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イングランド・プレミアリーグの古豪・リヴァプールにドイツが生んだ稀代の名将ユルゲン・クロップが就任してから早や3週間が経過。早や、といいつつ、まだ3週間。彼の、そしてリヴァプールの新たな挑戦ははじまったばかり。
その就任直前、リヴァプールには多数のFBI候補生が誕生したことをご存知でしょうか?
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この情熱よwwww
間違いなく立派なFBI候補生(笑)。リヴァプールが世界に誇る美しいチャント「YOU’LL NEVER WALK ALONE」を奏でながらチームとともに熱い闘いを、とエールを送る気持ちでいたところ……
「やっぱり出たな、現実が見えていないせっかちな足引っ張りどもが(冷ややかな真顔)」という事態発生。
ユルゲン・クロップを皮肉った一部ファンとやらはクロップばりビンタ食らわして目を覚まさせるから覚悟するよろし
リヴァプール・ファン、就任後2戦連続ドローのクロップ監督に皮肉
ふーん。一部のファンね。ふーん。なるほど、その一部のファンさんたち、お気持ちはよくわかりました。
さて、リヴァプール関係者の方、わたしにリヴァプールまでの往復旅費と宿泊費の援助をお願いしたい。
理由?
現実がまったく見えていないこのしょーもない腰抜けどもに片っ端からユルゲン・クロップばりの愛情ビンタ食らわして目を覚まさせるから(どうしてオマエはこういうときソッコーエンジン全開になれるのか自分自身を小一時間ほど問い詰めたい)。
引き分けがお気に召さないようですが、あなた方がサポートしているクラブが今までどういう状態だったのか真剣に考えたことはありますかね?ユルゲン・クロップが就任したらソッコーで常勝軍団になるとでも?
ははっ笑わせんな、心から信じて応援=一緒に闘うことをしてやれない腰抜けども(だからどうしてオマエはこういうとき以下同文)。
もしそんな異常現象が起こったとするなら、それは自分が誤って麻薬でも吸ってしまったことを疑ったほうがいい。なぜなら、そんなシーンは現実に起こりえない幻想でしかないからだよ。
ユルゲン・クロップが着手をはじめた真実を理解しようとしない、できない人間ほど迷走する
リヴァプールファンの立場で考えてみると、もうずっと長いこと耐えに耐えてきたことから気持ちが爆発していることは理解できます。すがるような想いでしょう、ユルゲン・クロップに。
でも、ユルゲン・クロップは神様じゃない。そして、ユルゲン・クロップは本格的なテコ入れに乗り出している。
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抜本的なチーム改革、もっというのであればプレミアリーグ自体の構造にすらも異を唱えるべきは恐れず提唱している。
これがどういうことかわかりますか?
あなた方ファンが「ボルシア・ドルトムントの再現をリヴァプールにも期待する」とすがるように願っていることを、実際にその期待を裏切ることをせず、その身ひとつで着手しているということ。
反発を食らうこともあるでしょう。長年疑問も持たずに上のほうでやらかしつづけてきたプレミアリーグ独特の癒着やしきたりに異を唱えることでもあるのだから。
それでも、彼は恐れずに着手した。なぜか?
選手を誰よりもたいせつにして、大きな器で包み込むように愛する監督だからだよ。
香川真司とユルゲン・クロップの真実を知るひとほど、ユルゲン・クロップの愛情と凄みを知っている
マンチェスター・ユナイテッドのファンはよくご存知でしょうが、プレミアリーグには2012-2013/2013-2014の2シーズン、香川真司というボルシア・ドルトムントの重要基盤を担う日本人選手が存在しました。
手塩にかけて育て上げた愛弟子をドルトムントからユナイテッドに送り出す際、「いつでも帰ってこい。ここはお前の家だから」と言葉をかけ、お互い涙を流しながら20分も熱い抱擁をかわした指揮官こそ、ユルゲン・クロップ。
香川真司のプレミアリーグ挑戦がスタートし、得意のポジションと違う位置で窮屈な想いをしながら短時間出場がつづいた姿を目にした彼は、「胸が張り裂けそうだ」と、こらえきれず涙したほど。
こんな指揮官が、ビッグマネーが飛び交い、選手を物品と勘違いする上層部が少なからずうごめく現在のサッカー界で、どれほど奇跡的な存在か本当にしっかりと理解していますか?
