椎名林檎『NIPPON』が右翼的という人はサッカーワールドカップ観たことある?

椎名林檎『NIPPON』が右翼的という人はサッカーワールドカップ観たことある?

いやもう、タイトルの通りでございますよ……!

当時はワールドカップにガッツリ集中して見ており、当然こうした雑音はすべてカット、眼中なしで過ごしていました。

と・こ・ろ・が・だ。

いまだに大騒ぎしているとの声を多く見聞きし、「ええ……?半年も経ってんのに……??」。

そこであらためて取り上げておこうと考えました。

もう一度、言います。

椎名林檎『NIPPON』が右翼的という人はサッカーワールドカップ観たことある?

ワールドカップブラジル大会NHKテーマソング『NIPPON』

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昨年6月~7月に開催された2014FIFAワールドカップブラジル大会。

同大会のNHKテーマソングを担当したのが椎名林檎さん。

新曲として世におくりだされた『NIPPON』が大会期間中、NHK公式テーマソングとしてお茶の間に流れました!

スポーツはビッグプロジェクトになると、大会公式ソングや各メディアごとのテーマソングも話題になります。こちらの記事もご参考までにどうぞ!

2014FIFAワールドカップブラジル大会日本代表チームイメージフォト 熱戦は音楽とともに!テンションも上がるワールドカップブラジル大会テーマソング

ワールドカップ期間中は中継で文字通り毎日聴いていました。

で、そういえばまだ購入していなかったな……と気づき、購入!以来、久しぶりにエンドレスで聴いていますよー。

NHKは毎回、FIFA公式ソングより良い曲がそろうこともあり、一番楽しみにしていたりして……!


サッカーワールドカップ・NHK歴代テーマソング

ここでサッカーワールドカップ中継におけるNHK歴代テーマソングを確認しておきましょう!

名曲揃いですよー!

【2010南アフリカ】Superfly『タマシイレボリューション』

【2006ドイツ】ORANGERANGE『チャンピオーネ』





【2002日韓】ポルノグラフィティ『Mugen』



一体どこをどうとったら椎名林檎『NIPPON』が右翼的だと?

前章で紹介したNHK歴代テーマソングをあらためて聴いてみて、サッカーの疾走感と呼応する曲が多いなあ、と実感。聴き応えがあってどれも好きです!

なんて思っていたら。

今回の椎名林檎さんの楽曲、『NIPPON』g「右翼的だ」とのことで、いまだにインターネット上で論争になっているのですね。ええ、いまだに。

冒頭で触れた通り、楽曲発表当時からネット上の一部論争は知ってはいたものの、ワールドカップに全意識が集中していたので当然オールスルーでした。

えーと、ちょっとあらためてこの言葉をおおくりいたします。

……………はあ?!?!

「この地球上でいちばん混じり気のない気高い青」が純血思想だとか、特攻隊を連想させるとか。

お、おう……(完全に引いている姿勢)。


日本代表としての純粋なプライドを持たない者にピッチに立つ資格はない

いやいや、待て待て、代表チームがどういう編成か?というまず単純なことを思い出していただきたい。

基本的に「日本国籍を所持している者」のはずですよね。「純血」ではなく。

なので、違う国籍の人間がその国の代表として国際大会に出場するためには「帰化」という選択肢をとっているのですよ(ラモス瑠偉さんや三都主アレサンドロ選手など)。

それに「純血思想」という意味合いではなく、ピッチに立つ心構えとして、日本代表としての純粋なプライドを持つ「混じり気のない気高い青」でいられなければピッチに立つ資格がない。

サッカーにおける代表チームは、他競技に比べて尊いとされている部分があります。ひとつの競技で歴史ある世界大会をもつのはサッカーだけなのだし。

確かに純粋にサッカーのもつテンションやイメージ、ワールドカップの高揚感を歌い上げた曲にくらべて、そういったイメージが沸きやすいといえばなんとなくわからなくもないような気はします。

そういう歌詞なのかな?とも。

でも、これこそ椎名林檎イズムじゃないかなあ、と。林檎ワールドといったほうがいいのかもしれませんね。

わたしは好きですよ、林檎ワールド。


この程度で右翼的と騒ぐひとはスポーツの国際大会にお呼びじゃない

この程度の歌詞で「右翼的」と騒いでいるひとがそれなりの割合でいる。

しかもナイーブチックな繊細ギャング系おじさまおばさまだけじゃなく、男子女子の若い子たちも。

いやー、今の日本の思考停止っぷりにびっくりします……もっと考えること、やるべきことがあるんじゃないのかなあ?って。

それ以前に、スポーツやサッカーをまともに観たことがないのでは?特に本気の国際大会を。

とりあえず、思うこと。

この曲に、やれ右翼だやれ純血主義だ、などとクレームつけ、「俺(わたし)ガー俺(わたし)ガー」おっぱじめたひとは漏れなく、スポーツ、特に国際大会を観ないほうがいいんじゃないかと。

いや真剣に。

「右翼的だ」もひとつの考えだとは思いますが、これでそういう反応が出てしまうひとにとって、まったく楽しくないし意味がわからないと思うんですよね。

ワールドカップなんてまともに本気で観たら、間違いなく死ぬわw

そんなひ弱極まりない繊細ギャングじゃ死んでしまうっつーのw

人それぞれで考えはあるから、とはいつものスタンスですが、さすがにこの『NIPPON』右翼的論争に関してはそんなふうに感じています。

いやー、スポーツ好きとしては正直勘弁していただきたい……。

もう観なくていいですよ、スポーツ。なんでも曲解して右翼変換しちゃうクレーマーじゃ、選手は人殺し、サポーターは殺人幇助にされてしまうw

わたしはSuperflyもORANGERANGEもポルノグラフィティも、そして椎名林檎も好きです。どれも個性があっていいなあ、と。

以上、長年代表チームもワールドカップも観てきているサッカーファンが個人的に考えたことをお届けしました!