疲れでは(白目)。

ヴァイグルくんの場合、中盤3選手(香川・ギュンドアン・ヴァイグル)の内、ヴァイグルくんまで欠いてしまうとまずいからもあるかな、と。

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ムヒタリアンは、なんかもう「どんだけ働くんですか(白目)」としか思えない。ちょっと誰か!ミキちゃんに差し入れ持ってって!好きなモノすべてあげとくれ!(どこの女将さんだよ)

マーコちゃんことロイスケガ明けで調子を上げることも兼ねていますよね。ヤヌヤヌことヤヌザイはここでさらにチームプレイ&守備力向上させて定着を狙ってほしい。

で、だよ。

すっかり馴染んでよかったよヤヌヤヌwwww 憑き物が落ちてめっちゃ愛らしすぎじゃないかwwww

バイエルン・ミュンヘン戦にすべての照準を合わせてきたトーマス・トゥヘルの本気

ともあれ「さすがトーマス・トゥヘルは博士やで!」とのメッセージやリアルでのやりとりでえらい盛り上がる現在。

「『博士っぽいという理由から博士と呼び出したら、なぜか博士と呼び出すひとが増えつづけている」わたしの周囲ですが、「指揮官の確固たる意図を感じさせる温存策」というのが戦略巧者らしい。

冒頭で記したとおり、なぜ「ここしかない」というタイミングでのナイスジャッジか?

バイエルン・ミュンヘン戦にすべての照準を合わせてきたから。

完全にガチで闘いにいく姿勢ですよ。これがカッコよくなけりゃなにがカッコイイっていうのよ、ねえ!!!!(ワカッタオチツケオマエ)

そりゃもちろん「負けてもいい」なんて、どの試合であってもない。とはいえ、さすがに長いシーズン考えたら、勤続疲労で故障させるわけにいかない。

だって基本的なことを冷静に考えてみてください。長い期間、ずっと全速力で馬車馬のように走りつづけて、むしろ良い結果が出ると思いますか?

馬鹿正直に年がら年中全力出してりゃいいってもんじゃない。それで「結果が出る」だなんて人間の心身を舐めすぎ。よっぽど「仕事を本当に真剣にやったことがないひとの戯言」と感じてしまうほど。

戦術同様、見事な緩急をつけてきたな、と。あらゆるイミで「名将」だと実感しています。

PAOK戦は、あえていうのであれば負けてもいい試合です。若手のチャレンジの場、エースの調整の場として応援してみてください!