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「普段は現場サイドの記事や談話を目にすることがほとんど」という人が多いなか、優勝のタイミングで経営サイドの裏話や信念、想いが明らかになるのは、日本のプロスポーツ界ならでは。
広島カープでいうならば、昨年の25年ぶりの優勝を含め、「現場のこの動きや在り方は、こうした戦略や信念があってのことなんだ」とあらためて納得する興味深い話が少なくありません。
せっかくなので、ひとつ前の投稿に続き、「優勝時に触れることができる経営陣のストーリー」をいくつかご紹介します。
今回は、松田オーナーがこだわった、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島にまつわるファンへの想いとサービス姿勢を。
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【デイリースポーツ】広島・松田オーナー 常に危機感「今は金の時代。いつか、鉄や鉛といった苦しい時が来る」
緒方監督が宙を舞う。ナインにも特大の笑顔の花が咲いた。37年ぶり2度目となるリーグ連覇。広島の松田元オーナー(66)は「連覇の回数で言えば2番目。ジャイアンツと差はあるが、次に位置づけられるのは良い勲章」と目を細めた。
マツダスタジアムは連日、満員。松田オーナーがこだわったのはソフト、ハードの両面でファンの満足感を上げることだ。ソフト面ではイベント開催や、他球団が応援で使用するグッズをモチーフに、赤バージョンのグッズを作製して来場者にプレゼントする企画など、さまざまな取り組みを行ってきた。
「苦しい時代を知っている社員はアイデアを出す。今から自分たちで考える癖をつけんといけん。アイデアが財産だ」。若手社員が新たな企画の原案作りを広告代理店任せにしてしまった際には注意喚起した。長く続いた低迷期を経験し、危機感は常に胸の中にある。「今は金の時代。いつか、鉄や鉛といった苦しい時が来るんだから」。どんな時代でも、喜ばれる球団であり続けなければならないという使命感がある。
09年に開場したマツダスタジアム自体も毎年、進化を続ける。今季前には女性トイレ全てに温水洗浄便座を設置し、快適性を向上させた。「競技だけだったら、負けとかそういうことが必ずある。そういうのが続けば観客数は減る。マツダスタジアムに来たら、何か楽しいことがある。そういう場所にしたいと、いつも思っている」。無限に広がる理想を追い続ける。
引用:デイリースポーツ
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