長谷部誠の生き方は日本が重視すべき姿勢|「一生懸命、今を生きる。」by JAL

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にてイラク戦勝利後のインタビューに答えるキャプテン・長谷部誠

日系航空会社JALのCMおよびショートムービー。

毎回良質な映像で話題を呼んでいますが、今回リリースされたのが「挑戦を続ける人シリーズ」。

登場するのは、長谷部誠。

今や言わずと知れた、サッカー日本代表チームキャプテン。

「どんなに苦しくても、どんなに報われなくても、僕は挑戦をやめない。」挑戦を続ける人 長谷部誠篇 by JAL

【挑戦をやめない人】

初めて僕にボールをくれたのは、おじいちゃんだった。
「誠、サッカー、って言うんだよ」

放課後も、休みの日も、夢中でボールを追いかけた。
「あいつ、また一人で練習してるよ」

サッカーだけは、誰にも負けたくなかった。
「たかが遊びで、熱くなるなよ」

あの小学校最後の大会も、優勝できると信じていた。
「ベスト16でも、十分だよ」
「仕方ないさ」

僕は、特別な選手じゃないのかもしれない。
それでも、サッカーが好きで好きでたまらなかった。
まわりの反対を押しきってでも、その夢を叶えたかった。

プロになりたい。

「長谷部にプロは無理だ」
「体も細いし、スピードも足りない」

絶対に、プロになりたい。

「他にも道はある」
「思い直せ」
「あきらめろ」

その時、背中を押してくれたのは、あの人だった。

「人生は一度しかないんだよ」
「誠、男なら挑戦するべきだ」

だから、どんなに苦しくても、どんなに報われなくても、僕は挑戦をやめない。

今を生きる。
一生懸命、今を生きる。

近道はない。
立ち止まるな。

未来は、絶対に変えられる。


「僕は、特別な選手じゃないのかもしれない。」そんな少年が大輪の花を咲かせた瞬間

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて試合に出場するキャプテン・長谷部誠

「涙が止まらなかった」という声が多い同ムービー。

長谷部選手のひたむきな姿を見てきたひとたちを中心に、長谷部選手の活躍や人となりをまったく知らない、サッカーを観たことがないというひとたちすらも「グッときて泣けた」と言わしめたほどの良作。

「僕は、特別な選手じゃないのかもしれない。」と思っていた少年が、それでもあきらめず、自分ができるすべてで挑戦し続けてきた。

そしてこれからも愚直に人生を生き続けようとしている。

その結果、認知の有無を問わないほどひとの心を揺さぶる大きな存在になりました。大輪の花を咲かせた瞬間です。


日本最大のウィークポイント「減点教育」を見直し鎖国状態を解く重要性

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて練習場を移動するキャプテン・長谷部誠

「たかが遊びで、熱くなるなよ」と周囲に言われるくらい、自分が大好きなものや仕事や勉強に人目をはばからず貪欲になれるひとほど、抜きん出た存在になる傾向があります。

ただし、その姿を「変だ」「おかしい」と笑う、群れて揶揄る傾向がある“島国気質”があるのはいかんともしがたい日本最大のウィークポイントであり、この国に生きる人間すべての可能性を台無しにしている悪しき慣習。

100点をつけた状態から、己の器の小ささや理解度の無さから揚げ足を取り、重箱の隅をつつきながら減点していく減点教育を続けていく限り、未来はありません。

それらはすべて日本の弊害であり、邪魔でしかない存在。

なぜなら、時代ますます「違いを認め合える」「ひととの違いを尊重し合える」「良いイミで違いを気にしない」本当にやさしい人間じゃなければ、広い世界ではいっさい通用しないから。

いくら日本が鎖国状態を敷き、必死に温室栽培を続けようが、脆くも崩れ去るだけの結末が待っているのです。


「群れを成し人目を気にし、ひとと同じであることが正しい」は騙されている証拠

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて試合に出場するキャプテン・長谷部誠

とはいうものの、危機的状況の具体的な事例や現実をぼかし、飼いならすことを続けようとしているのも日本の政策であり、メディアや企業、グループの上の在り方。

なぜでしょうか?理由は、「群れを成し人目を気にし、ひとと同じであることが正しい」とウソを教えこむことで、権力がある者、立場が強い者にとってコントロール下に置きやすいから。

自分の都合の悪い言動をする者が出た瞬間、信者と呼べる人間たちに叩かせる醜悪な行動に出るのもこの理由から。

ひとりひとりがしっかりとした意志を持つようになったらどうなるか?

