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「テレビはもはやオブジェ」。
そんな標語が田中的日常です。どーもこんにちは。
誇張いっさい抜きで金曜日の夜のみテレビの電源を入れる生活を送るわたしに言わせると、ユーザー離れ・視聴率ガタ落ちの昨今のテレビ事情にこころから納得してしまう……そのくらい「テレビ番組がまったく面白くない」です……!
テレビを見るくらいなら、仕事をする・本を読む・ネットを楽しむ・友人知人と交流する。ただでさえ忙しい毎日のなか、わざわざ面白くもなんともないものを見て時間を過ごす必要性を感じません……。
そんなわたしがなぜ金曜日の夜だけテレビをつけるのか?
その答えのひとつが、当サイトでも昨年末更新から随所にネタとして散りばめ、愛を語ってきた、NHK総合の人気番組「チコちゃんに叱られる!」。
そしてもうひとつ。もともと経済報道、ビジネス系ドキュメンタリーに強かったテレビ東京が、ここ数年、うなぎのぼりに評価を高めているドラマ枠に満を持して登場した「きのう何食べた?」。
本日のテーマは、放送開始前から待ちかねていたほど毎週楽しみで仕方ない「きのう何食べた?」です!
見逃し厳禁!「きのう何食べた?」とは
一言で言えば、久々に大当たり!
「きのう何食べた?」は、2007年から「週刊モーニング」で連載中の、漫画家・よしながふみさんが手がける大人気漫画のドラマ化。
シロさん・ケンジのゲイカップルが主人公とはいえ、同性愛者の性生活を含んだ生々しい愛情の交流シーンは控え、異性愛者の日常となんら変わらないささやかな暮らしにベースを置いていることが注目ポイント。
毎日家計簿をつけ、浮いた予算は貯金にまわす倹約家の弁護士・シロさんがつくる愛情たっぷりの料理に焦点をあて、女性が見習いたい女子力の高さと気遣いでシロさんを愛する美容師・ケンジとの毎日に世代を超えて共感する人が続出。
原作漫画は作者のよしながさんの、多くに響く着眼点とセンス、力量に心酔した幅広いファンを抱えており、いつか持ち上がるだろうドラマ化に期待と不安の声が半々……いや、不安多し……だったのを、見事成功させたのが今作。
2019年4月期連続ドラマとしてスタート以来、回を追うごとに賛同と喝采が増す一方……!原作ファンのみならず、ドラマが初見の層を巻き込みながら快進撃を続けています。
「きのう何食べた?」を知らない方はこちらをどうぞ!
参考
イントロダクション(原作情報・Pコメント)|ドラマ24 きのう何食べた?テレビ東京
原作ファンを納得させるアッパレな出来栄え
原作付きドラマはまず「多くの原作ファンを納得させることができるかどうか?」が最大の難所。
ところが、今作はその難所をクリアどころか、原作の再現度が異様に高い。
……なんだろうこれ……ここまで寄せてこれるもんなの役者と制作陣って……。
これだけのハイクオリティを実現した以上、以降の原作付きドラマ・映画のハードルガチ上がりは必至。「漫画・小説は二次元で、実写は三次元だから(別物として許してね♡)」がいっさい通用しないことを証明してしまったアッパレぶりw
その再現度の高さの秘密は、監督・脚本家・制作スタッフ・演者のすべてが原作をリスペクトし、尊重しながら丁寧につくりあげていること。
見ているだけでひしひしと伝わってくる真摯な制作姿勢と優れた実力ゆえに多幸感満載。なにより原作者のよしながさんが大感激していることがうなずける超納得の出来栄えです。
個人的に付け加えると、「義母と娘のブルース」に匹敵する素晴らしい作品だなあ、と実感中。
「ぎぼむす」は原作を読んでおらず、ドラマ初見で楽しんでいたのですが、周囲の原作ファンが揃って感涙していたり、「きのう何食べた?」と同じく原作者の桜沢鈴さんも喜んでいたことから、原作尊重でつくられたドラマなんだなーと。
「義母と娘のブルース」「サバイバル・ウェディング」にハマった単純明快な理由
対する「きのう何食べた?」はもともと原作の大ファン。ゆえにドラマ化の話が持ち上がった瞬間、多方面で「また原作レイプをやらかされるのでは……?」との不安が……。
そんな一抹の不安を全力で吹き飛ばしてくれた大きな要素がふたつ。
ひとつは、メインキャストに迎えたのが西島秀俊・内野聖陽。もうひとつは、制作担当がテレビ東京。
これで成功しないわけないじゃない……!!(超正論)
西島秀俊がシロさんを現実の世界に連れてきた
シロさんこと筧史朗=西島秀俊さん。ケンジこと矢吹賢二=内野聖陽さん。
「よくぞこの配役を実現してくださった……!」と大拍手しかない最高のキャスティング!
