臆病な飼い犬に成り下がるな【3日目】ワールドカップブラジル大会

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試合後、特に国際大会ほど、勝利をもぎとるために真剣に応援している、ともに闘っている人間たちほど、「なぜ負けたのか?」を応援同様、真剣に話し合うことが多いかと思います。

ご多分に漏れず、わたしの周囲でもコートジボワール戦以降、そんな話が続きました。

やってもいないのにドヤ顔でひとを批判する愚か者になるのはやめよう

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戦術解説などは、かつてのプロサッカー選手のなかでも、利害に走らず、メディアのノリに毒されていないひとたちにおまかせします。

やったことがない人間がドヤ顔してえらそうに語ることほど、つまらなくて馬鹿げたものはないから。

もちろんこれは、一般社会で働いている仕事人に対しても同様です。

トップアスリートや著名人がすべてにおいて偉いか?なにをしても許されるのか?

いやいや、一般のビジネス界で結果出せないでしょ?

営業・接客・企画など、ありとあらゆる職種で結果出したことありますか?真摯に頭をさげるべきところはさげ、知恵をひたすら絞り、社会や顧客のために尽力したことありますか?

それで結果出してますか?

これが本質じゃないのかな……と実感しています。知名度があるから偉い、なにを言ってもいいわけではない、のではなく、どんな立場のどういう人間でも相手を慮って進言しなくては意味がないのです。



今の日本には雑音や貧相なノリが蔓延しすぎている

そう、今の日本には、あまりにも雑音や貧相なノリが蔓延しすぎている、という事実。改善されるどころか、年月が経てば経つほどに悪化しています。

日本はひとつになって闘いましょう?応援しています?

いやいや、どこにそんな団結心があるのか……と途方に暮れるほどw

もちろん日本代表とともに真剣に闘うサポーターはそうであっても、なにしろサッカーを食い物にして自己利益に走る芸能人やそのファンという名の信者、そしてメディアが邪魔すぎる……(なんという本音ぶっちゃけ)。

もうこれ以上、日本代表とサポーターの邪魔をしないでいただきたいなあ、と。この人たちが発しているダークエネルギーがもはやこれ以上もなく害悪なんですよね。



実はなによりの害悪である人見知りで臆病な飼い犬

臆病者の羊たちが、群れて足を引っ張り、自分は庇護を受けながら甘い汁をすする。

もしくは、表面上のかわいいフリだけお上手な「自分だけが愛されたい」願望だけでしか生きられない、人見知りで臆病極まりないのに人様に噛みつく従順ぶった臆病な飼い犬。

飼い主も馬鹿だから、それが通用している。

飼い犬も飼い主も、自分がハマってしまった悪しきループから抜け出せないのだな、と。ワールドカップ開幕前の気持ち悪いほどのチヤホヤぶりから急転直下、恥ずかしげもなくやらかす手のひら返しの大バッシングを眺めていると。

なぜだろうか?と考えてみました。

あ、人見知りで臆病なくせに、自分を大きく見せたがる癖や、虚栄と虚像で相手に勝ろうとするやらかしがこびりついているからかな?というひとつの答えが出てきたりして。

これ、実は日本の最大の癌であり、最大の厄介な問題なんですよね。

島国根性の人間が、くだらない見栄と牽制しあうことしか能がない飼い犬を培養させ、「それが正しい」と多数決で思い込み、結局己の立場を失って後悔を繰り返す。

結果的に勝つ=自分の人生を最高に楽しく生きぬけるのは、そういうものになびかない、屈しない人間なんですよ。それは間違いなく。



2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会を思い出した理由

ふと思い出しました。

2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会。

あのとき、メディアや、それに毒された層によって、チームははたから見ていても空中分解。立て直しが不可能な状態に陥っていました。

それぞれで言い分はあるでしょうし、特に選手に対して細かくどうこう思うことはまったくありません。

ただ、あのとき感じたことは、「どんなに苦しい状況でも、たとえ周囲が群れに近い状態になってしまっても、自己利益優先の邪魔なメディアや芸能人が騒いでも、最後まで闘いぬく人間はどのステージでも生きることができる」ということ。



ドイツ大会のように空中分解はしていないけれど臆病には毒されている

今日の試合、日本代表チームはピッチに立っていました。日本の代表として。

ピッチに立っている人間を後押ししてともに闘う。これが多くのサポーターの美学ともいえる信念ではないでしょうか。

ただ、どうかひとつだけ記させてほしい。

今日、日本代表チームは闘っていましたか?

4年間、愚直に自分たちのサッカーをやり続けてきたのが日本代表です。どんな場面でも、それを貫いて走り続けてきました。

ところが、今日はどうしたんだこりゃ……。

ひとが変わったかのように、なにもしない。

というよりも、なにがしたいのかまったくわからなかった。

まるで人見知りで臆病者なのにドヤ顔している飼い犬のように逃げ続ける姿勢ばかりが、そこに悲しいほどに映しだされていた。

ああ、錯覚だと思いたいなあ……。

all in?? or nothing??

all in or nothing

どうか思い出してほしいです。

なにもしないで終わりますか?

サポーターだけが闘っても、どれだけ全力でサポートしても、そのサポーターを置き去りにして臆病に逃げていたら、逃げずに真剣にガチンコ勝負で闘っていたら勝てていた試合にも勝てないよ。

臆病なくだらない空気に毒されるのはやめてほしい。トライもしないで逃げ隠れるのはやめてほしい。こんな日本代表を観たいわけじゃない。

どんな姿だろうが応援している人間たちは、「自分たちを信じて闘う日本代表チーム」を信じています。その自分を信じてくれる人間に泥を塗るマネをしたら、それまでの積み重ねは意味がなくなってしまう。

失敗したっていいじゃない。なぜチャレンジしないの?なぜ日本中に「ともに闘ってほしい」とサポートを願いながら、代表チーム自体が闘わないの?

ミスが多かったことじゃなく臆病な飼い犬の姿に悲しんでいる

縮こまっていたらミスも増える。

でも、みんな悲しみ嘆いているのは「ミスが多かったこと」じゃない。

臆病な人見知りの飼い犬に成り下がった姿」を見たから。

今大会は大番狂わせが多数起きている、いわゆる「ワールドカップらしい」大会です。

でも、その大番狂わせを起こした国に共通するのは、「誰になにを言われようが、臆病に逃げることなく、臆せずに闘い続けた姿勢」。闘わなければなにもはじまりません。

どうか全力で闘ってほしい。自分たちを出しきって闘わない人間のことは、誰もサポートなんかできません。

OFFICIAL SITE:2014 FIFA World Cup Brazil