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「僕は走り続ける」と誓った本田圭佑を信頼したフィリッポ・インザーギの絆
【サンケイスポーツ】本田が激白「僕は走り続ける」 インザギ監督に感謝も
セリエA・ACミランの日本代表MF本田圭佑(28)が17日(日本時間18日)、クラブの公式番組「ミラン・チャンネル」のインタビューに英語とイタリア語で応じた。以下は、本田のコメント要旨。
--好調の理由は
「自分でも理由は分からない。サッカーではベストを尽くしても、良い結果を得られるときと、そうでない時がある。今季はインザギ監督が来て、新しい選手も加わった。これらの出来事が変化をもたらしたと思う。でも、まだ2試合。よりよいプレーをみせたいと思っている」
--昨季は難しいシーズンを過ごした
「僕が加入したのは1月。適応する時間が少なかったし、今夏はより多くの時間があり、米国遠征でも何試合かに出場した。これは、とても前向きなことだった。試合は負けたけれど、個人としてもチームとしても自信を持てた。インザギ監督はチームに自信をもたらし、成長も助けてくれた。監督がこの2カ月間で伝えてくれたことは、僕にとって重要なこと。僕は監督のために走り続ける」
--夏からの4ゴールでベストは?
「ゴールはどれも同じ。決められれば常にうれしいし、次のゴールが最も素晴らしいものであることを願っている。できるなら、土曜日のユベントス戦でも決めたい。簡単ではないけれども」
--シルビオ・ベルルスコーニ会長がしばしば練習施設を訪れるが
「いい雰囲気を作り出してくれるし、勇気、自信を与えてくれる。イタリア語を全て理解しているわけではないけれど、会長の言葉は常に理解しようとしている。会長が練習場を訪れるとき、みんなハッピーな気分でいる」
--本拠地サンシーロやサポーターについて
「サンシーロでプレーすることは光栄なこと。常にサポーターの情熱であふれているからね。サポーターには『グラッツェ(ありがとう)!』と言いたい。今季、彼らにいいプレーを見せたい」
引用:サンケイスポーツ
【Soccer Magazine ZONE web】インザーギ監督が飽くなき向上心を見せる本田に最大級の賛辞「サッカースクールで見せたい」
本田の言葉は「若い選手への素晴らしいメッセージ」
ACミランの日本代表MF本田圭佑がフィリッポ・インザーギ監督から日々の練習の取り組みなどプロフェッショナルな姿勢や飽くなき向上心を「サッカースクールで見せたい」と絶賛された。20日に首位ユベントス戦を迎える指揮官は開幕2試合連続でゴールを決めている本田に対する全幅の信頼を明かしている。
セリエA3連覇中の絶対王者をサンシーロで迎え撃つ指揮官は記者会見の席で、今季見違えるような活躍を見せている本田に対する絶対的な信頼を示した。
「彼の好調な理由は分からないが、本田について、数か月前に話したが、今、言うなら易し過ぎる。なぜなら彼はいいプレーをしているから。最高の選手だ。プロ意識が高いし、チームの中での信頼も、周囲との関係性も強くなった。チームのみんなも彼を高く評価している」
昨季ミランでは右攻撃的MFで突破力のなさを露呈し、不振に終わった本田。ブラジルワールドカップでも2敗1分けと失意の結果に終わったが、インザーギ新監督だけは就任後、一貫して本田に対する信頼を公言し続けた。周囲の厳しい批判にも偉大な庇護者であり続けた指揮官は、「本田再生」の最大の功労者と言っても過言ではないだろう。
「彼は最高の試合をし、しっかりとした態度でチームの信頼にも応えている。今週の本田のインタビューはサッカースクールで見せたい。本田のような選手が、“まだ最高ではない。もっと向上しなければならない”と言うなら、みんなに見せなければならない。他の選手なら、最高のプレーをしていると言うだろう。彼はまだ向上しなければならないと言った。これは若い選手への素晴らしいメッセージだ」
引用:Soccer Magazine ZONE web
現役時代、ストイックで知られたフィリッポ・インザーギ
フィリッポ・インザーギというひとは、現役時代、ストイックでよく知られた選手。
華やかに見える外見とは裏腹に、マジメに貪欲に愚直にフットボールに邁進する人物で、「スピードが落ちる。大事なフットボールの妨げになるから」という理由からいっさい肉を口にしなかったほど。
そして同時に、数々の苦難にも負けなかったひとでした。
そんな人物が、今季からイタリアセリエAの名門・ACミランの再建のため、監督としてピッチに帰ってくることに。