シロさんは西島さんそのもの、西島さんはシロさんそのもの。
「こんなに“そのまんま”なキャスティングがこの世にあるものなの……?」と思わず笑ってしまうくらい、ただそこにいるだけで原作のシロさんを現実の世界に連れてきたかの佇まいに感服しています!
役への寄せ方も丁寧で、自然とこぼれる笑顔や、ケンジや両親、佳代子さんら周囲の人々との優しい触れあいのすべてが、ちょっと神経質で、だけど不器用ながらも愛情深いシロさん。
もはや演じるというより「本物のシロさんがいる」。
西島さんの、ややもすると棒読み気味な語り口調も、むしろシロさんにピッタリマッチ!
特に西島さんは、内野さんのようなカメレオン系の完全に化けるタイプと組んだとき、そのバランスでお互いを引き立てあい、完璧なハーモニーで作品をつくりあげる演者。
その朴訥なセリフ回しがすでに“西島秀俊の味”になっているので、かねてより一部で発生していた演技力に対する疑問符に賛同できないほど。これは「あすなろ白書」はもちろん、北野武監督の「Dolls」のころから変わりません。
内野聖陽の新境地で具現化させたケンジの可愛さ
一方の内野さんはというと、ご存知の通り、芸達者で視聴者層のみならず業界内でも極めて評価の高い役者。
難解な役だろうが確実に表現する豊かな才能と高いポテンシャルを持ち合わせ、40代から50代の役者でも抜きん出た存在です。
とはいえ、「JIN -仁-」の坂本龍馬、「とんび」のヤスなど、これまでどちらかといえば無骨な役柄が多かったのは否めず。
そのため、当初「ケンジはもう少し華奢な印象の役者さんでは?」との声があがったものの、そこはさすがの内野聖陽!驚きすぎてあっけにとられる完璧な再現ぶりに、もともと高評価だった実力と役者魂にあらためてどよめきが沸くことに……。
なにしろすべてが可愛い!まさにケンジそのものの可愛らしさ!
美容師としての所作が完璧なのは言うまでもなく、おねえ系口調のゲイのチャーミングな仕草や言動をまったく嫌味なく熱演。それらが再現のレベルを超え、目にしたすべてを「可愛い!」と大興奮させる愛らしい人間として存在させています。
このレベルの高さと役に対する真摯な姿勢は、他の役者では真似できないと断言したいほど……!
シロさんとのふたりの時間を丁寧に紡ぐ内野さん、そして西島さんの大人の芝居が、回を追うごとに話題を呼んでいるのは当然といえる出来栄え。
あえて一言で表現するとしたら、すべてが「大人の芝居」。
実年齢・精神年齢が子どもには到底叶えることなど許されない、酸いも甘いも噛み分け、真っ当に人生を歩んできた大人ならではの上質な芝居で惹きつけているのです。
完璧な配役と実直な制作理念で魅せるテレビ東京
「きのう何食べた?」を見るようになりクセになっているのが、「役者ってすごい……!」を知らずしらずのうちにため息とともにつぶやくことw
自然発生的にこぼれるそれは、当然のことながら西島・内野コンビの存在感のたまもの。
加えて、脇を固める役者陣がこれまた実力派揃いで、見事な再現度をもって視聴熱を高めています。
シロさん父・吾郎役の志賀廣太郎さん、シロさん母・久栄役の梶芽衣子さん、富永佳代子役の田中美佐子さん、佳代子さん夫役の矢柴俊博さん、店長三宅祐役のマキタスポーツさん、小日向大策役の山本耕史さん……。
あげたらキリがないほど、ひとりひとりがベストマッチ!
メインキャストの両者同様、演者全員が原作を愛し、尊重しながらたいせつに演じていることが伝わる名演に、さらに「役者ってすごい!」が自然発生的にポロポロw
その制作・総指揮を担当しているのが、前述のテレビ東京。まずそもそもの出発点である完璧なキャスティングを実現させたことも含め、すべての成功の源です。
テレビ東京は独自路線を極める方針が明確で、フジテレビに代表される、事務所との力関係で役者ありきのキャスティングや作品選びをいっさいせず、良質な物語を良質な演者とスタッフで実直につくりあげる気概に溢れた放送局であることはいまや周知の事実。
その姿勢は、不器用ながらも関わるすべてを自分らしく愛し、穏やかで素朴な暮らしを営むシロさんのよう!
