【パリ同時多発テロ】フランス・ドイツ両代表チーム、予定通り親善試合開催。国家総力あげて選手を守るべし

現地時間13日に発生したパリ同時多発テロ。発生時刻、「スタッド・ド・フランス」にて国際親善試合フランスVSドイツ戦が行われており、直接的被害はなかったものの心身共に酷い思いをしたフランス・ドイツ両代表チーム。

https://blueazure.jp/sacchi/sports/france-germany-parisunderattack-5/15260/

その後、フランスVSイングランド戦ドイツVSオランダ戦(どちらも17日)が予定されていましたが、この事態を受け開催するかどうか関係者間で緊急会議。結果、両試合とも予定通り開催との発表が。

やっぱりやるんだ」が第一声。で、「やるからには超厳重警備で」。これを抜きに開催なんて判断をくだしたわけではないと重々承知しています。が、あらためて。関係者の方々、超厳重警備の上で。

テロに屈することはない」の本当のイミはそういうことではないかな、とも感じています。「サッカー界の鉄壁のディフェンスは甘くない」を今こそ。

【CNN】仏サッカー代表、予定通りイングランドとの親善試合に臨む(配信日時:2015年11月16日 17:12)

パリでの同時多発テロを受け開催が危ぶまれていたサッカーのフランス代表とイングランド代表との親善試合は、予定通り17日に行われることになった。

13日夜に発生したテロでは少なくとも129人が死亡。フランス代表対ドイツ代表の試合が行われていたスタジアムでも複数の爆発が起きており、わずか数日後のイングランド戦は中止になるとの報道もあった。

フランスとイングランドのサッカー協会は14日に声明を出し、両チームの親善試合を当初の予定通り行うと発表した。会場となるロンドンのウェンブリー・スタジアムではこの日、テロの犠牲者への追悼の意味を込め、名物の巨大なアーチにフランス国旗の青・白・赤からなるライトアップが施された。

13日夜、パリ北部にあるフランス代表のホームスタジアム、スタッド・ド・フランス付近では自爆テロにより4人が死亡した。爆発音はスタジアム内でもはっきりと聞こえたがドイツとの親善試合は終了まで行われ、フランスが2-0で勝利した。

この試合に出場していたフランス代表ミッドフィルダ―(MF)のラサナ・ディアラは試合後、ソーシャルメディア上で自身のいとこが今回のテロの犠牲になったことを明らかにした。

また同じくドイツ戦に出場したアントワン・グリーズマンは、姉妹がテロ実行犯の襲撃を受けたコンサートホールに居合わせながら運よく難を逃れたとソーシャルメディア上に書き込んでいる。ルバタクランという名のこのホールでは、80人以上が殺害された。

 

引用:CNN.co.jp

 


【GOAL】ドイツ対オランダ開催へ 「テロに屈することはない」(配信日時:2015年11月16日 8:05)

 ドイツサッカー連盟(DFB)は、17日に行われるオランダ代表との国際親善試合を開催する意向を強調した。「テロには屈しない」という立場をアピールしている。

 パリで起きた同時多発テロ事件を受けて、ドイツ対オランダのフレンドリーマッチを開催するかが注目されていた。13日にフランスと対戦したドイツは、スタッド・ドゥ・フランスで一夜を過ごし、14日に帰国した。当初の予定では、そのままオランダ戦が行われるハノーファーへ向かうはずだったが、DFBは選手たちを一度帰宅させている。

 それでも、DFBはオランダ戦を戦うことを決めた。ラインハルト・ラウバル暫定会長が、DFB公式サイトでこのように述べている。

「メッセージはクリアだ。我々がテロに屈することはない。チームがパリであの恐ろしい経験をしてから数日でオランダ代表との試合に臨むことは、不可欠なシグナルだろう」

 ドイツ代表のチームマネジャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏は、こう話した。

「チームとして連帯感を示すために立ちたい。フランス国民、犠牲者の親族とともにいることを示したい。選手、コーチ、スタッフ全員に、まだ強い衝撃が残っている。だが、全員で同時に同じシグナルを発信し、代表チームとして我々の価値観や文化のために努力することの重要性を理解している」