政府やメディア、組織やグループのトップは、今のような悪質なカツアゲ行為ができなくなる。

税金などをまともに使えない、ユーザーである国民のために仕事をせず、私利私欲で暴利を貪る行為は立派なカツアゲです。

そしてブラック企業をはじめとした減点方式教育現場や企業などは、社員や生徒を騙せなくなる。

つまり、「群れを成し人目を気にし、ひとと同じであること」を続けているあなた方は騙されているに等しい。


少年を笑うあなたは日本の恥ずべきウィークポイントそのもの

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて現地の日本人学校の生徒たちと交流し、チームを代表して激励の手紙とプレゼントを受け取るキャプテン・長谷部誠

先日アップしたクリスティアーノ・ロナウド選手バロンドール受賞の記事のなかで紹介した、少年が拙いながらもポルトガル語で一生懸命質問したエピソード。

その瞬間、周囲から笑いが漏れたことに対し、同選手が「なんで彼を笑うんだ?彼のポルトガル語は上手いじゃないか」と苦言を呈し、少年を絶賛した上で質問にていねいに答えた真摯な姿。

バロンドールを巡るクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの唯一無二な関係

これははからずも、日本の図式そのものを表したといえます。

そして、このフォローをしてくれたクリさんに心から感謝。

こういう対応が当たり前にできる人物を、日本のトップレベルからもっともっと登場させないといけない段階にきている、と実感しています。

もっと危機感を持ったほうがいいのでは?お偉いさん方。

ご自分たちの立場が危うくなるからいつまでもダラダラ逃げているんでしょうが、逃げれば逃げるだけ世界からは遠のいていくだけの結末が待っている。

日本はもうこれ以上、鎖国を続けられない。時間がそれをもう、許さない。時代は変わっている、確実に。

貪欲に挑戦すること=生きることが楽しくなる人間を育む好循環を生み出すトリガー

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて試合に向けて練習する日本代表チームの様子

夢を叶えるために挑戦すること。もちろん、叶わないこともあります。

けれど、なによりたいせつなことは、その気持ちに正直でいられること。

そして、それぞれがお互いに応援し合えること、見守り合えること。

それはイコール、本当の意味で「失敗も単純に失敗にならず、成功も失敗もすべてが必ず人生の糧になり、貪欲に挑戦すること=生きることが楽しくなるタフでニュートラルな人間を育む」という好循環を生み出すトリガー。

誤解のないように補足しますが、なにもわたしは薄ら寒い「成功メソッド!」「意識高く生きるために!」などということを語る気はいっさいないし、語られても「薄ら寒い」としか思っていません。

いわゆる“意識高い系”の人間ほど、言っちゃなんですが「群れを成し横一線に並ぶこと」「団体でなにかしないとダメダメ病」です。

自分たちのビジネス利益のために集団でワーワー騒ぎ、自分たちに不都合な存在たちを叩くことにいつしか必死になっているだけで、指し示しているものは本当の自立でも挑戦でもお互い認め合うでもまったくないから。

長谷部誠の姿勢は人間が生きる上で、そして日本が重視すべき姿勢

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて練習場を移動するキャプテン・長谷部誠

長谷部選手のこの姿にこそ、アスリートがあるべき姿というものを通り越し、人間が生きる上でたいせつなものが存在しています。

そしてそれは、日本が重視すべき光とも呼べる貴重な姿勢。

長谷部選手だからこそ「カッコイイ!」と思って終わらすのではなく、自分自身はどうか?

自分の周囲に長谷部選手のような人物がいたら揶揄って逃げていないか?

そんなあれこれを自問自答してみる段階ではないかな、と。

なぜって?

長谷部誠は、あなたと同じ立場からスタートしているから。

「日本らしくあるために」ジャパンスピリッツを体現している希望の光

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にて現地の日本人学校の生徒たちと交流し、チームを代表して激励メッセージが入った日の丸の旗を受け取るキャプテン・長谷部誠とアギーレ監督たち

このひとが日本代表チームのキャプテンであることを、あらためて心から誇りに思います。

カリスマ性でガンガン引っ張るオレ様タイプではなく、実直でマジメでちょっと天然で、頭が良くひとをよく見ている調整型の人物。

思うようにいかないこともたくさん経験し、だからこそ努力し続けることのたいせつさと、頭脳と感性と人間性を磨くことの重要性を体現しているひと。

日本だからこそ誕生した、他国に絶対に負けない「ジャパンスピリッツ」を体現している希望の光です。

そう、他国には絶対に負けない。

心から信じてみる時期なんじゃないかな、誰もが、自分なりに。ウィークポイントは改善しつつ、「ジャパンスピリッツ」で、迎合することなく楽しく勝負すること。

時代は変わりました。敗戦国のネガティブスピリッツ、自虐メンタルは、もう必要ありません。

そして同時に、敗戦国であることを強要する、頭から抑えつけて従わせる存在は時代遅れのペテン師です。

日本は絶対に負けない。日本は進み続ける。長谷部誠の姿勢に宿るもの、学ぶもの。

サッカー日本代表が参加するアジアカップオーストラリア大会にてイラク戦勝利後のインタビューに答えるキャプテン・長谷部誠

だから、どんなに苦しくても、どんなに報われなくても、僕は挑戦をやめない。

今を生きる。
一生懸命、今を生きる。

近道はない。
立ち止まるな。

未来は、絶対に変えられる。