本田圭佑に学ぶアスリートの振る舞いと在り方|スポーツ選手のファンサービス

イタリアセリエA・ACミラン所属の本田圭佑

最近、ふと感じること。

それは、「公の場やSNSなどのインターネット上で、アスリートとして“しっかりとした立ち居振る舞いと在り方で綺麗だな”と心から感じさせてくれる選手とは?」。

一般人に応援を要求するわりに一般人を馬鹿にし見下すアスリート

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もともと昔からずっとスポーツが大好きで、アスリートはリスペクトの対象であり、どちらかといえばひいき目はあったわたしです。

が、残念なことに「観客・ファン(一般人)に応援を要求するわりに、還元を考えていないどころか一般人を馬鹿にして見下す身勝手な言動・振る舞いが目に余る」光景に出くわすことが増えたな、と感じるなど。

もちろん、人間だから完璧なひとはいないのは当たり前なので、流すべきところはどんどん流します。

日本のウィークポイントとしてあげられる「集団で重箱の隅をつつきがち」「自分以外には厳しく自分には甘い」という「一億総批評家状態」は大の苦手だし、そういう人物は周囲にまったくいないほどですが。

そうではなく、

1. 「甘ったれすぎてない?」
2. 「なんでも許される特権階級気取ってやりたい放題してない?」
3. 「なぜ自分はその競技を続けていられるか、引退してもなおその立場でいられるか、どこからお金が発生しているか理解してる?する気ある?」
4. 「あなたをご満足させるために人様がすべて存在している、自分は王様・女王様である、という派手な勘違いが透けて見えて痛々しいのはあなたこそなんですが?」
5. 「自身に少しでも都合が悪くなると、自身の大きな影響力や発言力から目を背け、なかったことにして、逃げて言い訳するばかりかずる賢く人様のせいにしてない?」
6. 「そもそもまともに教えてもらってる?きちんとした教育受けてる?反省して修正する感覚養ってる?」

アスリートの立ち居振る舞いや言動に、悪いイミで呆気にとられて驚いたりうんざりすることが残念ながら少なくなくなってしまったから。

競技で結果だけ残していればそれですべて許されると思い込んでいる“スポーツ馬鹿・特権階級馬鹿”は日本のほうが少なくない、というか平気でまかり通っている。


海外のアスリートのほうが社会的還元などの教育がしっかりとされている

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海外のアスリート(芸能人もですね)のほうが、自分の立場は大金を得ているからこそ社会的な還元をすることは当たり前という教育がなされているな、とずっと感じてきています。

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一般社会人なら誰しも身に備わっている、備わっていなければ社会でまともには通用しない「顧客や社会に還元する。報酬を得ることの基本的スタンスを徹底する」と同じことをわきまえているんですよね。


「当たり前のことが自然とできる」本田圭佑のアスリートとしての在り方

そう考えてみると、やっぱりこのひとは「綺麗だな」という振る舞いができるアスリートのひとりなんだよな、と実感。

今日もこんなニュースが入ってきました。

【日本代表が豪到着 本田らファンサービス】

アジア杯に臨む日本代表が3日、開催国のオーストラリアに到着した。

日本から約9時間の飛行で現地入り。空港ではオーストラリア在住の日本人ら約150人が待ちかまえ、選手たちはファンサービスで対応。MF本田圭佑(28=ミラン)はファンとの2ショット撮影にも応じ、自撮りモードにもたつくファンのスマホ画面を、そっと左手人さし指でカメラ切り替えモードボタンを押す場面もあった。

チーム便とは別で、1日にアーセナル戦を行ったばかりのDF吉田麻也(24=サウサンプトン)も遅れてシドニーに入り、チームへ合流。合宿地のニューサウスウェールズ州セスノックへ移動し、夕方から現地初練習を行う予定だ。

引用:日刊スポーツ

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当たり前のこと、かもしれません。

でも、今、この「当たり前のこと」が本当に自然とできているアスリートってどのくらいいるだろう?

口だけならなんとでも言えるので。


自分を茶化しながらおどけながら他者に接することができる強み

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本田圭佑選手は、よく野球のダルビッシュ有選手や体操の内村航平選手といったタイプの選手たちと比較され同じタイプ(というと語弊がありますが)のように捉えられることが多いです。

が、わたしはまったくそうは思っていません。

本田選手のほうがもっともっと大人でやさしくて柔軟(ダルビッシュ選手や内村選手が下というわけではないですが)。対応がしっかりしていてむしろ彼らのお手本となる存在。

なにより大きな違いは「ひとと接するとき、なにかを語るときに自分を茶化すことができるかできないか」にはっきりとした違いがあるかな、と。

たとえば「笑いを取りにいく・周囲に喜んでもらう際に自分の弱い部分(これもちょっと語弊がありますが)をサラリとさらけ出しておどけることができる、周囲に安心感を与えられる人物」が本田選手。

本田選手が他者を下げながら自分を上げてものを語る・一般人を見下げて批評するように語る・自分の弱点やしょーもない部分は絶対に見せずに他者ばかりイジって“嗤い”にすることって実はまったくないんですよ。

それを少しでもやったら、この方が置かれてきた厳しい環境下、さまざまな価値観を持ったファンがたくさんいる競技においていっさい通用しなかった、という鍛えられ方もあるかな、と。


「俺様本田」でイメージ付けされた結果、本田圭佑の素がないがしろに

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自身も現役時代は徹底的な「ミスターストイック」だったACミランのインザーギ監督にも絶大な信頼を寄せられ愛情込めてイジられているこんな一枚を見ると、なおさらしみじみと実感します。

一部メディアが「俺様本田」の方向性で執拗にイメージさせようとするせいで、ファンサービスに定評がある・対応がいつも素晴らしい・コミュニケーション上手という日常がないがしろにされすぎてしまっている。

本田圭佑は決して「俺様本田」の選手ではありません。

こんなまとめ記事もご参考までに!

もっと本田圭佑が好きになる。メディアに見せない一面

高額オファーのテレビ番組出演より被災地の慰問活動や無償サッカー教室に

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わたしは本田選手の「アスリートとしての立ち居振る舞いと在り方」が好きです。

高額オファーのテレビ番組出演に頑として首を縦に振らず、そういう時間を被災地の慰問活動や無償サッカー教室のためにつねにあてている本田選手は「プロフェッショナル」。

「自分の存在を社会に還元することのイミ」や「自分がなぜアスリートとしてがんばって続けていられるかのイミ」をきちんと理解しているひと。

そういう選手は自然と応援しがいがあります。だって、応援する側だって人間だから。

やっぱり当たり前のことで、これも自然の摂理です。

現在のサッカー日本代表選手は立ち居振る舞いと在り方がステキな選手が多い

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現在のサッカー日本代表選手は、こうした選手がとっても多いですね。立ち居振る舞いと対応がステキです。

アジアカップに向けて前線で闘う選手たちのチカラに。

心温まる対応をしてくれる選手のためにも、心からエールを送りたいですね。