ドルトムントのリーグ戦とバイエルンのチャンピオンズリーグの敗戦から発見したドイツ全体に共通する弱点と克服法

バイエルン・ミュンヘン、ブンデスリーガ4連覇おめでとう。

く、く、く、く、悔しくなんかないやいっ!!!!

……………などと、つまらないことこの上ない三文芝居に流されている場合ではない(真顔)。悔しいに決まってる。ボルシア・ドルトムントの優勝のために全力でともに闘いつづけてきたのだから。

でも、まだシーズンは終わっていません。ラスト1試合、奇しくもドルトムント名物・黄色い大壁が力いっぱいサポートするホーム戦。ドルトムントらしい有終の美を飾り、ドイツカップ決勝戦に備えましょうぜ!

とにもかくにも、バイエルンはおめでとう!ドイツカップ決勝ドルトムントがリベンジするからな!!!!

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フランクフルト戦は、以前から指摘されていたドルトムントの課題が噴出した試合

現地時間7日に行われたフランクフルト戦で今年に入って2回目となる敗戦を喫し、同日のインゴルシュタットVSバイエルン・ミュンヘン戦にてバイエルンが勝利したため、バイエルンのリーグ戦優勝が決定。

ドルトムントの試合結果に関わらず、バイエルンが勝利すればゲーム差で優勝決定とはいえ、「ドルトムントはドルトムントのやるべきこと」を徹底し、気持ちいい勝利を飾ってほしかったのが正直なところ。

結論からいうと、「以前から指摘されていたドルトムントの課題が噴出した試合運び」に陥り、力及ばず。


バイエルン・ミュンヘンがアトレティコ・マドリードに敗戦した負け方に似ている

ただし、この課題、実は「ドルトムントのみに指摘されることというわけでもないんだな、と。

試合後にふと気づきましたが、この負け方、実はバイエルンがチャンピオンズリーグでアトレティコ・マドリードに敗戦した負け方と似ています。

チームカラーが違うので「似ている」というと語弊があるものの、剥き出しの野生でガツガツ攻めてくる相手に弱い。急に「どうしよう!」とアワアワしたり、怖気づいてシュンとしてしまうところがそっくり。

自由度が高いプレイスタイルのチームや選手に弱い、ともいえます。危うさ満載の防戦一方になったり、単調で同じことの繰り返しの攻め方に陥ったり。

ドルトムントくん?あのね?なにもバイエルンくんと同じパターンに陥るだなんて、悪い影響は受けなくてもいいのよ?(白目)


ドルトムント、バイエルンだけではない。ドイツ勢が苦手にするウィークポイント

たとえるなら、オラオラ系男に因縁つけられてアワアワしちゃった草食くん(なんだろうこの言い得て妙でありなにげなく絶妙なたとえ)。

ドルトムントも、先日のバイエルンも、殺しにかかるかの闘いぶりでガツガツくるチームや、状況からそのメンタルに変貌しているチーム(降格圏争いの今回のフランクフルトがまさにそれ)にやや弱い。

で、これ、ドイツ勢のウィークポイントともいえます。今回のドルトムントはブンデス同士の試合とはいえ、ドイツサッカーの若干脆い部分でもあったりして。

リーグでいうなら、スペインリーガ・エスパニョーラや、イングランドプレミアリーグ(の一部のチーム)を苦手にしていて、対戦すると「ど、どうしよう!」といきなりアワアワ。

ナショナルチームだと、今年3月の親善試合でようやく勝利できたとはいえ、21年間も勝つことができなかったイタリアを筆頭に、フランスや、最近ではスペインも苦手にするのがドイツ代表チーム。

オイコラマテ!「堅物でクソマジメで細かくて四六時中いっさい笑わない」のは他国が勝手に抱くイメージなだけじゃないか!ドイツビールおかわりしまくりながらヒャッホイ浮かれるゴキゲンな国だぞ!

ちょっとドイツ!もっと本能の開放を!あなた方草食系じゃないでしょ!そのガタイのでかさとノリのよさでなに怖気づいてんの!(オマエは応援しているのかしていないのかどっちなんだと自分自身を小一時間ほど問い詰めたい)


女性とともに生きることを生きがいとする伊達男揃いの国にやたらと弱いドイツくん

さて、さらにいろいろと考えているうちに、ある共通点を発見しました。

「……………女性上位の国に弱いんじゃない?

