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派手、あるいはやけに押しが強い……いわゆるくどくて食傷気味になる作品ではなく、どこか淡々とした素朴な日常を描き、いかに多くのこころに響かせることができるか。
映像制作者にとってむずかしいのは後者とも言われる娯楽産業において、それでも人は「ホッとする定番料理」を求めるもの。だからこそ、ハードルが高いそれに挑戦する制作者が後を絶たないのかもしれません。
とはいえ、そのハードルを越え、多くが太鼓判を押すにふさわしいのは、確固たる才能と実力を持ったクリエイターと演者のみ。
2020年1月1日、そんな作品が帰ってきました。
待ってたよー!「きのう何食べた?正月スペシャル2020」!!!!
参考
きのう何食べた?正月スペシャル2020テレビ東京・BSテレ東
ファンや視聴者が求めていない大迷走をしないでほしい
年末年始を迎え、無事に休みが取れたこともあり、久しぶりに更新を続けるSACCHI’N MIND SHAREですが、その前の最終更新は2019年5月8日……テーマは……そう、「きのう何食べた?」。
再現度高すぎ!「きのう何食べた?」西島秀俊・内野聖陽が紡ぐ日常の幸せ
かねてより原作の大ファンだったため、「ドラマ化するのであれば、あの世界観を再現するだけでなく、映像作品ならではのプラスの相乗効果をもたらすクオリティを!」が、たったひとつの願いでした。
なにしろその基本中の基本を平気で疎かにしながら、なぜかドヤ顔で闊歩する、ファン・視聴者ドン引きな惨状が、悲しいかな、日本の映像作品のもはやスタンダード。
あのですね……ファンや視聴者は、なにも特別むずかしいことを求めているわけではないのですよ……。
希望するのはごくごくシンプルで、「人様の作品をお借りするからには、クリエイターとして、役者として以前に、社会人として、人間として備わっていなければならない真摯な対応と、慢心を排除した姿勢」なのです……。
「あなたのために作品が存在するんじゃない。作品のためにあなたが存在する」ってやつではないですか……。
にもかかわらず、社会人であれば身につけて当然の価値観や在り方すら皆無で、芸能人や業界人というだけでやりたい放題が許されると思い込める一部の痛々しさどういうこと?(今年も変わらず直球でお届けします)
娯楽産業が恥も外聞もなくやらかす原作改悪への嘆き
原作付き作品、とりわけ漫画原作において、無駄に強い事務所パワーwや、金・忖度・癒着のみで手に入る薄ら寒い好感度wとやらで、日本の娯楽産業が恥も外聞もなくやらかす原作改悪。
俗に言う“原作レイプ”。
原作人気だけ都合よく頂戴しちゃおう!などと、ゲッスイ内面をダダ漏れにさせつつやらかすアレですよ、アレ(なぜど真ん中直球を投げたがるのだわたしよ)。
小説や漫画好きであれば、誰もが幾度も叫んだ経験を持つ、「冗談じゃねえ!芝居の“し”の字も、作品作りの“さ”の字も、まともに備わってないド下手くそが手ぇつけんな!」の嘘偽りない本音。
やれ事務所のゴリ押しだの、やれ忖度ベースの儲け主義だの、もっともたいせつな原作・原作者への敬意やファン・視聴者への愛情がどこにも見当たらない娯楽産業のアレな方々の低空飛行っぷり。
だーーーーから視聴者離れすんだよSNSマウントしか能がなく自己顕示欲を満たすために迷惑ばかりかける恥知らず!(だからなぜど真ん中直球を投げたがるのだわたしよ)
テレビ東京は裏切らない、西島秀俊・内野聖陽の配役
「漫画原作映像化の最高峰のひとつ、『るろうに剣心』レベルが見れないもんかのう……」などと、ばあさんに語りかける勢いで遠い目をしてしまうわたしの目に飛び込んできたのは……。
ファン・視聴者大喜びの、やっぱりテレビ東京は裏切らない。
シロさんこと筧史朗=西島秀俊。
ケンジこと矢吹賢二=内野聖陽。
ありがとうーーーー!テレビ東京!!!!(忘却し続けるサチコさんばりに叫びたい)
漫画原作映像化のNo.1を塗り替えたシロさん・ケンジ
忠実に再現された舞台セットや実際に使用された小道具、場面写真の展示、会場限定オリジナルグッズが購入できる『きのう何食べた』展が、3都市で開催後、東京凱旋を果たすほど本放送(2019年4月6日〜6月29日)は大好評。
一言で言ってもはや本物のシロさん・ケンジにしか見えないクオリティよ……漫画原作映像化のナンバーワンを塗り替えた作品と言っても過言ではないですわガーサス!