現実見ろよ、現実。現実を見るっていうのはそういうことだよ、この腰抜けども。こんな想いを当たり前に抱いてくれる人間が、どれほどの覚悟でリヴァプールの指揮官に就任したか、どういう仕事に着手しようとしているのか。
そんな簡単なことすらも想像できず、たかだか直近の数試合引き分けごときで揶揄って共に闘えない腰抜けなんざ「YOU’LL NEVER WALK ALONE」を歌う資格もない。ファンなんかとっとと辞めちまえ。
「このチームを信じて」と願う新指揮官ユルゲン・クロップとチームを素直に信じてあげてほしい
一部だけだとは理解しているものの、ある程度わかってはいたものの、「たかだか数試合ごときで?自分の応援するチームの長年の現状わかってんの?」と正直呆れ返ったことは事実。
これ、リヴァプール地元民だかどこの人間だかそこまでわからないけれど、「皮肉ることがカッコイイ!チーム想い!」などという派手な勘違いしでかしているようであれば。
どこの人種だろうがいっさいお構いなしに、わたしは徹底的に冷ややかに痛烈に倍以上で皮肉ります。二度とふざけたことほざけないくらい、ぐうの音も出ないほどに(だからどうしてオマエは以下同文)。
簡単に人間や物事を裏切らないひと、ユルゲン・クロップ。
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古巣ボルシア・ドルトムントへの姿勢も「自分が散々それで苦労したから」。なにより「ずっと愛しているから」。
そんなユルゲン・クロップからリヴァプールファンへのメッセージ。
I ask that you believe in this team and believe that together we can achieve great things.
このチームを信じてください。そして、私たちはファンの皆さんと一緒に偉大なことを成し遂げられると信じてください。
これを目にして、リヴァプールファンはなにを想うだろう。
あなた方を絶対に裏切る選択をせず、「信じてくれ」と願う指揮官を信じてあげることができない、共に闘うことができないのであれば、リヴァプールファンであるイミがないのでは?
信じなければなにもはじまらない。現実の奇跡というのは、自分たちの信念で、そこから起こすものでは?
美しい魂を持つユルゲン・クロップとリヴァプールと共に闘えるリヴァプールファンの幸せを願いつつ
ユルゲン・クロップによく似ている人物が、わたしの一番身近に存在しています。
クロップの言動を見聞きするたびに、以前から「よく似ているなあ」と感じてきたことですが、最近ますます「間違いなく同じタイプの人間だな」と確信しました。
その彼の参謀として共に仕事をした貴重な経験をもち、当時とは形を変え今でも共に仕事をするわたしにいわせると、これほど疑いようのない信頼感を抱かせてくれるタイプはいません。
結果を出すことはたいせつなこと。でも、それ以上にたいせつなことは、結果を出すためのプロセスが他の追随を許さないほど希少価値が高いこと。それを現実のものとするのは、美しい魂を持つ人間以外にはありえない。
断言してもいい。たとえ最終的な結果がどうであっても、間違いなくユルゲン・クロップという人物は大きな功績を残す人間だ、と。
つまりそれは、まだ見ぬ明日の香川真司やロベルト・レヴァンドフスキが、彼の就任によって誕生する可能性も高いということ。
その現実の奇跡に賭けてみませんか?「YOU’LL NEVER WALK ALONE」を奏でつづけてきた覚悟があるのならば、それは容易いことのはず。
「WE BELIEVE」からはじまるリヴァプールの躍進。どうか確固たる現実のものとなりますように。