女性を目にしたら口説かなければ失礼極まりない!これぞ男子の本懐!」とやたら力説しながら意気揚々と突っ走るイタリアはもとより、フランススペインも、昔から女性の地位がしっかりと確立された国。

たとえそっぽ向かれても彼女のためならなんでもできるぜ!きっと今は体調が優れないかボクに気があって恥ずかしがってるだけさ!」などと、盛大に自分に都合よく解釈できてめげないカワイイ男揃いの国ね(真顔)。

要は、「理論だけで生きられるほど人生甘くない(真顔)」と、「男と女のフラットでナチュラルでナイスな関係の築き方」を語らせたら右に出る者はいない国に弱い。

どちらかといえばどころか、間違いなく理論に傾きまくりの国民性をもつドイツくん。

女性といえば、理論派の仕事デキる系であっても、母性があるため理論より感性や愛情をたいせつにする生き物。特にプライベートになればなるほど。

ちょっとドイツくん!もっと欲望に素直に!本当は好きな女性にアタックしたいのにモジモジしながらイタリアくん眺めてる場合じゃないでしょ!(だからオマエは応援しているのかしていないのか以下同文)

ドイツは国家元首が女性のメルケル首相かつ個人主義で男性女性が対等であるお国柄に勝機アリ

ただし、ドイツは日本のように、ネットや街中で恥ずかしげもなく無駄にデカイツラしてドヤりながら女性をネチネチ攻撃するチキン男が市民権得ていないから大丈夫(自国のこととはいえ恥ずかしいことこの上ない)。

しかもそれを、「一緒にされたくない!やめろ!」と止めない、「誰かが困ってようが主張せず黙っているのが当然的群れる生き方が少なくない男尊女卑日本男子系みたいに酷くないから安心して(自国のこととはいえ以下同文)。

なんたって、ドイツのトップ国家元首は女性のメルケル首相。無能で税金泥棒なくせに無駄なプライドばかり高い日本の女性政治家とは一線を画すプロフェッショナルな超実力派。

この事実ひとつとっても、個人主義で男女問わず誰もが対等なドイツは、イタリアやフランスとタメをはれる国であり、ドイツメンズたちはその資質の塊。

とはいえ、苦手は徹底的に克服しないといけない。

女性大好き!」で「オマエには負けん!オレのほうがモテる!」と、男の闘いをガツガツ挑んでくる相手に弱いのはなんとかしないと(話の論点が確実にズレていることに気づいてください)。

過去の成功体験は努力と成長の証。問題点をクリアにしつつ勝利目指してがんばれ!

冗談さておき(冗談でもないけれど・笑)。「過去の成功体験をモチベーションにする」のは、ドイツにとって、そしてドルトムント、チャンピオンズリーグのバイエルンにとってたいせつかな、と。

あの頃はよかった」などと、輝かしい過去にいつまでもすがりつき、現状の問題点から逃げる在り方だと、よくいわれるのが「過去に逃げるな」。

でも、人間は、経験や歴史に学び、経験や歴史を積み重ねながら生きる成長してなんぼの生き物。とりわけ、自身の「成功体験」はなによりも強力。

これはなぜか?「一度できたことは、またできる」という、これ以上もなく大きな自信になるから。

特に、優勝の経験危ういシーソーゲームを制した経験自身の弱さを克服するようにずっと勝てなかった相手に勝てた経験は、これ以上もなく超強烈。これこそまさに「努力と成長の証」。

自分の背中を押してあげられるのは、実は他者じゃない。他の誰でもなく、自分自身のみ。

ドルトムントも、バイエルンも、ドイツ代表も、きちんと乗り越えて結果を残してきている。その「成功体験」で自身を奮い立たせ、克服できていない問題点を冷静に分析し、ひたすら愚直に努力する。

そんな明日のあなたの姿に魅せられる。ボルシア・ドルトムントのみならず、ブンデスリーガが大好きなのは、愚直ながらもゴキゲンで楽しいドイツのお国柄ごと大好きだから。

ドイツサポーター王、今日もドイツを愛してる!ビールおかわりしながら弱点克服しつつがんばれドイツ!(一体どんな結論なんだとやっぱり自分自身を小一時間ほど問い詰めたい)