2015年3月11日|「“まだ4年”の意識が大事」東日本大震災から5年目に想う

あれから4年。「もう4年」と思うか、「まだ4年」と思うか。それはきっと、置かれている立場によって違うかもしれません。

2011年3月11日、東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、今日で4年が経ちました。

2011年3月11日から4年の歳月を重ねた今日という日に想うこと

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目を覆いたくなる災害に対し、人間の無力さとともに人間の偉大さを感じたあれからの月日。

仲間が痛みを負ったとき、ひとはなにができるだろうか?自分にはなにができるだろうか?

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目を覆いたくてもそれすら叶わない、自分の人生を大きく変えてしまうほどの抗えない被害に見舞われた現地のひとたちに対し、被害者として同情する「上から目線の醜悪な自己満足には決して陥るまい。

そう固く固く決意しながら、自分なりに心を寄せ続け、できることで尽力していきたいとずっと生きてきました。

それは昔から変わらない、変わることがない、人間の尊厳をなにより重視したわたしなりの生き方であり、ひとに対しての想いと関わり方です。


現地の行方不明者はいまだ2,584人という現実に今一度真摯に向き合うべき

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時が経つにつれて、ひとは忘れるもの。

でも、それは決して許してはいけないことでもあります。それが許されるのは、痛みを忘れ、浄化させることで前向きに生きていく力にする当事者のみ。

現地の行方不明者は、いまだに2,584人にのぼるとの発表がされたばかり。この現実に、支えるべき立場の人間たちは、今一度真摯に向き合うべきかと感じています。

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 東日本大震災は発生から11日で4年。警察庁によると岩手、宮城、福島の被災3県を中心に、行方不明者は3月10日現在、なお2584人に上る。震災による直接死は1万5891人。この1年間で、行方不明者の減少は49人にとどまる。親しい人を失った悲しみは癒えず、地域や住まいの再生、再建など真の復興は道半ば。11日は各地で追悼行事が開かれ、祈りの一日となる。

被災地では住宅再建のため土地のかさ上げ工事が行われているが、建設資材や人手の不足などで災害公営住宅を含む住宅建設は思うように進まず、造成が完了した土地にも空き地が目立つ。暮らしを安定させるにはほど遠い状況だ。

引用:新潟日報



これ以上復興支援を疎かにするのであれば、東京オリンピックなんて開催しなくていい

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義援金の募金はあれから変わらず続けてきた自分なりのひとつの決め事ですが、そのたびに感じていることは「これがきちんと現地に届くだろうか」。

政府は東京オリンピック開催に向け邁進する一方で、一番重要にするべき復興支援を疎かにし、いつもの病気発症で「復興支援金すらも自分たちの懐に入れ込む」という悪しき慣習や弁論に奔走中。

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とりあえずはっきりと言いたいことは「無駄な権力や発言力しか持たない足引っ張りの邪魔者たちは、すべて残らず玉座から降り、どこかに流され孤独に誰にも迷惑をかけず生き、二度と日本には関わらないでほしい」ということ。

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復興支援を疎かにするのであれば、東京オリンピックなんか開催しなくていいです。貴重なお金の無駄遣いになるだけ。

優先順位も把握できない、自分の立場や権力、影響力を誇示したいだけの頭の悪い人間たちの無駄に浮かれている見苦しく醜悪な姿など、もうこれ以上必要ありません。邪魔です。


「凛として生きる」ことは、ひとのため、自分のため

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ひとは協力しあって、より良い今日のために生きていくもの。たとえ理想と言われようが、それが人間として瑞々しい生き方であり、身に付けるべき所作。

凛として生きる」ことは、ひとのためであり、自分のためだと感じています。

当時の文献などをあらためて紐解いていたところ、今だからこそまた胸に響くある演説が目にとまりました。当時、涙を流したことを今でもよく覚えています。

問題行動や振る舞いも多い「世界の警察」を名乗るアメリカという困った大国の、力強い長所を表したトップの発言です。

この姿勢は、特に、国のトップである玉座に座る方々ほど、ぜひ今一度胸に留めてほしいと願います。


「アメリカ・オバマ大統領の演説」東日本大震災救援活動に向かうアメリカ軍に向けて

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おはよう、諸君。

後一時間足らずで、諸君ら140名は極東に向かって旅立ち、史上最強の敵と交戦する。時を同じくして、世界各地の米兵たちも、他の35隻の原子力空母で同様の救助に向かい行う手はずだ。

諸君がまもなく赴く戦いは、人類史上最強の救出活動となるだろう。そう、人類史上最強の……。

この言葉は、今日、我々全員にとって新たな意味を持つ。地球に対する今回の暴虐行為に少しでも意味があるのなら、それは我々人類が共有するものの大きさに気づかせてくれた、という点につきるだろう。

今回の侵略は、この惑星で共に生きるということがどういうことかを、新たなる視点から見直させてくれた。人間同士の無数の差異など瑣末事でしかないことを痛感させ、共通の利益というものの意味を実感させてくれた。そしてさらに、歴史の方向を変え、人間であることがどういうことかをも定義し直してくれた。

今日このときより、世界の諸民族と諸国家がいかに深く相互に依存しあっているかを、我々は決して忘れることがないだろう。

諸君は日本を愛し、この日本を守り抜くために自らの才能と技術を差し出し、命すら投げ出す覚悟を固めている。諸君と共に戦列に立てることを、私は心から誇りに思う。

3月11日は日本の祝日だけではなく、地球上のあらゆる国家が肩を組み、こう叫ぶ日となるだろう。

「我々は決して従容と死を受け入れたりしない!我々は生き続ける!生き続けてみせる!」と。

その日こそ、我々は真の独立記念日を祝うのだ!

 

アメリカ軍作戦名「Operation Tomodachi(オペレーション トモダチ)

過去や未来ではなく、毎日の「今日」という日が最良の日でありますように

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2015年3月11日の今だからこそ、現地に想いを馳せながら。

現地のみなさんにとって、過去や未来ではなく、毎日の「今日」という日が、どうか最良の日でありますように。

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