記事内に商品プロモーションを含む場合があります
[blogcard url=’https://blueazure.jp/sacchi/sports/shinji-kagawa-it-arrived-at-the-theatre-of-dreams/1439/’ width=” height=’150px’ class=” style=”]
昨日のエントリーへの度肝を抜かれるとんでもない反響を続々といただいています。本当にどうもありがとうございます。ビビるだのおののくだの通り越して、呆気にとられる現在(笑)。
そして同時に、香川真司は本当に稀なレベルの才能を持ち、稀なレベルの愛されキャラだな、という事実もあらためて再確認です。
日本人初 オールド・トラフォードに立ち赤い悪魔を名乗る
写真をピックアップしている段階から、すでに感動で涙があふれてくるほど。
香川真司という選手の幼い頃からのひたむきな努力の結晶でもある道のりは、いつしか「日本人で初めてオールド・トラフォードのピッチに立ち【赤い悪魔】(ユナイテッド選手の呼称)を名乗った人間」として。
脈々と受け継がれてきた名門マンチェスター・ユナイテッドの歴史に名を刻んだ事実へとつながっていたこと、そしてこの先も、しゅくしゅくと道が拓いていくことをひしひしと感じました。
確実に「時代は前へと進んでいる」という真実も。
日本サッカー界の総力により成し遂げられた日本の飛躍
サッカー後進国、弱小国と揶揄された時代を、まさに総力で乗り越え、進化した日本。
「ワールドカップ出場が夢」の時代から、今や「ワールドカップは出場しなくてはならない大会」までになりました。
もちろん、ワールドカップまでの道のりは、古豪であっても並大抵のことでは出場が許されない。
激戦が繰り広げられ、そのなかを勝ち上がらなければ辿り着けない由緒ある大会。これは時代が変わろうとも、まったく変わりありません。
それほど、日本サッカー界の総力により成し遂げた日本の飛躍ということ。
そんななか、ついに日本人がプレミアリーグの名門チームに名を連ね、栄えあるスターティングイレブンとして試合で躍動し、ハットトリックまで成功。
それは、夢のような現実の物語。
夢を現実のものとした香川真司の美しさ
ユナイテッドの顔であり、サッカーの母国・イングランド代表チームの顔でもあるウェイン・ルーニーの想い。
「シンジはファンタスティックな選手」と絶賛され、その評価が嘘でないことを証明するかのように、新たなユナイテッドの幕開けを象徴する素晴らしい連携プレイと、ゴール後の満面の笑みでのハグの数々。
(ただし、監督が変わって、全方位から疑問符投げつけられている、幕開けしたのに石器時代に逆戻りさせられたおかしなことになっていますがね、現在……)
その名を知らぬ者はいないとされるサッカー界の超重鎮であり名将、アレックス・ファーガソンが、わざわざ直接ドイツまで足を運びスカウトした逸材。
退任の際は直々に「本当にユナイテッドに来てくれてありがとう」「キミは来シーズン絶対良くなる 確信している」と温かな声をかけられ、監督を退任する経緯まで直で打ち明けられる選手。
香川真司。
みなさん、これ現実ですよね?
オールド・トラフォードの別名【シアター・オブ・ドリームズ(夢の劇場)】そのもののよう。
香川真司は、わたしたち日本人に、確かな現実という夢を見せてくれているのです。
ものすごい選手なのに人懐っこい類い稀な愛されキャラ
ものすごい選手なのに、シンジカガーワは不思議な選手でもあります。
なんだろ……この人懐っこさと愛されキャラっぷりは……(真顔)。
シンジカガーワの報道などを目にしたことがある方々は、少なくとも一度は感じたことがあるだろう想い。
へりくだっているだとか、腰が低いだとかいうものでもありません。あくまで自然体。嫌らしさがなく、腹の底が見えない印象がない。
天性の愛されキャラかと(笑)。性格がチャーミングなんでしょうね、それはすごく感じます。
自虐プレイの批判をヨソにユナイテッドに馴染みまくったすごさ
日本人差別があるから馴染めないだろう、だとか、いくら香川でもユナイテッドじゃ無理、だとか。
日本人特有の「自分が当事者でもない、自分はやってもいないのに、身勝手なネガティブ根性丸出しで身勝手に批判して身勝手に胸を撫で下ろす物好き自虐プレイ」
そんな方向性で自慰するさまざまな批判をヨソに、写真のピックアップであらためて感動してしまったくらいの馴染みっぷり。
なんなんだ香川真司、これ合成じゃないぞ本物だぞどういうことだ香川真司、恐ろしい馴染みっぷりだぞ香川真司。
笑顔って正直なものです。ちゃんと目が笑っている笑顔って、相手に心を許しているものでもあるから。
スポーツ選手のこういう時の笑顔は、純粋な子供みたい。これは本物の証です。
もうそのことにも感動してしまいましたよ、目頭熱くしながら(そして見てくださった方々も号泣者後絶たず)。
ドルトムント躍進の立役者は愛され続ける(深すぎるほどに)
愛されキャラは、感情表現が非常に豊かな海外のほうが、より一層はっきりと愛されていることがわかるようです。
ユナイテッドのみならず、移籍する前に所属していたドルトムントにおけるシンジカガーワは、もう奇跡的神がかり的な愛されっぷり。
「ドイツ人があまり感情を表に表さないなんてそれ絶対ウソだろ……」とドイツの方向に全力でつぶやいてやりたくなるレベル。
ユルゲン・クロップをはじめ選手もサポーターもみんな熱い熱い!