そこで出会った本田圭佑を、着任当初から誰よりも高く評価。
苦しみながらもひたすら前を向き走り続けた本田選手を見事に再建した立役者のひとりとしての手腕も高く評価されています。
選手本人の才能・人間性・努力と同時に不可欠な監督の能力
本田選手は好きな選手ですが、そんな彼が復活の狼煙をあげたことに、思わずガッツポーズと雄叫びが出たほど。
ここしばらく、香川真司をはじめ、苦しみから脱し再び輝きをまとう選手が登場し、実感することは「本人の類まれな才能・人間性と愚直さ・努力」と同時に、「トップに立つ人間の適正」がものをいう現実。
ボルシア・ドルトムントで香川真司とユルゲン・クロップがみせる愛と信頼の証
いくら高いお金を使いまくり、あちこちから優秀な選手をかき集めようが、トップが無能で愚鈍だとどんなチームでも沈没するのは至極当然ですわね……。
ユルゲン・クロップ同様「人間愛」の監督フィリッポ・インザーギ
そこへいくと、「さすが!」と賞賛される、ドルトムントを率いる指揮官ユルゲン・クロップ同様、フィリッポ・インザーギもまさに「人間愛」のひと。
「選手をどう活かすか?選手の資質、能力を引き出すにはどうしたらいいか?」に徹しています。
論より証拠。
引用したインタビューは、本田選手もインザーギ監督も、なにも日本人記者向けのリップサービスとして語られたものではなく、正真正銘イタリア本国で率直に本音として漏らされたもの。
選手は「監督のために」との想いで心に誓い、監督は「彼は最高の選手だ。若い選手に見せたい」と臆面もなく口にする。
泣けました。これまでの本田圭佑の激闘を考えると、安堵と喜びで。
シンパシーで結ばれる指揮官と選手。ああ、尊いなあ。
先輩やトッププレイヤーほど高く評価する本田圭佑
もちろんインザーギ監督だけではない、というのが本田選手の魅力。
前監督のセードルフ氏は、「ミランに馴染むには半年間は時間が必要だ。ともかく待て」と繰り返し、自分の身を挺してかばい続けた、やはり偉大な選手だったひと。
日本代表元監督・岡田氏、前監督・ザッケローニ氏、そして現監督・アギーレ氏……本田選手に直接関わる指揮官たちは、誰もが彼を臆面もなく絶賛する。
表面上で誤解されやすく、また悪質な日本のメディアによって脚色されやすい選手ですが、実際の本田圭佑を語る同僚や後輩は、彼のひととなりをメディアやアンチが語る「自己中心的で傲慢な人物」といった論調は皆無。
特に、先輩やトッププレイヤーたちほど彼を評価し、ときとして溺愛するように可愛がる。
これが、本田圭佑の真実じゃないのかなあ……と感じるんですよね。
本田圭佑をバッシング続けるアンチは現実を見ては?
本田圭佑のアンチを続けるひとたちは、それはそれで「嫌いだから」といった想いがあるのでしょう。
でも、実際に彼と接している多くのサッカー界の人間たちの言葉にも目を向けてみたほうがいいんじゃないかなあ、と。
どれだけバッシングしようが、悪口で印象操作しようが、本物たちが絶賛しバックアップし続けている、という事実があるのだから。
嫌いなら嫌いでいいけれど、そこまでしつこく悪口を言わないと息ができない人生って、なんというかつまらないなあとしか思えないのですよね。
わたしの場合、直接関わりのある近い存在でお互い好意的な関係性でも依存心が皆無で、嫌な人間となるとシャットアウトで思考から外してしまうので悪感情すらも抱くのが面倒くさいタイプ。
仕事でどうしても関わらないといけない間柄なら、関係を断つわけにいかないから、こころを無ですよ……心頭滅却すればなんとやらじゃないけれどw
ましてそれが直接関係ない遠い存在になれば……もはや「見ない・どうでもいい・興味がない」の三段論法で眼中なしです。
だからアンチ活動が理解できないのですね。貴重な人生の時間の無駄遣いじゃないですか。
これ以上、本田悪口に明け暮れている暇人な人生ってつまらなくないのかなあ……としか思えず……苦笑。嫌いでもなんでもいいけれど、無視することができないのが不思議です。どうでもよくないですか?
「ACミランの10番」であることを証明しようとする姿勢
さておき、貪欲でストイックな現役生活を送り、ひとをdisることを嫌うけれど、リップサービスも同時に嫌うことで有名なフィリッポ・インザーギ。
そんな人物だからこそ、本田圭佑をまっすぐ正当に評価し、寵愛しているのかもしれませんね。
本田圭佑。彼は、その身ひとつで「イタリアセリエAの名門チーム・ACミランの10番」であることを証明しようとしています。
今季のACミラン。ものすごく楽しみです。
走れ本田!Forza HONDA!!!