【プロ野球セ・リーグ】全員野球の広島カープ優勝!37年ぶり連覇にみる、変わらぬ伝統と革新性

9月18日。本日、まさに先ほど、プロ野球セ・リーグペナントレース優勝が決定しました。

2017年、セ・リーグペナントレース王者。あ、もう一度言ってもいいですか?2017年、セ・リーグペナントレース王者。あ、もう一度だけ言っ(やめなさい)。

セ・リーグ・ディフェンディングチャンピオン、広島カープ連覇達成!

うおーーーー!やったーーーー!37年ぶり連覇ーーーー!いい響きすぎてたまらんーーーー!(長年のカープファンの気持ち、察してやってください)

客観的にスラスラ書けるチームとの大きな差が、広島カープには存在する

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前回の更新でソフトバンクホークス優勝を取りあげましたが、客観的にスラスラ書けるホークスと、感情が入りまくってえらいことになるカープとの大きな差がここにあり。

書きたいけれど、書けない。大丈夫書ける、やっぱり書けない、大丈夫書ける、やっぱり書けない。オマエは好きな女子へのラブレターの文面に悩みまくる思春期男子か!のセルフツッコミなんぞ朝飯前。

昨年、25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めたとき、日本シリーズへ挑んだ日々、黒田博樹が引退したあの日。今年の快進撃と、度重なるアクシデントに見舞われながらも這い上がった強さ。

そのたびに、何度か記そうと試みたものの、なぜだか筆が進まず途方に暮れたその感情は、「書きたくないから書けない」の真逆に位置するそれ。

ああ、これが本当に長いこと変わらずに愛する球団への理屈抜きの気持ちなのか」と、あらためて広島カープへの想いと出会うことになりました。

広島カープ。なんだろう。この響きだけでごはん10杯は余裕でイケちゃいますよね(確実に食べ過ぎです)。



全員野球を信条に、球団とファンがひとつのチームを形成する広島カープ

不思議に感じるらしく、よく聞かれることですが……東京生まれ、東京育ちの人間が、なぜ広島カープのファンになったのか?

その理由は、今も変わらず根づいている、広島カープチームカラー経営方針。

決して裕福とはいえないながらも、経営事情をカバーするために選手育成に力を注ぎ、節約しながら効果的なお金の使い方を実践し、ファンと密接に関わり共闘する姿勢を変えない。

選手は生え抜きが多く、脈々と連なる想いを受け継ぎながら育てられた選手と、能力・人間性双方重視で獲得された移籍組の誰もが協力しあい、全員野球を信条に、球団とファンがひとつのチームを形成する。

強く根づいた在り方は「ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために」。こうしたすべてが、30年以上前、テレビ画面を通じて初めて出会った当時と、実はまったく変わっていません。



広島カープに力強く宿るのは、閉塞感ただよう現在の日本を打開するパワー

どんなときでも地道に、選手を、チームを、ひたむきに育んできた。それが、広島カープの真骨頂です。安易な表現が許されるほどたやすいものじゃない。その姿とともに闘ってきたからこそ、よく知っています。

暗黒期と呼ばれた時代を腐らずに闘ったベテランと、先人の背中を追いながら素直に愚直に団結する若手がともに苦闘し、昨年、ついにたゆまぬ努力が結実して大輪の花を咲かせました。

原爆投下という忌まわしき歴史から復活した広島を象徴するプロ野球チーム。広島カープに力強く宿るのは、高度経済成長を経て、閉塞感ただよう現在の日本を打開するパワー。

現代野球を体現し、走攻守そろった先進性をみせながらも、根本の在り方が変わらず、日本の強みや魅力まで余すところなく体現する。これが、広島カープの真髄だと、断言できます。



今日だけは「連覇」の響きに酔いしれたい、広島カープの優勝を祝して

やっと、書けた。そんな奇妙な達成感にも似た心境でもあり、「これからクライマックス・シリーズ、そして日本シリーズ!」と“勝って兜の緒を締めよ”の戦闘モードでもあり。

今も昔も、広島カープをあらわすキーワードのひとつ「協力姿勢」。選手や監督、コーチ、スタッフなどはもちろん、ファンも誰もが等しく体現しているからこそ、気持ちが前に前に向かうのですよ。

それでも、今日だけは「連覇」という名の心地よい響きに酔いしれます。間違いなく、津田恒実を筆頭に偉大な先輩方も喜んでくれている、全員野球の申し子、広島カープの優勝を祝して。