【パリ同時多発テロ】ドイツ代表レーブ・オランダ代表ブリント両監督、親善試合に想いを込めた「自由と団結」

現地時間17日に予定通り開催が決定した国際親善試合ドイツVSオランダ戦。

https://blueazure.jp/sacchi/sports/germany-france-parisunderattack/15408/

試合に先立ち、ドイツ代表ヨアヒム・レーブオランダ代表ダニー・ブリント両監督による公式会見が行われました。会見に関するAFPの記事をシェアします。

掲げたのは「自由と団結」。世界的な事件・事故・災害が発生するたび、確固たるサポート体制で寄り添い続けてきたサッカー界。そこに存在するのは、「サッカーファミリー」ならではの意志の強さ。

今日は日本代表ワールドカップロシア大会アジア2次予選カンボジア戦も行われます。

もちろんいつも通り変わらず応援はするものの、今、正直想いは、今日というこの日に「テロに屈しない強い意志のもと試合に臨むドイツ代表にあります。

ドイツ代表、それからフランス代表の両チームが、あれだけの思いを味わいながらも試合続行を決断した勇気と覚悟に、最大限のリスペクトを捧げつつ。

どうか何事もなく無事でありますように。そして「国際親善試合」の名にふさわしい「自由と団結」の象徴になりますように。

【AFP】独代表レーブ監督、オランダとの親善試合は「自由の象徴」(配信日時:2015年11月17日 16:02)

 サッカードイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、17日に予定されているオランダとの親善試合は「自由の象徴」になると語り、仏パリ(Paris)で起きた連続襲撃事件に屈するべきではないと語った。

 独サッカー連盟(DFB)は、ハノーバー(Hanover)で行われる親善試合のキャンセルを検討していたが、この週末中に開催を決断。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相が閣僚と共に観戦することも決まった。

 13日にパリで発生し、129人の犠牲者を出した一連の襲撃事件を受けて、ドイツ代表チームはフランスとの親善試合の後、会場のスタッド・ド・フランス(Stade de France)で一晩を過ごすことになった。

 ハノーバーでは、安全が最優先だと述べたレーブ監督だが、この試合は政治的に重要な意味を持つとして、テロに立ち向かう意志を示すことは、単なるスポーツイベント以上の価値があると主張した。

 レーブ監督は、「これは明確なメッセージであり、自由の象徴であり、フランスの友人に対する同情と哀悼の気持ちだ。これはフランスのみならず、世界中の友人に対するものだ」とコメントした。

 パリで起きた事件を受けて、レーブ監督は「ドイツとオランダの宿敵対決という宣伝文句は二の次だ」と語った。

 記者会見で緊張の面持ちをみせていたレーブ監督は、スポーツに関する質問を一蹴する一方で、ドイツが親善試合の続行を希望する理由について詳細に語った。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でドイツを優勝に導いたレーブ監督は、「われわれは試合を行い、徹底してプロらしいプレーを見せたい。だが、結果は重要視されるべきではないと思う」とコメントした。

 

引用:AFP

 

ブリント監督も同調

「あの恐ろしい衝撃的な夜に、われわれは(パリの)ロッカールームで過ごしながら、疑問に思った。『火曜日(17日)の試合は行えるのか?』と。そして、選手たちと話し合った」

「土曜日(14日)に帰国した時は、試合は不可能であり、行うべきではないと思っていた」

「事件で受けたショックを克服しなければならず、恐れもあった。しかし、日曜日(15日)に再度話し合った結果、試合を行うべきだということがはっきりした。それが、自由と団結を明確に示すことになるからだ」

「もちろん、われわれは犠牲者とそのご家族に思いを寄せていく」

 オランダ代表のダニー・ブリント(Danny Blind)監督も、レーブ監督の考えに同調し、ハノーバーでの試合で連帯のメッセージを示すべきだとしている。

 ブリント監督は同日、「これを最初に言うのは私ではないが、われわれは意志を示す必要がある」と語った。

「犠牲者と生存者、そしてフランスの人々のためだけでなく、自由と民主主義、そして団結のためだ」

「これは、チームのラインアップやシステムを問題にするべき試合ではない。思いやりと結束が問われているのだ」

「これはテストマッチではなく、あらゆる意味においての親善試合だ」

 

引用:AFP