【かくれんぼ】隠れんぼ/THIS WORD THEME is IMPATIENCE/密度の濃い焦燥感
2015/10/31
密度の濃い焦燥感
たとえると、そんな言葉が、つと浮かんだ
わたしの身体の中に放し飼いにしてる、
階段を下りているうちに棲みついたそいつは、
時折暴れてはわたしのノドを焼いてくれる困りもので
ただ、目隠しをして、かくれんぼがしたい時には、
そいつは誰より味方
焼かれたノドからは、ため息さえももれない
誰からも、気づかれることはない
臆病なわたしは、困りものと責めながらも、
そいつを大事に飼い続けている
上り階段が目の前で手招きまでして待っている今でも、
足を進めない理由にするために
足を進めることができない、んじゃない
足を進めないだけ、のわたしを、
そいつが困りものと責め続けている
今日もノドは焼かれたまま
誰からも、気づかれたくないわたしにとって、
今日もそいつは誰より味方