錦織圭の挑戦と栄光は続く|全米オープン準優勝にたどりついた快挙を振り返る

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【速報】錦織 日本人初GS優勝ならず

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は8日、男子シングルス決勝が行われ、第10シードの錦織圭(日本)が第14シードのM・チリッチ(クロアチア)に3-6, 3-6, 3-6のストレートで敗れ、日本人初のグランドスラム優勝の歴史的快挙を逃した。また、錦織が優勝していた場合、大会後に発表される世界ランキングではアジア勢最高位となる5位に浮上していた。

両者は今回が8度目の対戦となり、錦織とチリッチの対戦成績は5勝3敗となった。

この試合、序盤から体がかたく見えた錦織は、今までなかったストロークのミスや、ファーストサービスの調子が上がらず、チリッチにその隙を狙われた。

徐々に調子を取り戻した錦織だったが、チリッチの強烈なサービスとストロークに圧倒され、1セットもチリッチから奪えずに敗れた。

錦織は今大会、1回戦でW・オディスニク(アメリカ)を下し、2回戦はP・アンドゥハル(スペイン)の途中棄権により3回戦へ駒を進め、3回戦は第23シードのL・マイェール(アルゼンチン)に勝利した。

4回戦では、第5シードのM・ラオニチ(カナダ)を下して清水善造(日本)以来の日本男子92年ぶり全米オープンベスト8進出という快挙を達成。

準々決勝では、今年の全豪覇者で第3シードのS・ワウリンカ(スイス)を撃破して1918年の全米オープンで記録した熊谷一弥(日本)以来となる日本男子で96年ぶりの準決勝進出という記録をさらに打ち立てた。

ラオニチ戦、ワウリンカ戦共に4時間を超える大激闘の末に勝利をものにし、自身グランドスラム初のベスト4進出を決めた。

準決勝では、グランドスラムで7度の優勝を誇る世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)を6-4, 1-6, 7-6 (7-4), 6-3で破り、日本勢初となるグランドスラム決勝進出を決める歴史的快挙を達成した。

決勝では、チリッチに敗れて準優勝となるも、アジア男子勢初のグランドスラム準優勝を飾る活躍を見せた。

錦織が優勝していた場合、大会後に発表される世界ランキングでは5位に浮上していたが、今回は8位となった。

昨年は1回戦でD・エヴァンス(英国)に敗れて、1回戦で姿を消していた。2008年の全米オープン3回戦では、当時世界ランク4位のD・フェレール(スペイン)を破ってベスト16入りを果たしていたのが同大会での最高成績となっていたが、今回は準優勝とその記録を大きく上回る活躍を成し遂げた。

一方、グランドスラム初の優勝を果たしたチリッチは、今大会1回戦でM・バグダティス(キプロス)、2回戦はI・マルチェンコ(ウクライナ)、3回戦は第18シードのK・アンダーソン(南アフリカ)、4回戦は第26シードのG・シモン(フランス)、準々決勝では第6シードのT・ベルディヒ(チェコ共和国)を破った。準決勝では、同大会5度の優勝を誇る元王者フェデラーをストレートで破っての勝ち上がりとなっていた。

錦織に勝利して優勝を飾ったチリッチは、大会後に発表される世界ランキングでは、前回から7つ上げて9位に浮上することが決まっている。

現在世界ランク16位のチリッチは、2013年5月のドイツでの大会中に受けた検査で、禁止されている興奮剤の反応が出てしまい、国際テニス連盟から9ヶ月の出場停止処分を下された。

しかしチリッチは、薬局で購入したブドウ糖のタブレットにその興奮剤が入っていただけで、故意に摂取したのではないと反ドーピング機構に訴え、4ヶ月へと処分が軽減された。そのため、昨年の同大会は欠場となっていた。

引用:tennis365.net

すべての試合、すべてのシーンで。

ひとつひとつに臨む姿勢に、笑い喜び悩み憤りながら、真摯で謙虚な立ち居振る舞いに、選ばれた者のみが宿す真の美しさを見ました。

錦織圭選手、本当にお疲れさまでした。これからの挑戦と栄光にも大いなる幸せがありますように。