岡崎慎司とミラクル・レスターの奇跡|プレミアリーグ制覇のスタメンに名を刻む

クラブ創設から実に132年目。長い歴史を重ねながら手に入れることができなかったそれは、プレミアリーグの栄冠。

心から焦がれた栄誉を手にしたシーズンは、あまりにも劇的。映画のようなドラマチックな展開に、世界中が酔いしれ、誰もが喜び勇んで拍手喝采しながら祝福するグランドフィナーレを迎えることに。

イングランド・プレミアリーグ所属、レスター・シティ。今や言わずと知れた日本代表が誇るFW岡崎慎司スターティングイレブンに名を刻むそのチームは、現地時間5月2日、ついに頂上へのミッションを完了。

サッカー界の悪しき流れに大きな一石を投じた、「ミラクル・レスター」のプレミアリーグ制覇

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昨今のサッカー界は、とかく金銭面の潤沢なクラブチームが有利とされる傾向が強く、ゲームの世界かと錯覚する多額の移籍金が飛び交い、ビッグネームをかき集めることに躍起になる風潮が。

そんなサッカー界に、間違いなく大きな一石を投じた、レスター・シティプレミアリーグ制覇。

まぐれや偶然で手にすることが許されないプレミアリーグを制したことで、「お金でビッグネームをかき集めることが正義」に傾きつつあった悪しき流れの中で、「サッカーはチームスポーツ」という原点にハッとさせられたひとも多いはず。

それはまるで、一服の清涼剤。チーム全員が「ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために」。

兄弟のように仲がよく、チームワークを最重要視しながら前へ前へと全員が走るその姿勢は、プレイスタイルやチーム戦術はまったく違えど、ボルシア・ドルトムントと重なるところがあり。

とりわけ、上層部の経営戦略失敗による経営危機からドン底に陥り、改革の名のもとに着任した指揮官ユルゲン・クロップ体制下での2010-11シーズン優勝時を思い起こさせるもの。

サッカーはこれだからやめられない。なんて素晴らしいんだろう。



レスター岡崎慎司、ドルトムント香川真司が「チームのために」走りつづけることは、きっと必然

レスター・シティ岡崎慎司がいて、ボルシア・ドルトムント香川真司がいる。

奇しくもブンデスリーガからプレミアリーグへの道のりも等しい「Wシンジ」の彼らが、レスタードルトムントをそれぞれ象徴するプレイスタイルで「チームのために」走りつづけることは、きっと必然。

サッカーはチームスポーツ」という原点を最重要視することが、個人的にあえていうのであれば「なによりの正義」。

そんなわたしにとって、ボルシア・ドルトムントは世界一愛する我がチームであることが変わらないように、今シーズンのプレミアリーグレスター・シティ、そして岡ちゃんこと岡崎慎司が制したことはこの上なく幸せな物語。

サッカーはチームスポーツ」であることが「なによりの正義」。その最上級の光景で魅せてくれるチームが頂上到達というミッションを達成しなくては、きっとサッカー界は悪しき流れのまま終わりかねない。

眉をひそめる綻びへと堕ちたサッカー界への危機感に対し、世界中を安堵の暖かな気持ちで満たし、自然と笑顔にしてくれた。それは、レスター・シティの偉大な功績。



来シーズン以降のレスター・シティへの心配をすべて杞憂にする。それらはすべて、自分次第

来シーズン以降、今シーズンでの大活躍によりスポットライトがあたった選手の引き抜きなどがウワサされ、戦力ダウンから上位進出はもうむずかしいのでは?

そんな声が飛び交う中、こうした意見への少々の疑問と、杞憂では?という期待を込めた想いを抱きつつ。

なぜか?レスター・シティは発展途上、成長期そのもののチームだから。つまり、これで完結だなんて斜に構えた声を馬鹿げた仮説にするだけの可能性と力がある、ということ。

歩んできた道のりの意味合いからすると、彼らのちょっと先を歩くボルシア・ドルトムントを見てほしい。ドルトムントは、度重なる危機をすべて乗り越え、たくましく成長しつづけることをやめようとしない。

発展途上、成長期そのもの。上位進出はもうむずかしい、との心配をすべて杞憂にする。それらはすべて、自分次第。

レスター・シティも、どうか現実のものとできますように。



奇跡のような必然のプレミアリーグ優勝。岡ちゃん、レスター・シティに万感の祝福を

今シーズンの華々しいグランドフィナーレを見届けながら、来シーズンからのレスター・シティにも期待を。

シーズン当初に記し、上り調子を見守りながら「大きな転機で記す」と決め、あれよあれよという間に優勝戦線に踊りでたことで「こうなったら結末が判明してから」と待つ形になった岡ちゃんトピックス。

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数ヶ月ぶりのエントリーが、「ミラクル・レスターの優勝」である奇跡に、サッカーファンとして心からうれしく感じながらも、「これは奇跡なんかじゃない」との想いも新たに。

そのイミは、彼の同級生であり、ともに歩みつづけたユートナガトモこと長友佑都のこの言葉が、きっと間違いなく、真実。

全員で掴みとった、奇跡のような必然のプレミアリーグ優勝。

本当におめでとう!岡ちゃん、そしてレスター・シティ!!!!