本放送のクオリティが飛び抜けて高かったこともあり、今回のスペシャルも「キターーーー!!!!」の雄叫びが、ネット上でも注目度トップとして躍り出た全国のファン現象あるある。
その大いなる期待を裏切らない、何食べチーム&テレビ東京の素晴らしさよ……。
うおおお……本当にシロさんとケンジが帰ってきたよ!!!!
完璧な映像化を実現したテレビ東京と制作陣のプライド
シロさん役の西島秀俊さん、ケンジ役の内野聖陽さんの見事な再現度の高さもさることながら、「きのう何食べた?」のなによりの凄みは、本放送に引き続き「全員がはまり役であること」。
3章立てで進行した今回のスペシャルでも、シロさん母・久栄役の梶芽衣子さん、父・悟朗役の田山涼成さん、シロさんの主婦仲間・佳代子役の田中美佐子さん、同じくゲイカップルの小日向役の山本耕史さん、ジルベール航役の磯村勇斗さん……。
本放送・スペシャル通じて、主要キャラのみならず特別ゲストまで完璧な布陣でのぞむ映像化。
これだよー!誰もが求めている基本を忠実かつハイレベルで遂行できる敏腕仕事人ぶりが光るってこれなんだよー!
ありがとうーーーー!何食べ!!!!ありがとうーーーー!テレビ東京!!!!(新年早々絵に描いたかの興奮ぶりは今年も健在です)
さすがは宮沢りえ!わずか5分で魅了する圧巻の女優魂
ひとりひとりの役者さんの才能や技術、想いやプライドが垣間見えるなか、今回のスペシャルで圧巻だったのは、シロさんの長年の憧れの女優・三谷まみを演じた宮沢りえさん。
わずか5分ほどの出演にも関わらず、原作と違わぬまみちゃんの麗しいオーラと存在感、優しさを余すところなく再現するばかりか、映像としてさらに昇華させた女優魂に歓喜どころではないお正月。
自然な佇まいでそこにいたのは、宮沢りえではない、三谷まみでした。
うおおお……本当にまみちゃんだよー!!!!
ありがとうーーーー!りえちゃん!!!!(新年早々絵に描いたかの以下同文)
2020年の幕開けにふさわしい作品に出会えた幸せ
と同時に、「これこそ本物の女優」な仕事ぶりにニンマリ。
昨今、SNSマウントが当然と言わんばかりに、救いようのないド下手くそに限って……あ、いやいや……芝居もおぼつかないのにセルフブランディングに必死で結果的に現実から逃げている役者(もどき)が増えた娯楽産業。
I田ゆり子・I谷由夏(伏せ字の意味なし)の両人を中心に、SNSで親分子分ゴッコにいそしむ面々は平愛梨・辻希美と完全に同格に落ちぶれたと、呆れ返り冷ややかな感情しか残っていない現在。注釈はこちら。
「いつまで経っても上達せず、内面の悪質さがバレバレになるだけのSNSに興じ、どこにも“好き”や“尊敬”要素もない芸能人に、一般人は上から目線で扱われる筋合いはない」は自然な心情。
そんな娯楽産業に属するアレな方々の凋落ぶりが著しいなかにあって、映画や舞台を主戦場に、真摯にひたむきに女優道を極めてきたプロフェッショナル、宮沢りえさんに「やっぱいいわー!」とワクワク。
2020年の幕開けにふさわしいキャスト・スタッフが織りなす作品に出会えたこと……これこそ映像作品好きとしてこのうえない幸せです。娯楽産業、やっぱりこうでなくちゃ!
ありがとうーーーー!テレビ東京!!!!な年末年始
本日の最後に触れておきたい、「ガーサステレビ東京!」とあらためて感謝したい理由は、「きのう何食べた?」だけにとどまらない年末年始ラインナップを揃えてくれたことに尽きます。
2019年12月28日(土)
「サ道」2019年末スペシャル-北の聖地でととのう-
参考
「サ道」2019年末SP-北の聖地でととのう-テレビ東京・BSテレ東
2019年12月31日(火)
「孤独のグルメ」2019大晦日スペシャル~緊急指令!成田~福岡~釜山弾丸出張編!
参考
孤独のグルメ2019大晦日スペシャル~緊急指令!成田~福岡~釜山 弾丸出張編!テレビ東京
2020年1月1日(水)
「きのう何食べた?」正月スペシャル2020
参考
きのう何食べた?正月スペシャル2020テレビ東京・BSテレ東
2020年1月2日(木)
「忘却のサチコ」新春スペシャル
ありがとうーーーー!テレビ東京!!!!
わたしのために!!!!(違います)