ユナイテッドにおける起用法や、特に現在の苦しい立場を見かねて、
「なんてことだ!心が張り裂ける!本当に涙が溢れたよ!(「そうじゃねえだろうちの真司はもっとこういうふうに使うんだよお前らちゃんと使わねえならとっとと返せバカヤロー」の声付き)」
と、声を大にし、嘆きながらツッコミを入れて牽制しまくるクロップの溺愛っぷりといったら、目頭熱くなるどころじゃありません。
それもそのはず。
今やチャンピオンズリーグのファイナリストに登り詰めたドルトムントの躍進の立役者は、他ならぬ香川真司だから。
ドルトムントは、監督も選手もサポーターも、みんなそのことを忘れていません。恩義に厚く、人間的に素晴らしいひとたちが揃っているのでしょう。「香川奪還作戦」が展開された事実もあるほど。
勝って兜の緒を締めよ
プレイヤーとしても、人間としても、高い評価を受けた日本人選手。本当に素晴らしく誇らしいことです。
奇跡を奇跡ではなく、当たり前の現実とした香川真司には、もっとしっかりとした賛辞を送るべきだと感じています。
少しずつその現実が当たり前になり驕ってしまった見る側が、やたらと注文と難癖をつけたがるのは、「思い上がった恐ろしく麻痺した感覚」にほかなりません。
人間は、時に残酷であり、時に身勝手になる生き物です。あえて、香川真司の成功をひとつの勝利とするならば、「勝って兜の緒を締めよ」。
そろそろ、この言葉をあらためて思い出す時期ではないでしょうか?
真摯な賛同と喝采を添えて
サッカーに限らずどの競技においても、その舞台に立つためには、本人にしか預かり知れないさまざまな努力や想いが隠されています。
煌びやかなスポットライトを浴びることができるのはほんのひと握りであり、浴びる位置に辿り着けたとしてもそこからがまた新たな葛藤との闘い。
浴びる光が煌びやかであるほど、落ちる陰も深い。
純粋に競技に打ち込めた幼い時代を過ぎ、プロスポーツに身を投じた以上、決して綺麗なだけではない巨大ビジネスの場でもあることから、途方もない思惑とも闘い続けなければなりません。
強靭な肉体とメンタルを持つアスリートといっても、ひとりの人間であることになんら変わりはなし。
憤りを感じることもあれば、あり得ないほどの扱われ方をされて、多大なストレスになることもあるでしょう。
よく考えてみてください。みなさんが見ているその相手は、同じ人間であることになんの違いもない、という事実を。
ご都合のよろしい物ではありません。血がかよった、怒りもすれば涙を流すこともある、同じ人間なのです。
何事においても共通することでもありますが、スポーツに関しても同様です。
表面的な物事や事象だけでアスリートを判断することは、非常に危険な行為であり、考え方。
そしてなにより、相手に対しての敬意や思いやり、配慮を忘れたら、忘れた側の人間としての終焉です。
そのことを、今一度思い出すべき時期ではないかな、と実感しています。そしてあらためて、まっすぐな応援ができたら幸せなことではないでしょうか。
真摯な賛同と喝采を添えて。