 この試合にはドイツのアンゲラ・メルケル首相も観戦に訪れることが決まり、この時期にピッチでプレーすることに意義があると考えている。

 なお、フランス戦を終えたチームからは6選手が離脱した。DFイェロメ・ボアテングとヨナス・ヘクトルは負傷でオランダ戦を回避。GKマヌエル・ノイアー、MFバスティアン・シュバインシュタイガー、FWルーカス・ポドルスキは休養となる。MFリロイ・サネは当初の予定どおり、フランス戦後にU-21代表へと移り、U-21オーストリアとの試合に向けて準備をしている。

 

引用:GOAL

 


一番気がかりはPTSD発症リスク。心身の不調を訴える選手がいたら絶対に無理させないでほしい

安全第一で開催するだろう意思がはっきりと見える決定事項に対し、「なんで開催するんだ!」などと言うつもりはありません。

ただ、「やるからには超厳重警備で」「サッカー界の鉄壁のディフェンスは甘くない」とは記したものの、やっぱりものすごーーーーーーーーーーく心配です。

IS関連ニュースは続々と入ってきています。だからこそ、大げさでもなんでもなく、開催することに対して心配にもなる。

まず、心身の不調を訴える選手がいたら、間違っても絶対に無理させないでほしい。今、一番気がかりなのはPTSD発症のリスク。それはなにもおかしなことではなく、人間として自然な摂理。

ましてこの試合は親善試合。ワールドカップでもユーロでもない。いや、ワールドカップでもユーロでも選手の命が最優先なことになんら変わりはありませんが、なおさら。こんなところで無理して先々台無しにしないでほしい。

 


身の安全を再優先に。欧州列国のナショナルチームがどういうものかを考えれば当然の措置

当日は両試合ともに、機動隊だろうが軍隊だろうが全軍フル出動で守ってあげてください。機動隊や軍隊に従属する方々の命はどうでもいいだなんてイミではまったくない大前提で、代表チームの身の安全を再優先に。

こんな状況にも関わらずあれだけの思いをしたピッチに再び立とうとしていること自体、凄まじい覚悟がなければできない。当事者じゃなければ胸の内なんて絶対にわからない。考えただけで気が狂いそうになる。

なにより、ナショナルチームだからこそ。

とりわけ、フットボールが歴史とともに脈々と息づいてきた欧州列国のナショナルチームが、たとえようもないほど尊い存在であると同時に、危険とも隣り合わせであることは誰もが承知しているはず。

だからこそ、守るべきは間違いなく、選手でありチーム。なにがなんでも。どんなことがあっても。絶対に守りきってください。

 


国家の総力をあげて守ってほしい。選手はたったひとりのたいせつな人間

テロに屈することはない」と表明したフランス・ドイツ両チーム、それから対戦相手のイングランド・オランダ両チームに最大のリスペクトを捧げるとともに、全力で応援しています。

どうか絶対に無理だけはしないでください。サッカー界はビッグビジネスでもあり、選手を再優先にすることが疎かになりがち。判断がブレがちになる瞬間、その背後に存在している正体はそれ。

理屈や道理やセオリーなんかはっきりいってどうでもいい。間違っても、どんな状況であっても、見失わないでください。選手は金儲けやプロパガンダの道具ではない、たったひとりのたいせつな人間です。

もしこれで、特にドイツ代表チームになにかあったら、ドイツ代表大ファンとしてドイツサッカー連盟に乗り込んでって、今までの人生で最上級の勢いで上層部を片っ端から容赦なく全力でボコるからね。本気と書いてマジで(せんでええ)。

やるからには神経質なほどに徹底してほしい。国家の総力をあげて安全第一で。それが「テロに屈することはない」の真のイミ。この本質を胸に刻み、挑んでいただけますように。