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もう長い間、海外サッカー選手の中でのわたしのNo.1はリオネル・メッシです。どのくらい観続けてきたか思い出せないほど。
現在はチームメイトであるネイマールと対戦したクラブワールドカップ決勝戦で魅せたバルセロナの怒涛のオフェンスが、「この世のものとは思えない」と形容されたのはいまだ記憶に新しいところ。
「一流は人間性を伴ってこそ一流」リオネル・メッシが魅せるマラドーナとの違いと人間らしさ
つねに比較され続けてきた母国の英雄・マラドーナの後継者として「マラドーナ二世」と呼ばれた時代もあり、そのせいで報われず不当に苦しい思いもした同選手。
それでもわたしは「伝説の5人抜きドリブル」のマラドーナより、練習時間が短いデメリットを負わざるを得ないオリンピック代表チームでバルセロナに匹敵するアイコンタクトのみで繰り広げた全員攻撃によりゴールを決めたメッシのほうが、ずっとすごい選手だと感じています。
「一流は人間性を伴ってこそ一流」ということ。
ちなみにこちらがメッシがオリンピックに参加するまでのいきさつ。ご参考までに。
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「マラドーナはいつも余計なことばかり言う。メッシを庇いながらも実は一番窮地に陥れているのはつねにあんただ。結局自己中三昧のオヤジに言われたくない」は偽らざる本音(笑)。
【GOAL】バルサ2大スターの友情…ネイマールは絶好の決定機をメッシに譲り、メッシはPKをネイマールに譲る
ビッグクラブにおけるスター選手たちの共存は困難なものとされるが、バルセロナのFWリオネル・メッシ、FWネイマールには当てはまらないようだ。
2日にリーガ・エスパニョーラ第35節、敵地ヌエボ・アルカンヘルでのコルドバ戦で8-0の大勝を飾ったバルセロナだが、アルゼンチン代表とブラジル代表のスター2人は、その試合で互いを気遣う振る舞いを見せている。
最初に気遣いを見せたのはネイマールだった。5-0で勝利していた80分、ペナルティーエリア内でこぼれたボールにメッシとネイマールがフリーで詰めると、ネイマールはメッシがレアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドと得点王争いを演じていることを意識してか、先輩にゴールを譲った。
ネイマールの粋な計らいで、この試合2点目を決めたメッシは、83分にお返し。ネイマールがDFアドリアーノ・グニーノに倒されてPKを獲得すると、第一キッカーのメッシはネイマールにPKを譲った。ネイマールはGKフアン・カルロスの逆を突くシュートを沈め、その役目をしっかりと果たしている。
このコルドバ戦でリーガ得点数を40に伸ばしたメッシは、C・ロナウドを一時的に1得点上回ることに成功。しかしながら、その後に行われたセビージャ対レアル・マドリー(2-3)で、C・ロナウドはハットトリックを達成して得点数を42に伸ばし、メッシを抜き返している。
C・ロナウドに2点差をつけられたメッシだが、スペインメディアはネイマールとの譲り合いを好意的に受け止めている様子。バルセロナ寄りとして知られるスポーツ新聞『スポルト』は、両者の気遣いをリーガ第34節レアル・マドリー対アルメリア(3-0)で起こったことと比較している。その試合ではDFアルバロ・アルベロアが真後ろにいたC・ロナウドに先んじてゴールを決め、C・ロナウドがボールを蹴り上げるなど憤りを露わにしていた。
引用:GOAL
メッシらしいエピソードであると同時にバルセロナのさらなる進化を感じる
長い間観続けてきたこともあり「ああ、メッシらしいエピソードだなあ」と率直に感じたトピックスが入ってきました。同時に「バルセロナはますます進化している。とっても良い状態」ということも。
もちろん、クリスティアーノ・ロナウドとレアル・マドリードを悪く思っているわけではないし、魅力がない選手とチームだなんて感じたこともまったくありません。
それでも「ここが大きな違いなんだよな」と。わたしがなぜ、リオネル・メッシが好きで、バルセロナが好きかという理由。
真剣に言い合いになってから「同士!」になれた人間のほうが結果的に強い信頼関係で結ばれる
当然、毎日ガチ勝負を繰り広げているので、監督ともめただの、チームメイト同士で言い合いになっただの、そんなのバルセロナにだって普通にあります。
でも、それもいい。自分自身の人生で考えてみても、言い合いになったこともないような人間よりも、真剣に言い合いになって、そこから「同士!」になれたひとのほうが結果的に強い信頼関係で結ばれている。