派手さに欠けることすら大いなる魅力で、アイデアとセンスと才能に満ち溢れている……それがテレビ東京に対する多くの評価です。
きらびやかなウェイウェイ系他局の在り方や、それらがチヤホヤされていた時代にも我が道を行き、ブレず流されず、持ち味を発揮しながら理念を貫き丁寧に番組作りをした結果、ようやく時代が追いつき本物が評価されることに。
本来ずっと昔から讃えられるはずだったテレビ東京が、時代の変化とともに脚光を浴び、正当な称賛を集めているともいえるかも!
馬鹿げた構想を提案した他局は全力で反省するべし
余談ながら、最初に「きのう何食べた?」のドラマ化を持ちかけてきたのは他局だそう。その際、料理シーン抜きで制作する構想を提案した、とのこと。
この提案を原作者のよしながさんが断り、紆余曲折を経てテレビ東京に話が移ったことから今回の大成功につながった、というのが業界内でのもっぱらの定説だそうで。
これが本当に事実なら、「きのう何食べた?」で料理をなくす構想を平気で提案できるありえないピントのズレ方よ……いまのテレビ業界を考えると十中八九事実じゃね?と多くに即断させるやらかしデフォルトな現実よ……。
なにが大事かすらも見極めず、その作品がなぜ多くの熱い支持を集めているのか理解する努力さえできない傲慢でセンスのかけらもない人間が、なぜ原作者を含め多方面の賛同が得られると思い込めるのか甚だ疑問でしかないのですが……。
知らない方のためにあらためて補足すると、原作者のよしながさん自身が言葉にしていますが、同作はゲイカップルの現実を生々しくや面白おかしく表現することをテーマにしているのではありません。
むしろ生活に根ざした料理漫画であり、人が生きるうえで普遍的な幸せとして語られてきた、ささやかな暮らしのなかに存在する日常的なそれである、と。
にもかかわらず、「料理を除いてつくりたいんですけどー」って……。
おいこら原作ファンにケンカ売ってんのかその担当者ちょっと連れてこい(完膚なきまでに息の根を止めにかかるのはやめなさい)。
いやもうごめんなさい、本音として「はーなるほど……原作者と作品とファンをすべて舐めてんだな……」としか思えず……。
これがどれだけ厚顔無恥で図々しいかだけではなく、自分らは才能もセンスも実力もありませーんと宣言しているのと等しいと理解していないことが正直恐怖です……大丈夫ですか?w
「こう脚色したら面白くなるからそうしろ!」的な、人様が我が身を削りながら生み出した作品や、それに対する高評価を都合よく己のものとして利用する算段しかせず、上から目線で「改善だ!」と自分らだけが思い込んでいるに過ぎない改悪を繰り返す。
厚顔無恥な残念さんが必ずやらかし、いつまで経ってもやめられない鉄板パターンですわー……AKB系秋元ビジネスと所属員の醜悪さにもそっくりです……(うっかりを軽く通り越す本音をぶちまけるリアリストが通りますよっと)。
AKB系秋元ビジネスとSNSマウント族の共通点
太客とおっさんを転がし枕でのし上がっただけなのに、あらゆる話題を自分を持ち上げるものとして利用するようになり、コバンザメ能力しかないのに、他者を上からdisりながら調子をこき有能ぶっているのを筆頭にAKB系には嫌悪感しかありません……。
この人らが評価されないのは、人としてのタブーと厚かましさが許されていると勘違いを晒し、人様に不快な思いを与えていることが理由だと、なぜいつまで経ってもわからないかなあ……と……。
そしてそれらは、プライベート切り売りオンパレードで、寄生虫のごとく人様を利用し目立とう精神・でしゃばり根性の暴走の結果、大バッシングが風物詩と化したSNSマウント族筆頭格の平愛梨や辻希美らもすべて同義語です。
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人間の醜さを露呈させながら、他者に迷惑をかけても平気な顔ができる傲慢不遜さんたちが、長い時間評価されると思い込めるのが不思議でなりません。
「残念ながら褒める要素がない」と実感しているわたしに言わせたら、もしもたとえば仮に当サイトやなんらかの発信を上から目線で利用されようものなら、嫌うを軽く通り越し、周囲とそろって「うわー……うっざー……」間違いなし……(苦笑)。
謙虚さをなくし、図々しく不愉快な生き方と振る舞いが有能の証だと勘違いした小娘と年だけ食った大人もどきが醜悪なのは万国共通であるという現実にもいつまでも気づけないのは、なんだか哀れです。
