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【時事通信】広島、執念の黒田獲得=お金より「熱意」―プロ野球
プロ野球広島は27日、米大リーグのヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた黒田博樹投手(39)の獲得を発表した。資金力が豊富なメジャー球団との争奪戦をくぐり抜け、元エースを復帰に導いた。
「8年ぶりに背番号15が復活いたします」。報道陣への球団発表に、この一文が付け加えられていた。広島は2007年オフに海を渡る決断をした黒田の背番号を、この日が来るのを信じ、ずっと空き番にしたまま待っていたのだ。
交渉役の鈴木清明球団本部長の思いは執念に近かった。メジャーの巨額の条件提示の報道に心が折れそうになりながら、「1%でも望みがあれば諦めない」と、必ず毎年オフになるとオファーを出した。そして、ついに前日の26日、電話で黒田から「帰ります」との連絡を受けた。「うれしいを通り越して怖い」と感激した。
黒田は最高で年俸20億円前後とも言われるメジャーの球団でなく、その5分の1の金額で広島を選んだ。松田元オーナーは「チームの雰囲気、地域とのつながり。懐かしいチームというのかな。そういうのがあるのでは」と推察する。
黒田はメジャー挑戦の際に「カープのおかげ」と語り、ファンも気持ち良く後押しした。鈴木本部長は「広島から送り出した時の熱意が、彼に届いたと思う」とファンにも感謝した。金額は推定。
引用:時事通信