Twitterで記した想いもアップしておきます。これこそが、リオネル・メッシであり、バルセロナです。
Twitterで記したバルセロナのエピソードに関して
わたしはやっぱりバルセロナが大好きだな。もちろんレアルはレアルで良さがあるし、ロナウドも良さがある(ファン想いなとことか素晴らしい)。⇒バルサ2大スターの友情…ネイマールは絶好の決定機をメッシに譲り、メッシはPKをネイマールに譲る http://t.co/OKitUkW2SM
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
それでもその上で広い視野を持ちチームメイト想いで人間想いでもあるメッシとバルセロナの良さ、魅力がわたしは大好き。ネイマールがPK決めた際の映像観たひとならわかるだろうけど、PK獲得した瞬間にボールをメッシに渡すネイマールに対し、それをネイマールに届けに行くメッシ。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
お互いをリスペクトする素晴らしいシーンだった。スアレスたちも揃って全員がこんな感じ。最高の雰囲気。ハッピーオーラ出まくりよ。自らアシスト=黒子に徹することをまったく厭わず「チームで勝ち上がること」を念頭に置くメッシのプレイスタイルが凝縮された試合だった。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
メッシをガツガツ意識しまくって唯一上回る得点数に執着し「FWとして必要な資質」というより「幼稚さ全開」してしまったロナウドに対し、「自分は得点王争いなんて眼中ない。これが自分のサッカーだ」と、やんわりと宣言した感じもある。メッシらしいプライドの在り方。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
ロナウドと同様「悪童」と名高かったユナイテッドのルーニーもキャプテンになってからすっかり変貌。スアレスと同じく誰がゴールしても大喜びして分かち合ってる。ロナウドの否定をする気はない。だけど見ていて気持ちいい、より多くが共感すると感じさせるのは前者。なんかすごくいいです。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
ロナウドは誰もが認める素晴らしい優秀な選手なんだから、せっかくの才能をもうちょっと悪い方向じゃないほうに発揮してほしいな。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
ちなみにメッシとネイマールはチームメイトであると同時にゲーム仲間。なんと微笑ましい(笑)。アルゼンチンとブラジルのエース同士がリスペクトを持ち合い友情で結ばれるって既成概念をいとも簡単に越えた深イイ話。「このふたりは絶対共存できない」と言い切ってたクライフは今どんな気持ちだろう。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
仕事人的質の高さと人間性は同時に持ち合わせることができるというお手本のようなチームになってきた。ますますバルセロナは「愛すべきチーム」。お手本っていうのは無菌培養の聖人君子の集まりじゃない。戦場を走りながら、時には怒りを表明し抗議し闘いまくり、泥くさくありながら凛と生きる。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
綺麗事のおままごとを「美しい」という人間は、傷を負ったこともなく、その傷すら「だからどうした。自分が本気で生きてる証だ。適当に逃げてばかりの卑怯なやつに悪く言われる筋合いもない。勲章だ」と隠すことなく誇れる強さを持つこともなく、闘ったことがなく逃げてきた証拠。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
そういう人間ほど、闘ってる、時として怒りや抗議を表明する意志の強さを持った人間たちを、「あのひとは怖い」「あのひとはおかしい」「あのひとは厄介」と、揶揄って馬鹿にする愚かな方向に転がり落ちてることに気づいたほうがいいんじゃないかな。たとえ立場がある「お偉い」人間だろうが。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3
バルセロナは「美しいチーム」。本当のイミでの「美しさ」ってこういうこと。
— sacchi=SAEKO TANAKA (@sacchinms) 2015, 5月 3