2007/12/13
暗闇に残された足跡は、 いくつかの時を経て、色彩の下へと誘われた。 その瞬間、仰いだ大空に舞い踊る雲は、 まるで猛々しく翼を広げた鷹のようだった。 鷹とは、父でもあるのかもしれない。 人によって、父というものの在り方は違 […]
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2007/12/10
影とは、辞書によると、 「不透明な物体によって光のさえぎられた暗い形」 とあり。 つまり、物体の存在には、必ず、光と影という、 相反するふたつが居ることとなり。 ただ、果たして。 影の存在とは、 「暗い存在」として、その […]
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2007/12/10
そこかしこに漂うのは、 昔、「江戸」と呼ばれた庶民の地の小粋な香り。 着物に草履に扇子に座布団。 軒先、縁側、畳に風鈴。 庶民の一の娯楽と呼ばれてきた落語、寄席への道筋からして、 交わす言葉や絶妙な間、目線ひとつとっても […]
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2007/12/07
「これを観て、坂口憲二のファンになった」 そんな友人の言葉が、ふと頭をよぎったのが、 レンタル店でパッケージを目にした瞬間。 朴訥として、荒々しくもあり、 なのに、穏やかでたおやかで、 凛とした佇まいも見せるその海のよう […]
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2007/12/07
足りないもの、足りないことを、 慈しみ、いとおしむことができるかどうか。 自分に対して、他者に対して。 もっと言うのならば。 物に対して、物事に対して。 人間に、もしも「価値」というものがあるのならば、 それこそがたいせ […]
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2007/12/07
自分以外の人間をすべて他者とするならば、 自分の気持ち、在り様を受けとめて、理解してもらうには、 それなりの段階を経て、やりとりを地道に積み重ねていくこと。 もちろん、逆も然りで、 相手の気持ち、在り様を受けとめて、理解 […]
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2007/12/06
確かに、数式というものは、 日常に於いて直接的な役に立たないのかもしれない。 たとえば、お腹いっぱいになるお米が買えるわけでもない。 たとえば、行きたい場所に連れて行ってくれるわけでもない。 同じように、目に見えない愛と […]
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2007/12/06
「ピキピキピッキー」は魔法の呪文。 魔法の呪文なんて存在しない世の中で、 それぞれが、みみず腫れの傷跡を抱えながら、 あきらめてみたり、 目をそらしてみたり、 衝動的な熱情と戯れてみたり、 あるいは、 惰性的な空虚を飼い […]
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