児童ポルノ扱いされ、世界の先進国から批判を受け排除されているAKB系が、国内外問わず本質的な評価は得られず、音楽業界からもスポイルされている意味とも向き合えないのも当然かも。
なんというか、必死に有能を気取るだけでなく、利用した他者を踏み台扱いし、自分より劣っていると嘘を並べ評判を落とそうとやらかす意地汚さゆえに、SNSマウント族へのバッシングが延々止まないことを当の本人たちが理解できない構図と似ています。
AKB系も、SNSマウント族も、才能・実力・努力・知識・知性・人間性が不足しているにもかかわらず、己がすべての元凶なのに人のせいにして逃げ、いつのまにか歪んだ思想と他者の悪口ばかりで同じ過ちを繰り返す生き方だな……と。
他者を下げても己が上がるわけじゃないのに、人生や社会の基本すら知らず、救いようがなく無駄にうっとうしいとしか……(超本音すぎる)。
「きのう何食べた?」レベルしか見たいと思えない
そんなわけで、悪しき慣習により低空飛行が続く現在のテレビ業界を冷めた目と感情で眺めているため、貴重な時間を使って見るドラマや映画は、「きのう何食べた?」レベルのものしか見ていないし見たいとも思えなくなりました。
それは人として自然な感情。一般のビジネス社会ではありえないことだらけの芸能界にますます興味がなくなった理由を突き詰めると、業界自体の根深い構造問題まで浮き彫りに……。
「なぜこれでユーザー離れ・視聴率ガタ落ちをしないと思えるのかな?」と不思議なほど。
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演者が全員実力者で、原作付き作品なら原作への配慮も真っ当で、そうした在り方を含め自分の仕事に誇りを持ち、真摯に働いていることと、制作陣が同じようにそれなこと。
現在蔓延している小学生お遊戯会のような、内輪で満足しているだけの事務所主導ドラマ・映画は論外だし、まして原作付き作品で己の立場をわきまえもせず改悪=誰ひとりとして得をしない浅はかな暴挙は白けるだけです。
「なぜ忙しいのに、お粗末な自己満足で、こちらにとっては不愉快な代物を見せられイライラしないといけないの……?」で終了ですわー。現代人はそんなに暇じゃないんですってば(苦笑)。
視聴率がとれないのも、多方面から悪評三昧なのも、基本的な人間心理や、他者を尊重し使わせていただく重要性すら理解できない方々が幅をきかせている以上、この泥沼は続き、当たり前の道義を守って仕事ができる真摯な本物だけが評価を高めるのは自然の摂理。
とりわけ原作付きドラマや映画には、本来もっとも欠かせない要素ではないでしょうか。
にもかかわらず、現在の芸能界はゴリ押しや事務所のパワーバランスありきなので、すべてを不幸にしています。
とはいえ、ネット社会に突入し、人間の本性が顕在化しやすくなったため、視聴者層としてはさらに取捨選択が行いやすいともいえるかも。
スポーツもそうですが、ドラマ・映画は娯楽産業だからこそ、醜悪なネガティブは視界にすら入れたくないですもんね!
全世代女性に妄想を与える西島・内野コンビの罪深さ
ということで、ドラマ・映画制作にまつわる(プラス芸能界自体にはびこる)悪しき慣習に心底辟易としている多くの期待を一身に受け、順調に快走を続ける「きのう何食べた?」。
そういえば、放送開始前に西島・内野コンビのこんなインタビューを目にし、周囲の友人知人に伝えたことがありました。
参考
西島秀俊「男女の恋愛を演じる時とは違う心の綾を丁寧に演じたい」テレ東プラス
参考
内野聖陽「”ベッドではどうなのかな?”という話を西島さんとよくします」テレ東プラス
「西島さんと内野さんさー、毎日2人でいることが楽しくて仕方なくて、寝る前にも内野さんのこと考えてたり、お互いに“ベッドではどうなのかな?”って話までしてるらしいよ。すごい役者魂だよねー」
その瞬間、忘れもしないとんでもないざわつきぶりよ……。
えーと、みなさん知ってますかー?西島さんは妻帯者ですからねー?内野さんもノンケですからねー?
「リアル何食べ!リアルおっさんずラブ!」などと全力ではしゃいでる場合じゃないんですよー?
……………役者の優しさやファンサービス込みで発するこの手の発言や仕草に、きっとわたしの周囲だけじゃなく日本全国がうひゃうひゃとはしゃぎまくっているんだろう……………。
ライトBL好きが一般層まで拡大した現在、あっさり目に浮かびすぎて草生える(これがオチなことに草倍増)。